私は中年である。
「ノリック」こと阿部典史が死んだ。
最近のモータースポーツにはしばらくご無沙汰で、どんな勢力地図になって
いるのかほとんど知らなかった。
しかし、バイク界の「異変」くらいは知っている。
MotoGPで「ドウカティ」が総合優勝して、日本の「4大メーカー」の連覇を
止めたという。(知らない人はいないと思うけど「ドウカティ」はイタリアの
小さなバイクメーカー。「日本の4大メーカー」はホンダ・ヤマハ・スズキ・
カワサキ」)
信じられなかった。
ノリックも31歳。この名ライダーも、MotoGPに参戦するには、少々
年老いた感があり、ことしから日本GPを中心に活動していたと言う。
加藤大治郎と言いF1のアイルトン・セナと言い、限界を見極める力が
ある人間ほどその限界に近づこうとし、それゆえ死に近い気がしてならない。
しかも、公道での事故というのが本当に悲しい。
これでまた、ひとつの「時代」が終わった気がする。
さて、久しぶりに本を読み終わって読書日記をつけてみて驚いた。
なんと前に本を読み終わったのが、7月31日・・・。
8~9月の2ヶ月間本を読んでいなかったことになる。
現実にはチョコチョコといろんな本に手をつけて読んでいる。しかし、
読み終わっていないのだ。現実に読みかけの本は4冊ほどある。
年間50冊を最低目標にしている私としては、今年はこの目標を達成するのは
むずかしくなってきた。
と言うことで、子母澤寛著
「新選組物語」
読み終わりました。
今や新選組に関する本は「星」の数ほど出版されているが「元祖」というか
「本家」というか・・・。
まず作家として新選組ものを書こうという人は、読んでおかなければならない
本だろう。
内容としては、目新しい事実はもちろんない。
と言うより、この本で紹介された出来事がいろんな人によって脚色されて
今の星の数の小説郡になっていったと言うべきだろう。
わざわざ「物語」と名づけられているだけあって、おなじみの登場人物が
わざとらしいセリフと行動で話を進めている。
その文体と解釈はさすがに「二世代」ほど前の感覚だ。古臭い感じは否めない。
子母澤氏の新選組ものは、このほかに「新選組始末記」「新選組遺聞」の
2冊があり、本著を含めて「新選組三部作」と言われている。
なぜ、新選組物を書く人間がこの本を読まねばならないのか・・・。
それは、子母澤氏が「新選組の生き残り」に「直接取材した」部分が含まれている
からだ。
前出の「~始末記」「~遺聞」は、その題名通りルポルタージュやドキュメント
に近い文章で読んでいてストーリー性が薄いのでおもしろくない。
だからこそ、資料としての価値が高いともいえるのだ。
黒鉄ヒロシ著の「新選組」などは、ほとんどこの本の内容をマンガにしてある。
「文字キライ」の人は手っ取り早くこちらを読むのも、新選組を知るには
良いかもしれない。その分、コクが薄くなるけどね。
私の感覚では、この「新選組」は、これ以後に現れる日本における「軍隊的の組織」の
原点があるように思える。
ゆえにこの集団に興味を持つことは、人間の心理と組織のシステムを学ぶことに
なる気がするのだ。
是非一読をお勧めする。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなが「人間心理」と「組織」が密接なつながりを持っている
ことを認識しますように。
may
土方歳三と沖田総司。どっちが好き?
「ノリック」こと阿部典史が死んだ。
最近のモータースポーツにはしばらくご無沙汰で、どんな勢力地図になって
いるのかほとんど知らなかった。
しかし、バイク界の「異変」くらいは知っている。
MotoGPで「ドウカティ」が総合優勝して、日本の「4大メーカー」の連覇を
止めたという。(知らない人はいないと思うけど「ドウカティ」はイタリアの
小さなバイクメーカー。「日本の4大メーカー」はホンダ・ヤマハ・スズキ・
カワサキ」)
信じられなかった。
ノリックも31歳。この名ライダーも、MotoGPに参戦するには、少々
年老いた感があり、ことしから日本GPを中心に活動していたと言う。
加藤大治郎と言いF1のアイルトン・セナと言い、限界を見極める力が
ある人間ほどその限界に近づこうとし、それゆえ死に近い気がしてならない。
しかも、公道での事故というのが本当に悲しい。
これでまた、ひとつの「時代」が終わった気がする。
さて、久しぶりに本を読み終わって読書日記をつけてみて驚いた。
なんと前に本を読み終わったのが、7月31日・・・。
8~9月の2ヶ月間本を読んでいなかったことになる。
現実にはチョコチョコといろんな本に手をつけて読んでいる。しかし、
読み終わっていないのだ。現実に読みかけの本は4冊ほどある。
年間50冊を最低目標にしている私としては、今年はこの目標を達成するのは
むずかしくなってきた。
と言うことで、子母澤寛著
「新選組物語」
読み終わりました。
今や新選組に関する本は「星」の数ほど出版されているが「元祖」というか
「本家」というか・・・。
まず作家として新選組ものを書こうという人は、読んでおかなければならない
本だろう。
内容としては、目新しい事実はもちろんない。
と言うより、この本で紹介された出来事がいろんな人によって脚色されて
今の星の数の小説郡になっていったと言うべきだろう。
わざわざ「物語」と名づけられているだけあって、おなじみの登場人物が
わざとらしいセリフと行動で話を進めている。
その文体と解釈はさすがに「二世代」ほど前の感覚だ。古臭い感じは否めない。
子母澤氏の新選組ものは、このほかに「新選組始末記」「新選組遺聞」の
2冊があり、本著を含めて「新選組三部作」と言われている。
なぜ、新選組物を書く人間がこの本を読まねばならないのか・・・。
それは、子母澤氏が「新選組の生き残り」に「直接取材した」部分が含まれている
からだ。
前出の「~始末記」「~遺聞」は、その題名通りルポルタージュやドキュメント
に近い文章で読んでいてストーリー性が薄いのでおもしろくない。
だからこそ、資料としての価値が高いともいえるのだ。
黒鉄ヒロシ著の「新選組」などは、ほとんどこの本の内容をマンガにしてある。
「文字キライ」の人は手っ取り早くこちらを読むのも、新選組を知るには
良いかもしれない。その分、コクが薄くなるけどね。
私の感覚では、この「新選組」は、これ以後に現れる日本における「軍隊的の組織」の
原点があるように思える。
ゆえにこの集団に興味を持つことは、人間の心理と組織のシステムを学ぶことに
なる気がするのだ。
是非一読をお勧めする。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなが「人間心理」と「組織」が密接なつながりを持っている
ことを認識しますように。
may
土方歳三と沖田総司。どっちが好き?