マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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名張市赤目口・盆に食べるトビウオを昨年まで売っていた名張市赤目口の西川商店

2023年10月15日 09時30分24秒 | 民俗あれこれ(売る編)
「鮮魚に料理仕出しの西川商店がある。うちから近い赤目口駅からすぐ近くにある店。そこはトビウオを売っていた。」

そう教えてくれた名張市安部田谷出の永橋商店の女将さん。

赤目口の駅から名勝、赤目の滝に向かって走った左側にある。

その指示の通りに走ったらあった。

店舗外観を見るだけでは、鮮魚なども売っているようには見えない。出入口の扉を開けて、ごめんください。

「三重県にトビウオを食べる習慣がある、と聞いてやってきました。」

名前を名乗って取材主旨を女将さんに伝えた。

お盆に食べるという塩辛いトビウオは、20~30枚も入っているトロ箱で仕入れて売っていた。

仕入れ先は、伊勢の松阪の市場(※おそらく松阪市小津待ちの㈱松阪魚市)。

ここ何年か前から売れ残りが多くなっていた。

母親が健在だったころの西川商店。

亡くなる13年前まではトビウオを食べていたが、今はもう誰も食べないし、うちの若いもんは見向きもしない。

塩辛いのはヒダラもそうだが、なぜかトビウオを買う人が急におらんようになった。

これまで高齢者の人たちがトビウオを注文していたが、今はその声も聞かない。

こういう状況に、仕入れは昨年を最後にした。

両親がそろっていれば、2枚のトビウオを食べる習慣が、ここ赤目にもあったが、継いできたのは高齢者の人たち。

注文が途絶えたということは、高齢者の後を追う壮年、いや、もっと若い人たちは、継承する考えがなかった、ということだ。

(R3. 8.10 SB805SH撮影)


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