週2回の更新を目指しましたが、やっぱりなかなかできないものでした。時間がたつのは早いものですね。残念です。
写真は、春節前だけに開かれる八宝飯売り場。蒸したもち米の上にはカラフルなトッピングが載せられている。
【お米のデコレーションケーキ】
次にこの時期の市場で特徴的なのが、サトウキビと「八宝飯」だ。サトウキビは前に書いたとおり。
「八宝飯」は、いつもなら甘そうなクッキーやデコレーションケーキのお店がこの時期だけ大変身。町のあちこちで「正宗 明星 八宝飯」と大書きされた仮店舗が並び、傍らの蒸し器からは八宝飯にトッピングされたフルーツの甘―い香りが漂う。
これは見た目は、モチ米でつくられた中国の伝統的なデコレーションケーキといったところ。
作り方は、
1.半円の器に干しナツメや冬瓜の砂糖漬け、ギンナン、ユリ根などを置いて、そこに蒸したもち米を入れる。
2.再度蒸して型抜きし、最後に砂糖を振りかける。
色は上の部分がカラフルな赤や黄、黒味がかっている。様々な干しフルーツの色が米に移ったり、着色料を載せたりしているためだ。米は再度、蒸すときにラードと砂糖を混ぜ合わせるので、つやつやとしたテカリが出るのが特徴だ。
さらに本格的なものになると、ラード、赤い色をしたバラ砂糖(強い芳香が特徴のハナマスの赤い花弁と砂糖をよく混ぜたもの。この花は香りを楽しむお茶にも入れられる)、こしあんなどを餡として入れ込む。当然ながら、すごく甘い。ほのかな甘味が好みの私にとっては、一口食べるだけで完食するパワーを奪われるほどのパンチがある。
もともと糖や穀物、そして財力の豊かな江南(上海より下の沿海地域)の料理が、全国に広まった縁起物なのだが、日本の留学生たちには、すこぶる不評のメニューだった。
ところで日本をよく知る中国の若者に「私たちの料理は甘いものをモチの中に入れますが、日本ではモチの外に甘い味つけをしますね」と言われ、驚いたことがある。甘いあずきのあんこ汁にシンプルなモチを浮かべた「ぜんざい」も、中国の人にとっては奇妙な日本の風習ということになるらしい。(つづく)
写真は、春節前だけに開かれる八宝飯売り場。蒸したもち米の上にはカラフルなトッピングが載せられている。
【お米のデコレーションケーキ】
次にこの時期の市場で特徴的なのが、サトウキビと「八宝飯」だ。サトウキビは前に書いたとおり。
「八宝飯」は、いつもなら甘そうなクッキーやデコレーションケーキのお店がこの時期だけ大変身。町のあちこちで「正宗 明星 八宝飯」と大書きされた仮店舗が並び、傍らの蒸し器からは八宝飯にトッピングされたフルーツの甘―い香りが漂う。
これは見た目は、モチ米でつくられた中国の伝統的なデコレーションケーキといったところ。
作り方は、
1.半円の器に干しナツメや冬瓜の砂糖漬け、ギンナン、ユリ根などを置いて、そこに蒸したもち米を入れる。
2.再度蒸して型抜きし、最後に砂糖を振りかける。
色は上の部分がカラフルな赤や黄、黒味がかっている。様々な干しフルーツの色が米に移ったり、着色料を載せたりしているためだ。米は再度、蒸すときにラードと砂糖を混ぜ合わせるので、つやつやとしたテカリが出るのが特徴だ。
さらに本格的なものになると、ラード、赤い色をしたバラ砂糖(強い芳香が特徴のハナマスの赤い花弁と砂糖をよく混ぜたもの。この花は香りを楽しむお茶にも入れられる)、こしあんなどを餡として入れ込む。当然ながら、すごく甘い。ほのかな甘味が好みの私にとっては、一口食べるだけで完食するパワーを奪われるほどのパンチがある。
もともと糖や穀物、そして財力の豊かな江南(上海より下の沿海地域)の料理が、全国に広まった縁起物なのだが、日本の留学生たちには、すこぶる不評のメニューだった。
ところで日本をよく知る中国の若者に「私たちの料理は甘いものをモチの中に入れますが、日本ではモチの外に甘い味つけをしますね」と言われ、驚いたことがある。甘いあずきのあんこ汁にシンプルなモチを浮かべた「ぜんざい」も、中国の人にとっては奇妙な日本の風習ということになるらしい。(つづく)