築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

イチバン

2020-05-14 08:49:48 | Weblog
GW明けの水曜日休市明け!
今日14日には一部を除く緊急事態宣言が解除される見込みですが、
まぁ東京は今月いっぱいは・・・無理でしょうね。
町中の人、そして車の動きを見てもぼちぼち動き始めてきている
雰囲気を感じないでもないんですが、まだ外食の消費にはあまりつながらないようで
相変わらず売れ口は厳しいまま・・・
マグロの相場も戻ったり、下がったりですが、ここのところは夏を前に魚自体に
脂が抜け始めていることもあってマグロ自体は安めです。
ただ物を選ばないと・・・休みの買いのなんちゃらになりかねないので
この時期の下付けは特に念入りにやらないと・・・です(><)

やはり出ている本数の割に下付けで自分が「付ける」魚は・・・今日の中では
2割!?にも満たないかも・・・です。
産地は紀州那智勝浦に千葉の銚子、沖縄の大きいのは特に多いですね。
魚体の小さめでは塩釜の延縄もあります。
そんな中で今日はどうしても1本、近海物が欲しかった状況。

「どうせ買うなら今のうちに、普段なら買えないような魚をちょっと背伸びして(笑)」
と思い、買えればラッキーなか~と思いながらもヤリをつくと・・・
あっけなく買えちゃいました(^^;)
まぁ今のこの状況があってのことなんで、そんなに手放しでは喜べませんが。。。



紀州和歌山の那智勝浦産、セリ番「1番」です。
だいぶ昔、あるマグロ屋のおやっさんが
「築地で一番は世界でイチバン」
なんて言ってましたが(笑)まぁなんであれ「イチバン」は気持ちの良いもの

実際品物はさすがに良いんですよね~これが(’^^)


脂抜けてきているこの時期に、これだけの脂!
味も美味しいです!!

さすが「イチバン」(笑)

と近海の天然本マグロはけっこう多い状態なんですが、逆にバチ類はすごく少なくて
相場も本マグロの値段見てからのバチのセリはなんとも面白くないという・・・

値段と物の価値考えると、今のバチは面白くないですね~
天然本マグロは輸入物も地中海のギリシャ産と2本だけでしたがニュージーランド産がありました。
バチもそうですが、時期的に南半球の魚は良くなってきている印象ですね。

明日は塩釜の旋網本マグロがあるみたいです。
出始めだから、高いかな??