完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

百聞は一見にしかず。    ~ホキ美術館に行ってきた1~

2015年03月11日 | Weblog
私は初老男である。


「人生」と言うものは、儘ならないモノである。


自分の人生においては「幸運」だったことも多々あると自覚することも決して少なくない。


しかし、ほんの数日遅れただけで出来るはずのことができなくなると自分の「運の無さ」を実感する。


まあ、すべては「糾える暖簾のごとし」である。



閑話休題。


前々から気になっていた美術館があった。



      「ホキ美術館」


               である。



千葉県千葉市にある写実絵画専門の美術館だ。


美術と言うものに詳しいとはとても言えない私だが、やはり「本物を見極める目」と言うものは持っていなければならない。


そして「本物」と言うものは「直に触れてみる」意外に本質をつかむことができない。


美術品は特に印刷物では絶対に分からないのである。


だから、年に一度程度美術館に行ったりする。



子どもの頃に「絵」と言うものに「写実」を求めたことは無いだろうか。


見たそのままを写し取る。


写真と言う技術が生み出されるまで「絵」に求められたのは、それではないかと思う。




そして、今のデジタルなバーチャル世界においての「写実絵画」と言うものの意味はどこにあるのか?


見たそのままを写し取るであれば「写真」の方がいい。(実際は、写真は見たそのままを写し取らない。そこに写真の面白さがあるのだが・・・)


そんなことを考えながら、その作品の数々をネットや書籍で下調べをしながら5時間ほどの千葉まで道のりを過ごした。


・・・さすがに遠かった。



目指すホキ美術館は、住宅街のど真ん中にあった。


新興住宅地らしき閑静な家が並ぶ中で、ひときわ奇妙な建物がそうだった。


入場料は1800円。


美術館としては「高い」方だろう。


まず、石黒賢一郎の「SHAFT TOWAR」が目に飛び込んでくる。



・・・この一枚ですでに一つの疑問の答えが出た。


それはごく単純なこと。


写真と言うものは、焦点を合わせるとそれ以外の部分はぼやけてしまうが、写実絵画はすべてに焦点を合わせることができる。


それによって「写真を越える写実」が生まれる。


そして、次々に写実絵画の有名画家の絵が続く。


森本草介・青木敏郎・小尾修・五味文彦・原雅幸・生島浩


そうそうたるメンバーである。


しかし、私の最も好む画家は・・・・島村信之である。


最近のこの人の絵は「光」を味方につけている。


数年前には見られなかった「輝き」というか「明るさ」というか、そうしたものが写実を越えつつある。


そして、どうしても見たかったのが



        「野田弘志展」


                   である。


現代写実絵画を牽引してきた、野田氏の作品はどうしても見ておきたかった。


文字数が多くなりすぎた。


一旦、ここでおわりにしよう。


すぐにつづきをUpします。



今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、本物に触れる機会を増やしますように。



              May


「写実」と言うものには、単なる「絵」を越えるものが表現されている。


コメント
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