私は初老男である。
この冬は極「並」の積雪量だと思う。
12月の末までほとんど雪が無かった。
市民生活としての「雪」というのは、少ない方が良い。(・・・・当たり前だ)
しかし、雪国においての積雪は経済的(観光資源)な問題として「少なすぎる」とかなり影響がある。
クリスマスの頃にドンと雪がきて、その「少なすぎる」状況を解消した。
雪国において雪が降ることは当然であり、日常生活では基本的に問題ではない。
問題なのは「一度に降る雪の量」なのである。
我が地域において1日に降る雪だ15cmであるなら、市民は問題なく生活できる。
それが2日降雪・1日晴れ(ないし曇り)なら、一冬大丈夫だろう。
しかし、我が地域は「寒波が居座る」ことが最低2回はある。
それは1日3~50cmが2~3日続き、そのあともなかなか晴れないという状況である。
すると除雪作業が追い付かない。
気が付くと積雪量が人の身長位(150~170cm)になってしまう。
まあ、雪国って名乗るには仕方のないことか・・・・。
前置きが長くなった。
昨日の夜、今シーズン初めてのスキーに行った。
基本私はナイターしか滑らない。
理由は簡単。
リフト代が高い(一日券4000円位)・また、体力が衰えて長時間滑れないからだ。
雪質は夜になると冷え込んで、締まりすぎるのが玉に瑕であるが。
作日中はあまり冷え込んでいなかったが、夕方から湿った雪が降り出した。
その中を5:30頃にスキー場に到着。(ちなみに大概のスキー場は5:00からがナイター営業のはず)
リフト営業は3本。
今シーズンから1本のリフト営業が無くなった。
今のウィンター観光の不振状況なら仕方がないか・・・。
当日の午前にスキーのメンテナンスを終えていたのでスキーの状態は万全。
お客さんたちは・・・・・。
シーズンの一番のこの時期に、この程度の人出とは隔世の感がある。
私がスキーを始めた頃はナイターであっても、リフトで5分以上待つのは当たり前だった。
いまや、ナイターでリフトを待つことなど全くなくなった。
ナイターのもう一つの泣き所は、昼間の営業でゲレンデの状況がひどく「荒れている」ことだ。
しかし、夕方からの雪でイイ感じで雪が積もっている。
長い最初のリフトに乗っていると下からの風で粉雪が舞い上がる。
カクテルライトに照らされたこの粉雪は「感動的」でさえある。
果たして滑り出してみると・・・・。
雪が軽い!
スキーが滑る!
よく曲がる!
そして、ありがたいことに一番上のリフトが、整備を終わり脚が慣れた頃に運転し始めた。
斜面はマッサラ。人はいない。下からの吹上の雪。
もしかしたら、今までに「経験したことが無い」クラスの滑り心地だ。
やはり、スキーの本当のベストの滑り時は
「1月初旬の軽い乾いた雪が降ったナイター」
だと、断言しよう。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、物事の「旬」を逃がしませんように。
May
まだまだスキーヤーに「ヘルメット着用」が定着していないですな。今や常識になりつつありますよ。(もちろんボーダーもです)