第79号の特集は「函館五稜郭病院の小児科は医師4人体制の診療を開始」。
函館五稜郭病院の小児科は地域医療や専門医療で活躍してきた医師が加わるなど、小児科医4人の新体制の診療をスタートした。4人の医師は立石格、清水直政、鈴木雅彦、八ツ賀千穂の各小児科医で、一般小児および在胎36週以降の新生児の生命と健康を守っている。
専門外来では発達障害や心身症、アレルギー疾患の専門治療を行なっているなど、道南圏の小児医療への貢献が期待されている。
胎児や新生児ならびにそれに関わる母性、母体に関連する医療、研究水準の向上を図ることを目的とした日本周産期・新生児医学会の周産期専門医(新生児)である立石格医師が函館五稜郭病院小児科科長に就任したのは2020年10月。
東京都中野区に生まれ、3歳から神奈川県藤沢市で育った立石医師は「医学部を目指したのは、医者という職業への憧れがあったから」と話す。金沢大学医学部に進学。小児科医になることを決意したのは大学5年次の実習だった。「小児科外来で教授が白血病の女の子の診察をしていました。最後にその子の頭を撫でると頭の毛がずれたのです。女の子はカツラを使用していました。明るく元気に振る舞っていましたが、抗がん剤の影響で髪の毛が抜けていたことに強いインパクトを受けました」。この経験は立石医師が小児科医を目指す大きなきっかけとなった。

函館五稜郭病院小児科科長の立石格医師
今年7月、函館五稜郭病院の小児科主任医長に就任したのが清水直政医師だ。兵庫県姫路市生まれの清水医師は母子家庭で育った。「医師を志したきっかけは、中学から高校にかけて、祖父と祖母が相次いで癌で亡くなったことです。特に祖父の場合は臨終の場面に立ち会ったのですが、自分が無力で何もできなかったことが医師を志すきっかけになりました」目標としていた大阪大学医学部に合格。「入学後は癌に関係する診療科の医師を希望していましたが、実習で各診療科を回っている時に、子どもが好きだということがわかりました」。
大学卒業後は大阪大学医学部附属病院や愛染橋病院総合周産期母子医療センター(大阪市浪速区)、ベルランド総合病院地域周産期母子医療センター(大阪府堺市)などで診療経験を重ねてきた。

函館五稜郭病院小児科主任医長の清水直政医師
今年6月、函館五稜郭病院の小児科医長に就任したのが鈴木雅彦医師だ。岩手県盛岡市出身の鈴木医師はジャーナリストに憧れていた時期もあったが、「医師を選んだのは人の役に立つ仕事であること、それと内科の開業医である父の影響を受けました」と話す。札幌医科大学医学部に進学。「実習では小児科に最も興味を持ちました。子どもが好きだということも小児科医を目指した大きな理由です」。天使病院と帯広厚生病院で臨床研修を行い、王子総合病院や帯広厚生病院で臨床経験を重ねた。2017年楡の会こどもクリニック(札幌市厚別区)の小児科・児童精神科医長に就任。「楡の会こどもクリニックでは心身の発達に悩みを抱えている子どもや家族への診療を行なってきました。子どもの心身症は出来るだけ早期に適切な対応をすることが重要です」。2019年4月から勤務した時計台クリニック(宮城県名取市)では小児アレルギーを担当。また小児科専門医を対象とした国立成育医療研究センター小児アレルギー診療短期重点型研修を修了した。同年11月にはKids Public小児科オンラインの相談医となる。

函館五稜郭病院小児科医長の鈴木雅彦医師
小児発達や心身症、児童精神を専門とする八ツ賀千穂医師は2020年8月函館五稜郭病院小児科医員に着任した。神奈川県横浜市生まれの八ツ賀医師は「父の友人が小児の精神科医で、その人の影響を受けて、小児科医になることを決意しました」
2000年大分医科大学医学部を卒業。「当時、大学病院で心身症を扱う小児科は非常に少なく、西日本では唯一講座があった久留米大学附属病院小児科に勤務しました」。2009年英国のキングス・カレッジ・ロンドン精神医学研究所で児童精神医学修士課程を修了した。「毎年、世界中から10人ほどの医師が集まります。講義を聴講し、実際の臨床現場での陪席など1年間、しっかりと勉強しました。ロンドンは難民が多く、戦争のトラウマを抱えた子どもたちが診療を受けていました」

