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高校女子駅伝 感動をありがとう! -テレビ観戦記-

2012-12-25 23:17:00 | 駅伝

優勝のインタビューに答える立命館宇治高校の荻野監督

12月23日(日)京都西京極陸上競技場で開催された、第24回高校女子駅伝競走大会は、京都の立命館宇治高校が、3度目の優勝を果たしました。本当におめでとうございます。

電光掲示板に、大きく書かれた、
「地元 立命館宇治 終盤の死闘を制す 最多に並ぶ三度目の都大路制覇」
の文字、晴れ晴れと見えましたね。トラックに帰ってきた、最終ランナーの青木奈波を迎える荻野監督の目には、キラリと光るものが見えました。感無量だったことでしょう。そういえば、ふっくらとした体系の監督を、近年、見ることがありませんでした。インタビューで「平成19年の優勝から実に5年目で、やっと3回目の優勝がとることができました。第21回大会では、17位まで落ち込み、まさに地獄の日々でした。」とのコメントがその想いを物語っています。前々回からのメンバーで、3年かけてやっと頂点を取り戻すことができたということです。

印象的だったのは、最終ランナーの青木奈波が、走り終えて監督の胸に最初に飛び込んだことです。実は、興譲館高校が、一昨年の大会で優勝したとき、最終ランナーの赤松眞弘が飛び込んだのは、森政監督ではなく、隣にいたチームメイトでした。このことを思い出し、少し微笑ましくもありました。

今大会の特徴の一つに筑紫女学園、薫英女学院の活躍がありました。特に1区では、牽制し合うスローペースの中で、筑紫女学園・吉水沙季のラストスパートは見事でした。気の毒だったのは、トラック内での、須磨学園・太田琴奈と、長野東・湯澤ほのかの接触による転倒でした。この後のレースに大きくひびいたことは間違いありません。
2区では、大阪薫英女学院の松田瑞生の見事な走りが目を引きました。その走りは、力強くまさに男性的そのもの。このあたりでは、今年の大会はどうなるのか予想もつかないほどでした。先行逃げ切りで優勝を狙う興譲館の矢本桜子も順位を一つ上げて2位になりましたが、松田瑞生に11秒も差をつけられてしまいます。出遅れた須磨学園ですが、横江里沙が15人抜きの快走を見せました。しかしトップとの差は38秒もついてしまいました。一方豊川高校の宮田佳奈代も、まだ完全に復調していないのか、昨年のような走りをみせることができず、順位を落としてしまいます。

3区では、豊川高校の森監督がインタビューで、中盤の3区・4区にスピードランナーを配置したという、その言葉どおり、監督の期待に見事答えたのが、1年の鷲見梓沙です。区間新の走りで、あっという間にトップにおどり出ます。
4区では、仙台育英からの転校生、関根花観が、いったんは立命館宇治の廣田麻衣に並ばれるも、維持で踏ん張り、何とか首位で5区の青木奈波に繋げます。そしてレースは最終5区の一騎打ちに。豊川高校にすれば、例年ならここで留学生の出番で完全な勝利というところでしたが、4区までに、引き離しておきたいというもくろみは、残念ながらはずれました。地元の利と、メンバー5人のうち、4人までが地元の中学校を卒業しているということもあって、沿道の応援に、一層の力を得た青木奈波が快走して、24秒の差をつけて優勝しました。

優勝候補の興譲館は、一時5位まで後退しましたが、5区の足立知世が意地と粘りで、2人をかわし9年連続の表彰台となる3位を堅持しました。筑紫女学園は、素晴らしい出だしでしたが、4区までで7位に順位を落としてしまいました。しかし、5区の園田聖子が、脅威の追い上げを見せ、堂々4位に入賞しました。昨年の10位から大きな飛躍でした。大阪薫英女学院も、3区から徐々に順位を落とすも、5位の大健闘でした。

この高校女子駅伝、各都道府県の代表が一堂に会して戦うわけですが、徳島4校、香川5校の少数参加県から、東京、愛知、大阪の50校以上参加する都道府県もあります。参加数の多い都道府県でも1位と2位の差があまりも開きすぎて、2位以下の意欲の低下をみることができます。都道府県対抗なら各県の応援もあって盛り上がるわけですが、全体のレベルアップのため、タイム上位何校かで競う大会もあっていいのではないでしょうか。

さて、次回から、各校の結果をそれぞれ検証してみたいと思います。

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