「子どもは、ペットの次に大人の慰みものにされやすい存在である」
(中井久夫『「思春期を考える」ことについて』)
「いまさら生活指導の先生はいらないでしょ」
(レスラー三沢光晴)
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ぼくたちは教室から出て行きます
でも先生たちは教室に居つづけます
このちがいは決定的です
先生は先生のまま生きられます
生徒は生徒のまま生きられません
(生徒のままでは自立できません)
学校に居つづける人が出て行く人を教える
どう教えるのでしょう?
生徒をつねに必要とする職業の人がいて
生徒の属性をいつか脱ぎ捨てなければならない人がいる
この両者のニーズの矛盾は、どの時点で、どう解消されるのでしょうか
学校はその答えをちゃんと用意しているのでしょうか