函館五稜郭病院小児科医員の八ツ賀千穂医師
函館五稜郭病院の小児科は地域医療や専門医療で活躍してきた医師が加わるなど、小児科医4人の新体制の診療をスタートした。4人の医師は立石格、清水直政、鈴木雅彦、八ツ賀千穂の各小児科医で、一般小児および在胎36週以降の新生児の生命と健康を守っている。
専門外来では発達障害や心身症、アレルギー疾患の専門治療を行なっているなど、道南圏の小児医療への貢献が期待されている。
胎児や新生児ならびにそれに関わる母性、母体に関連する医療、研究水準の向上を図ることを目的とした日本周産期・新生児医学会の周産期専門医(新生児)である立石格医師が函館五稜郭病院小児科科長に就任したのは2020年10月。
東京都中野区に生まれ、3歳から神奈川県藤沢市で育った立石医師は「医学部を目指したのは、医者という職業への憧れがあったから」と話す。金沢大学医学部に進学。小児科医になることを決意したのは大学5年次の実習だった。「小児科外来で教授が白血病の女の子の診察をしていました。最後にその子の頭を撫でると頭の毛がずれたのです。女の子はカツラを使用していました。明るく元気に振る舞っていましたが、抗がん剤の影響で髪の毛が抜けていたことに強いインパクトを受けました」。この経験は立石医師が小児科医を目指す大きなきっかけとなった。

函館五稜郭病院小児科科長の立石格医師
今年7月、函館五稜郭病院の小児科主任医長に就任したのが清水直政医師だ。兵庫県姫路市生まれの清水医師は母子家庭で育った。「医師を志したきっかけは、中学から高校にかけて、祖父と祖母が相次いで癌で亡くなったことです。特に祖父の場合は臨終の場面に立ち会ったのですが、自分が無力で何もできなかったことが医師を志すきっかけになりました」目標としていた大阪大学医学部に合格。「入学後は癌に関係する診療科の医師を希望していましたが、実習で各診療科を回っている時に、子どもが好きだということがわかりました」。
大学卒業後は大阪大学医学部附属病院や愛染橋病院総合周産期母子医療センター(大阪市浪速区)、ベルランド総合病院地域周産期母子医療センター(大阪府堺市)などで診療経験を重ねてきた。

函館五稜郭病院小児科主任医長の清水直政医師
今年6月、函館五稜郭病院の小児科医長に就任したのが鈴木雅彦医師だ。岩手県盛岡市出身の鈴木医師はジャーナリストに憧れていた時期もあったが、「医師を選んだのは人の役に立つ仕事であること、それと内科の開業医である父の影響を受けました」と話す。札幌医科大学医学部に進学。「実習では小児科に最も興味を持ちました。子どもが好きだということも小児科医を目指した大きな理由です」。天使病院と帯広厚生病院で臨床研修を行い、王子総合病院や帯広厚生病院で臨床経験を重ねた。2017年楡の会こどもクリニック(札幌市厚別区)の小児科・児童精神科医長に就任。「楡の会こどもクリニックでは心身の発達に悩みを抱えている子どもや家族への診療を行なってきました。子どもの心身症は出来るだけ早期に適切な対応をすることが重要です」。2019年4月から勤務した時計台クリニック(宮城県名取市)では小児アレルギーを担当。また小児科専門医を対象とした国立成育医療研究センター小児アレルギー診療短期重点型研修を修了した。同年11月にはKids Public小児科オンラインの相談医となる。

函館五稜郭病院小児科医長の鈴木雅彦医師
小児発達や心身症、児童精神を専門とする八ツ賀千穂医師は2020年8月函館五稜郭病院小児科医員に着任した。神奈川県横浜市生まれの八ツ賀医師は「父の友人が小児の精神科医で、その人の影響を受けて、小児科医になることを決意しました」
2000年大分医科大学医学部を卒業。「当時、大学病院で心身症を扱う小児科は非常に少なく、西日本では唯一講座があった久留米大学附属病院小児科に勤務しました」。2009年英国のキングス・カレッジ・ロンドン精神医学研究所で児童精神医学修士課程を修了した。「毎年、世界中から10人ほどの医師が集まります。講義を聴講し、実際の臨床現場での陪席など1年間、しっかりと勉強しました。ロンドンは難民が多く、戦争のトラウマを抱えた子どもたちが診療を受けていました」

函館五稜郭病院小児科医員の八ツ賀千穂医師