完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

子母澤寛著「新選組物語」読み終わりました。Up   ~発想の原点~

2007年10月09日 | 
私は中年である。

「ノリック」こと阿部典史が死んだ。

最近のモータースポーツにはしばらくご無沙汰で、どんな勢力地図になって
いるのかほとんど知らなかった。

しかし、バイク界の「異変」くらいは知っている。

MotoGPで「ドウカティ」が総合優勝して、日本の「4大メーカー」の連覇を
止めたという。(知らない人はいないと思うけど「ドウカティ」はイタリアの
小さなバイクメーカー。「日本の4大メーカー」はホンダ・ヤマハ・スズキ・
カワサキ」)

信じられなかった。

ノリックも31歳。この名ライダーも、MotoGPに参戦するには、少々
年老いた感があり、ことしから日本GPを中心に活動していたと言う。

加藤大治郎と言いF1のアイルトン・セナと言い、限界を見極める力が
ある人間ほどその限界に近づこうとし、それゆえ死に近い気がしてならない。

しかも、公道での事故というのが本当に悲しい。

これでまた、ひとつの「時代」が終わった気がする。



さて、久しぶりに本を読み終わって読書日記をつけてみて驚いた。

なんと前に本を読み終わったのが、7月31日・・・。

8~9月の2ヶ月間本を読んでいなかったことになる。

現実にはチョコチョコといろんな本に手をつけて読んでいる。しかし、
読み終わっていないのだ。現実に読みかけの本は4冊ほどある。

年間50冊を最低目標にしている私としては、今年はこの目標を達成するのは
むずかしくなってきた。


と言うことで、子母澤寛著

           「新選組物語」

読み終わりました。

今や新選組に関する本は「星」の数ほど出版されているが「元祖」というか
「本家」というか・・・。

まず作家として新選組ものを書こうという人は、読んでおかなければならない
本だろう。


内容としては、目新しい事実はもちろんない。

と言うより、この本で紹介された出来事がいろんな人によって脚色されて
今の星の数の小説郡になっていったと言うべきだろう。

わざわざ「物語」と名づけられているだけあって、おなじみの登場人物が
わざとらしいセリフと行動で話を進めている。

その文体と解釈はさすがに「二世代」ほど前の感覚だ。古臭い感じは否めない。

子母澤氏の新選組ものは、このほかに「新選組始末記」「新選組遺聞」の
2冊があり、本著を含めて「新選組三部作」と言われている。

なぜ、新選組物を書く人間がこの本を読まねばならないのか・・・。

それは、子母澤氏が「新選組の生き残り」に「直接取材した」部分が含まれている
からだ。

前出の「~始末記」「~遺聞」は、その題名通りルポルタージュやドキュメント
に近い文章で読んでいてストーリー性が薄いのでおもしろくない。
だからこそ、資料としての価値が高いともいえるのだ。

黒鉄ヒロシ著の「新選組」などは、ほとんどこの本の内容をマンガにしてある。
「文字キライ」の人は手っ取り早くこちらを読むのも、新選組を知るには
良いかもしれない。その分、コクが薄くなるけどね。

私の感覚では、この「新選組」は、これ以後に現れる日本における「軍隊的の組織」の
原点があるように思える。

ゆえにこの集団に興味を持つことは、人間の心理と組織のシステムを学ぶことに
なる気がするのだ。

是非一読をお勧めする。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなが「人間心理」と「組織」が密接なつながりを持っている
ことを認識しますように。

                                may

土方歳三と沖田総司。どっちが好き?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする