マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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名張市元町・盆に食べるトビウオを売る名張市元町のイオン名張店

2023年10月14日 07時05分26秒 | 民俗あれこれ(売る編)
この日も猛暑。

実態を知った名張市街地にある2軒の魚屋さん。

常連だった購買者層の減少に歯止めがきかない。

名張黒田に住むMさんが、教えてくださった塩辛の飛魚を売るお店。

かつては、近くにダイゴ水産が売っていたが、数年前に閉店。

それからは、ジャスコと今でも読んでしまいそうになるイオン名張店の魚屋さんに見たことがある、と話してくれた。

その証言に嘘はないと信じて立ち寄った大手のスーパーのイオン名張店。

鮮魚コーナーにない開きの飛魚。

そりゃそうだ。開きの飛魚は、塩干物。

干物は鮮魚じゃなく乾物売り場にあり。

そう判断し、かなり距離が離れた売り場に・・・・あった。



「名張の盆にとびうお開き」を表記したPOPを立て、お客さんの目線を誘導していた。

ひと袋に2枚売りの開きの飛魚。

両親がそろっているなら2枚を食べる風習に合わせて、ここイオン名張店にも売っていた。

トビ魚の開きは、鹿児島県の屋久島産。

鮮魚の飛魚を仕入れ、加工製造した事業者は、鹿児島県日置市東市来町伊作田にあるみのだ食品㈲。

ネット調べにたくさんの干し魚を提供するみのだ食品。

ふるさと納税にも提供している加工専門業者のようだ。

外装の袋から見る開きの飛魚の状態から、名張城下町・本町のいしかわ魚店や、新町の矢の惣総合食品が売っているホントビとはまったく異なる仕様。

「屋久島産のトビ魚開き」の賞味期限は8月12日。



本日が10日だから、数日間。

たぶん売り切れると思うが、名張井出のNさんが、纏めた史料に「8月14日、夕方に墓参。両親の揃っている家の子どもたちは、夕食に飛び魚を食べる」である。

売る方にとっては、14日にトビウオを食べる盆の習慣は、知っていても、いつ食べなくてはならないかまでは知らずにいる。

つまりは商魂しかない、ということだろう。

内面のできぐあいでわかるイオン名張店が398円で売る開きの飛魚は、一般的なひと塩仕立ての食べやすい塩干物。

これなら塩辛くもないから、開きが好きな方なら、お盆に関係なく食べているだろう。

実は、そのふるさと納税仕様の中に「特大のとび魚開きが1枚」もある。

今、この売り場に並べているとび魚開きよりも、大きな干物だと表記していた。

(R3. 8.10 SB805SH撮影)


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