私は初老男である。
そろそろラグビーのワールドカップ熱も冷めてきたのではないだろうか・・・・?
「まだ熱い!」という方が居るのであれば、逆にうれしいのだが。
初老のヒネクレ男は、こうして世間の皆さんがそろそろ忘れた頃に「それなりにラグビーを知っている者」としてUpしたいと思うのだ。
まず、私の今回のワールドカップについての感想。
ラグビーの強さは結局「本質的なことに戻っていく」ということ。
南アフリカが優勝したのは、結局「ラグビーにおいての本質的な部分」が強かったからだ。
日本が決勝トーナメントの一回戦で勝てなかったのも、結果的に「ラグビーの本質的なところ」が南アフリカに劣っていたということに尽きる。
優勝が決まってからしか説明できないのであるが・・・・。
優勝できなかった南アフリカ以外の国は、結局「足りないところを埋める」形でバランスを取って勝ち上がってきた感が否めない。
そうした中で「足りないところがほとんどない南アフリカ」には・・・そりゃ勝てないさ。
日本と南アフリカ戦などは、まさにその典型的な試合運びになった。
日本の敗因の一番は体格的に劣っているがゆえに仕方がないのだが「ラインアウトからのボール確保率」が著しく低かったことにあると私は思う。
それも決勝トーナメント進出を「最大の目標」にしてきた日本がこのゲームにおいて「あっぷあっぷ」状態だった。
そうした余裕が全く無かった日本にこれ以上の成績を望むのは酷であったろう。
すべてのスポーツにおいてそうなのだろうけれど「ある壁」を超えるには「それなりの経験」が必要である。
比べたくはないのだが・・・・。
サッカーのワールドカップにおいてがその「典型」と言える。
どこかでUpしたことがあるのだが、スポーツ観戦において「生」で見る場合と「テレビ」で見る場合が「全く違う」スポーツがある。
野球などがその典型。球場で観戦すればピッチャーがどんな球種を投げたかなど分かるはずがない。
ゆえに球場で見れば「ピッチャーvsバッター」の対決より、他の野手たちがどう動いているかなどを観ることに重きを置かないとあまり面白くない。
これがテレビ観戦となれば、逆にほとんど「ピッチャーvsバッター」の対決が映し出され、その駆け引きを観ることが見どころとなる。
ラグビーもそれに近いと思った。
ラグビーを生観戦する時は「ボールの流れ」を追うと同時に「ボールを持っていない選手がどんな動きをしているのか」を見るべきで、そうした意味で例の
「稲垣のトライ」
が、いかに凄いことはスタジアムに居た人の方が数段強く感じたはずだ。
プロップの稲垣があそこまでフォローに走り込むことの意味は、それ以前の彼の動きを観ていないと「えっ」と思ってしまう。
細かいことを書き始めると果てしなく続いていしまう。
ラグビーのゲームにおいて、私がとても重要だと思っていることを最後に示して終わりにしよう。
ラグビーにおいては、実は「レフェリー」がゲームの趨勢の「40~50%」を握っているということ。
だからヨーロッパのレフェリーと南半球のレフェリーでは、そのレフェリングに「ちょっとした違い」があることを頭に置いた方がよい。
今回のワールドカップでも、レフェリーがどちらであったかによってはゲーム展開・勝敗が変わっていた可能性がある。
そのことまで分かってくると「ニワカ」卒業と言えるだろう。
テレビ中継でレフェリーが盛んに声をかけていたが、あの内容が分かるもっと面白かったのにと悔しく思ったなぁ。(かなり、選手の動きに注意を与えていて、その後の試合展開に意味のあることを言ってたはずなんだな)
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、もっともっとラグビーにのめり込みますように。
May
今回「ニワカ」なんて言われる人がいっぱいいたらしいけれど、全く気にすることは無いです。最初はみんな「ニワカ」なんだしずっとニワカでもラグビーは十分楽しめます!・・・ただ、レフェリーのアクションでどんな反則か分かるようになると100倍面白くなるけどね!