未熟なカメラマン さてものひとりごと

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寄島町のアッケシソウ 平成26年10月19日(日)

2014-10-24 22:11:48 | 植物

見事に復活したアッケシソウ

先日の朝刊のエリア版に、浅口市寄島町のアッケシソウが見ごろとの記事が掲載されていました。昨年はガの食害に遭い、壊滅状態だったそうですが、アッケシソウを守る会の皆さんの、消毒や雑草の刈り取りなど保全活動の結果、今年は見事に復活したとのことでした。
 昨年、とある会員の方から、駐車場から見晴台までの道両サイドに、「はまゆう」と「はまなす」を百株ずつ植えたので、ぜひ見に来てください、とのメールを頂戴していましたが、結局行けず、そのことがずっと気になっていました。

 調べてみると、前回訪ねたのが、3年前の10月22日(土)。3年ぶりの訪問になります。
 この自生地、井原市内からは35分ほどの距離です。訪れたのは午前10時頃、幸いにも天気に恵まれ、空はあくまでも青く、風もない穏やかな一日でした。駐車場は20台ほどのスペースでしたが、早くもいっぱいでした。

「寄島アッケシランド」と書かれた幟が何本も立つ堤防下の遊歩道を歩くと、すぐにテントが目に入ってきます。お揃いの黄色の法被を着た会員の方が、対応におわれていました。ちょうど岡山から10名ほどの団体さんが来られ、ガイドの方が、見晴台前で説明されるというので、ここはご一緒させていただくことにしました。

(説明は次のようなものでした)
1.アッケシソウの自生地としては本州唯一。
 牛窓にもアッケシソウはあるが、あれは種を蒔いて栽培されたもので自生地ではない。

2.もともと北海道の厚岸町(アッケシチョウ)に自生したもので、名前はその地に由来している。現在、厚岸町には自生していないが、能取(のとろ)には、ここの20倍ぐらいの広さで自生している。紅葉は、こちらよりも1か月近く早く、期間も短い。

3.アッケシソウは塩水を必要とする。
 自生地には、海から塩水が入ってきている。何本か土管も通されている。(確か、水門の圧力を抜くためと説明あり)塩分に強いアシが繁茂するため、刈り取りが必要となる。アッケシソウは手を掛けないと生きていけない植物。

4.アッケシソウは葉っぱがない。1年草で絶滅危惧種に指定されている。

見晴台前に広がるアッケシソウの紅葉。色は真っ赤ではなく、どこか茶色がかかり赤茶色という感じです。まさに3年前と同じ景色。守る会の会員さんよる維持管理の努力のたまものと思われます。次から次に観光客がやってきます。近くで撮影できる場所はないか、訊ねると、400m先にあります、とのこと。そういえば前回も行った記憶がありました。無料レンタルの自転車を借りて、早速行ってみることにしました。

自転車で数分走ると、その自生地に到着です。入口付近に「アッケシソウを踏まないでください」という大きな看板がありました。茂みの中を進むと開けた場所に出ました。広さはそれほどでもありませんが、ロープが張られているものの紅葉したアッケシソウをすぐ近くで見ることができます。ひとりのカメラマンが座り込んで撮影していました。
アッケシソウは別名サンゴソウともいわれるそうですが、まさにアップで見る形状はサンゴそのものでした。

自転車でテント前まで帰ると、販売されている山菜おこわが目に留まりました。遠慮がちに「おいしいですよ」とのことばに、せっかくなので2つ(1つ300円)買って帰ることにしました。(お世辞抜きで最高においしかったです!)駐車場までの帰り道、堤防を歩いてみました。

眼下には穏やかな瀬戸内海が広がっていました。何と気持ちのよいことでしょう。お馴染みの三ツ山が遠くに見え、その向こうに瀬戸大橋も見えます。いつまでもこの景色を眺めていたい気分ですが、このあと、道の駅笠岡ベイファーム前のコスモス畑を見ることにしていたので、1時間ほど滞在の後、寄島をあとにしました。 



近くで見ると、まるでサンゴ礁のようです。

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