「メディカルはこだて」第40号(夏号)が7月下旬に発刊した。
特集は「続々登場する新薬で診療が変わる」の『下』
ここ数年、さまざまな診療科の多くの領域で新薬が登場、薬物治療は大きな転換期を迎えた。
アルツハイマー病については日本では1999年発売のアリセプト以来、この薬しか使えない状況が
続いてきたが、今年からレミニール、メマリー、イクセロンパッチが承認されたことで、
アリセプトを含めた世界の標準的治療薬のすべてが日本でも使えるようになった。
血管を詰まらせる血栓をできにくくして脳卒中を予防する抗凝固薬としては、ワーファリンが
半世紀以上も前から使われてきた。この抗凝固薬の領域に今年3月下旬プラザキサが発売された。
ワーファリンの欠点を克服したとされる新薬の登場は心房細動治療への期待が高い。
がん治療の三本柱は手術、放射線治療、化学療法である。このうち化学療法とは、がんに作用する
抗癌剤を使ってがん細胞を死滅させたり、がんが大きくなるのを抑える治療だ。
この抗癌剤については、胃癌や大腸癌など消化器癌で次々に新しい薬が承認されるようになり、
化学療法の治療成績向上が期待されている。
■新薬発売でアルツハイマー病の選択肢広がる危険因子は糖尿病や高血圧などの生活習慣病
三上昭廣(函館渡辺病院名誉院長)
■心房細動治療で納豆を食べても大丈夫ワーファリンに代わる新薬プラザキサが注目
遠藤明太(北美原クリニック院長)
■分子標的治療薬の相次ぐ承認などで消化器癌化学療法は大きく前進
畑中 一映)市立函館病院消化器病センター消化器内科主任医長)
次号(第41号)は10月末の発刊予定。
特集は「続々登場する新薬で診療が変わる」の『下』
ここ数年、さまざまな診療科の多くの領域で新薬が登場、薬物治療は大きな転換期を迎えた。
アルツハイマー病については日本では1999年発売のアリセプト以来、この薬しか使えない状況が
続いてきたが、今年からレミニール、メマリー、イクセロンパッチが承認されたことで、
アリセプトを含めた世界の標準的治療薬のすべてが日本でも使えるようになった。
血管を詰まらせる血栓をできにくくして脳卒中を予防する抗凝固薬としては、ワーファリンが
半世紀以上も前から使われてきた。この抗凝固薬の領域に今年3月下旬プラザキサが発売された。
ワーファリンの欠点を克服したとされる新薬の登場は心房細動治療への期待が高い。
がん治療の三本柱は手術、放射線治療、化学療法である。このうち化学療法とは、がんに作用する
抗癌剤を使ってがん細胞を死滅させたり、がんが大きくなるのを抑える治療だ。
この抗癌剤については、胃癌や大腸癌など消化器癌で次々に新しい薬が承認されるようになり、
化学療法の治療成績向上が期待されている。
■新薬発売でアルツハイマー病の選択肢広がる危険因子は糖尿病や高血圧などの生活習慣病
三上昭廣(函館渡辺病院名誉院長)
■心房細動治療で納豆を食べても大丈夫ワーファリンに代わる新薬プラザキサが注目
遠藤明太(北美原クリニック院長)
■分子標的治療薬の相次ぐ承認などで消化器癌化学療法は大きく前進
畑中 一映)市立函館病院消化器病センター消化器内科主任医長)
次号(第41号)は10月末の発刊予定。