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昆明の飲み水4

2012-12-15 11:17:40 | Weblog
写真は昆明市内各所を走るごみ収集車。(2005年冬撮影)。
 雲南の各都市でこのような運搬車をよく見かけた。彼らは町の各所に置かれたマンションなどのゴミ出しステーションから町外れや町の中心部にたたずむゴミ中間集積場にゴミを運ぶ。そこには四角いゴミを穴があり、圧縮機である程度つぶしてから、トラックに詰め、郊外のゴミ埋め立て地へとゴミは運ばれていく。
 オレンジのベストを着た人は、市などの公的機関で雇われた人々。下のペットボトルなどお金にはりそうなものは、私的な廃品業者がお金を払って集める。ペットボトルもその対象の一つとなっている。(その写真は次回!)

【水の問題】
昆明のミネラルウオーターはどこからきているのかというと、人気なのは昆明周辺の山々に深く井戸を掘って取る地下水です。雲南では「農夫山水」や「昆明石林天外天」などが有名で、それぞれに機を見るに敏な起業家が興した今や昆明を代表する優良企業に成長しています。夏には滇池の藻を取るボランティアや苦学生への援助、またミネラルウオーター設備の見学会を行っては、新聞に掲載されていました。

わが家も「昆明石林天外天」に一年間、お世話になりました。

さて、ご存じの方もおられるでしょうが、昆明の石林といえば、石灰岩質の岩場に水が流れ込むうちに、石の林になってしまったというところでもあります。そもそも昆明を含んだ大地全体が石灰岩質なので、水も当然、少し石灰質と考えられています。新聞には、昆明の清水をそのままで飲むと、体内に石ができやすくなる、という、本当かうそかはわかりませんが、そのような話も出ていました。

また、昆明市中心街から30㎞強北東にある兎耳関で癌の発生率が高いといううわさに基づいて2012年7月に昆明市衛生局が調査したところ、癌の死亡率は標準の範囲をでなかったものの(132.02/10万)耐熱大腸菌群と微生物の指数が超過していて、飲用にはまったく適さない水道水だった、という結果が報道されました。

飲用の場合には浄化消毒と煮沸をするようにという関係部門の通達が出され、追跡調査を継続する、とのことでした(2012年9月10日雲南網)。つまり昆明の人々が水道水に非常に不信感を持っていることは確かなのです。(つづく)

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