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雲南、見たり聞いたり感じたり

雲南が中心だった記事から、世界放浪へと拡大中

宜良ダックをさがして⑰

2011-11-20 10:46:16 | Weblog
                
写真は宜良のアヒル飼育場。数百匹のアヒルが月齢ごとに詰め込まれている。

【アヒル小屋の中へ】
 アヒル小屋の案内人はおじいさんと二人でアヒル農場を開いている、という、ちょっとボーッとした感じの子です。綱につながれた犬の脇を男の子の指示で抜け、小屋の土間から左に折れると、今度はつながれていない犬が2匹、右側にも少なくとも1匹。いずれも体が大きく、男の子には忠実ですが、かなり迫力があります。彼なしで、小屋に一歩でも入ろうものなら、あっという間にガブッとくることでしょう。

 彼曰く、「農村では普通のこと。番犬だよ。」

 市場では鳩やアヒルなどとともに別の檻に茶や黒の精悍そうな犬を入れて売っていましたが、あれは食べ物ではなかったのだ、と少し納得しました。(雲南でも場所によっては、今でも赤犬を食用にしています。)

 さて、そうやっておそるおそる小屋に入ると、アヒルの羽毛と糞尿のまざった黄色いもやがかかって、むせるような空気。これは体に悪いと、すばやく写真を撮って、小屋を出ました。品種は雲南のものではなく、北京アヒル。短期間に育成でき、肉付きがよくなる品種です。とはいえ、これでは、つまり陸アヒル。かつて陽池で十分に運動させていたアヒルとは、種類も肉質も変わってきます。
エサは何をあげているの? と聞くと、

「ルオポ。(中国語でラクダの意味。)」

の一言。アヒルがラクダを食べるか、とびっくりしたら、トウモロコシや栄養剤などを混ぜた、「ラクダ」という品名の飼料でした。他には水をあげているだけだということ。エサにも運動にも空気にも無頓着な農場です。    (つづく)

*次回、宜良ダックの章は終了の予定です。

写真下は宜良市場の売り犬たち。写真の画角から外れた右横の柵には、精悍そうな赤犬が入れられていた。飼う目的なら、子犬が最適だとは思うが、ここにいるのはすべて成犬ばかり。
                 
      

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