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最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

放射線皮膚炎に ケアマップを活用

2023年03月04日 18時54分33秒 | メディカルはこだて
第84号では函館五稜郭病院放射線治療科看護師主任の秋山香織さんを取材した。

手術、薬物療法(抗がん剤治療)と並ぶがんの3大治療法の1つが放射線治療である。放射線皮膚炎は放射線治療による急性有害事象の一つであり、照射部位の皮膚に炎症が生じた状態のことをいう。
函館五稜郭病院(中田智明病院長)放射線治療科看護師主任の秋山香織さん(がん放射線療法看護認定看護師)は、放射線皮膚炎のケア方法を病棟看護師と放射線治療科外来看護師との間で統一するための放射線皮膚炎ケアマップを作成した。放射線皮膚炎の観察・評価・ケア方法を検討する際、「ケアマップ」を活用した病棟看護師と外来看護師の取り組みについて秋山さんに話を聞いた。
放射線治療による外部照射は必ず放射線が皮膚を透過するため、個人差はあるが皮膚炎が発生する。「病棟看護師と放射線治療科外来看護師との間で、皮膚炎に対して、照射部位の観察や評価、皮膚ケア・セルフケア支援の方法が統一されていない現状があった」ことから、秋山さんは同病院独自の放射線皮膚炎ケアマップを2020年8月に作成、病棟看護師・外来看護師で活用した。
対象となったのは2020年8 月から2021年8月の期間に入院・外来で照射を行った490人のうち、ケアマップを活用した患者227人(男性91人、女性136人)。疾患は乳がんが最も多く、肺がん、頭頚部がん、食道がんと続く。ケアマップは、「観察・評価」「皮膚ケア方法」「セルフケア支援」の3項目に分けて表にした。観察項目は照射回数・放射線量別に表記した。
 

函館五稜郭病院放射線治療科看護師主任の秋山香織さん
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