未熟なカメラマン さてものひとりごと

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森の妖精・レンゲショウマに出会った!

2013-08-05 22:44:13 | 植物

駐車場から見上げる玉泉寺本堂

私がレンゲショウマに最初に出会ったのは、数年前の夏。文化教室のお茶のお稽古の時でした。先生の自宅で栽培されているレンゲショウマが、この年に見事に開花したのでした。レンゲショウマは、8月の茶花にもなっています。見たとたん、すぐにとりこになってしまいました。下向きに咲く、可憐な花。清楚なその姿と自然の造形美に感動さえ覚えました。
それ以降、育たなかったようで、もう何年もレンゲショウマには出会っていませんでした。レンゲショウマは、福島県から奈良県にかけて自生し、県によっては絶滅危惧種に指定されています。自生地は、落葉樹林のあまり陽のあたらない湿った土地で、乾燥を嫌います。日本固有の植物で、キンポウゲ科レンゲショウマ属に属し、群生地として一番有名なのは御岳山です。そこには、5万株のレンゲショウマが咲き誇り、見ごろの時季には、「レンゲショウマまつり」が開催されています。

さて、今回のレンゲショウマですが、私がよく拝見させていただいている、とあるサイトに数年前から紹介されていました。それを見て、今年こそは行きたいと思っていました。場所は岡山県の県北、真庭市の玉泉寺(ぎょくせんじ)です。お寺のHPを見ると開花時期は、7月の終わりから8月の初めとありました。被写体としては、何といっても咲き始めの頃です。そこで、8月4日の日曜日、朝陽が差し込む前にと自宅を早朝6時前に出発しました。ナビに従い、北房ICで高速を降りて玉泉寺には7時40分ごろに着きました。駐車場は道路から少し下がったところに十分なスペースがとってありました。お寺の参道は、少し傾斜のある石段となっています。

玉泉寺はネットで調べると日本全国にいくつもあるようですが、一番有名なのが、伊豆下田の玉泉寺で、ハリスが国内で初めての米国総領事館を開設したことで知られています。最初は真言宗のお寺でしたが、後に曹洞宗に改宗されています。岡山のこの玉泉寺は、平安時代後期の建立とされていますので、その歴史で比較すると負けてはいません。山陽花の寺二十四か寺に指定されており、シャクナゲ、オオヤマレンゲ、アジサイなど季節の花が見事に咲き乱れます。

石段を登ると、境内となっており、まず左側の本堂でお参りをします。眼下に目をやるとそこには、山や田畑が広がりなかなかの眺望です。本堂でお参りした後、花はどこに咲いているのかなと、きょろきょろしていると、住職と思われる人と目が合いました。「おはようございます!レンゲショウマは咲いていますか?」と尋ねると、すかさず「咲いていますよ」と返事があり、まずは、ほっとしました。「場所はわかりますか?駐車場の横に道がありますから、登ってください。」「位置はこの方向です。三カ所ありますよ」と教えていただきました。この建物の裏山に咲いているようです。いよいよあこがれのレンゲショウマとご対面です。(つづく)



玉泉寺参道 この坂には厄除けのご利益もあるそうです。
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