写真はマドリードからトレドに着いたばかりの車両。「renfe」はスペインの国鉄の名前だ。車体に「JR」と書かれているようなものである。清潔で快適。マドリードを出発する時間はゆっくりだったが、到着時間はなぜか、規定の時間より早かった。運行に余裕をもったダイヤ編成なのだと感心していたら、列車の到着時刻が15分以上、遅れたら、払い戻しをする規定があるのだそうだ。
【はじっこにあったトレド行きホーム】
ところが家人も何事かを察したらしく、1か月の旅で買いためた異常な量の荷物を押して必死にやってきてくれました。こんなときに、スマホがあれば、ここまでハラハラしなかったことでしょう。
こうして集合し、みなで「トレド行き」と表示された14番線に行くことに。ところがまたもや難関が出現。案内図をいくらみても、プラットフォームは1~10までしか見当たらないのです。
何度みても、その先はない。
でも一刻の猶予もありません。予約した電車は乗り換え時間30分で出発してしまうのです。焦りつつも、ひとまず1~10番線の階に下がり、ようやく見つけたインフォメーションセンターの職員に聞いてみました。
「ここをまっすぐ通り抜けなさい」。
え、ここはセンターでしょ。歩く場所じゃないでしょ、と混乱しながら本来進むことができない場所を進むと、本当に14番線が見えてきました。
こうしてたどり着いたのですが、正規のルートについては、私のなかではいまだに謎です。
さらにトレド行きへのもう一つの障害が。トレド行きのホームに入る前に荷物検査を受けねばならず、それが恐ろしいほどの長蛇の列だったのです。並びながら、これは間に合わないと冷や汗が止まりませんでした。
でも、なんとかトレド行きに乗車できました。電車もあらかじめそうであったかのように置きつきはらっての遅れての出発で、この柔軟な対応にお国柄を感じました。鉄道ダイヤがもともと余裕をもって組まれているようです。
ここから30分でトレド。シートに座って、ようやく息をするのを思い出したかのように、深呼吸をしたのでした。
写真はようやくついたトレド駅。
苦労が多かったので、文字がまぶしい!