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語学留学でセブに行く44 豚の丸焼き レチョン1

2020-06-13 15:17:56 | Weblog
別の週末、セブンイレブンまでの距離・ほんの30メートルぐらいの間に見慣れない店が2件も出ていました。カラフルなビーチパラソルの下に透明なビニールに覆われた小さな屋台。まるで日本のお祭りの綿菓子屋のような大きさです。

木のまな板がそのままテーブルになっていて、その上にあめ色に輝く豚の丸焼きが載っていました。豚の胴体を真っ二つにぶった切って、その上半分だけ持ってきた、といった感じ。子豚ではなさそう。

なんだろうという顔をしてみていたら、買いに来ていたおじさんたちが

「これは、うまいんだぞう!」
と笑顔で誘ってくれました。
 横でハエがたからないようにずっとうちわであおっているおじさんがウインクをすると、肉を切り分けるおばさんが、おしげもなく豚の肉の部分を削いで味見させてくれました。

 ちょっと粗塩が効いていて、皮があめ色でパリッとして、口に含むと、まだ温かく、脂身のとろけ具合と相まって、とろけそう!

 さっそく、食べられる量を切り分けてもらい、お金を払うと、部屋に持ち帰って、ゆっくりと味わいました。これは、北京ダックの上をいくんじゃないか、というほど、豚のうまみが深いのです。

 セブ島のお隣のボホール島出身の先生にこの話をしたら、
「おいしいわよー、レチョン(Letchon)。マニラでも食べられるけど、もともとはセブの特産なの」
と自信たっぷり。目が少女漫画のようにキラリと光りました。

聞くと先生の実家では両親の仕事の一つが養豚だったのだとか。

「たいてい母豚が8頭産むでしょ。そうすると子豚がお乳を飲んだり、母豚の後をついていく姿がたまらなくかわいいのよ。チョコチョコ、てね」

豚はすべて放し飼いで、子供たちのいいおもちゃにもなっていたとか。現在、先生の両親は養豚をやめてしまい、代わりにおじが続けているとのこと。一族の絆の深さ、家族の範囲の大きさをここでも感じます。

でもこれで豚のおいしかった理由の一端がわかりました。セブの丸焼きの豚は放し飼いでストレスなく、よく動いているからうま味も深いのです。
(つづく)

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