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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



先日、チュウサギ(手前・全長69cm・環境省レッドリスト準絶滅危惧指定)とダイサギ(奥・90cm)が近所の公園の干潟に飛来してきていました。バードリサーチの生態図鑑からチュウサギを紹介しましょう。<・・・>が引用部

<チュウサギは雌雄とも全身白色.繁殖期には雌雄ともに胸や背にレース状の飾り羽がのび,求愛ディスプレイではこれを扇状に誇示する.特に背の飾り羽が長く,尾を10cm余超え,飛翔時にこの点でダイサギと区別し易い>・・・ダイサギ2羽に挟まれたチュウサギ、右はアオサギ(全長93cm)の大きさ比べ

<頭部に冠羽はない.嘴は繁殖期には黒色,非繁殖期には黄色で先端のみ黒色.目先の裸出部は黄色.虹彩は淡黄色で,求愛期には赤色.脚は趾まで黒色.ダイサギと比べて頭部の丸みが強く,嘴が短い.>・・・この個体は非繁殖期のクチバシですね。コサギ(右・全長61cm)との大きさ比べ

<東日本での飛来時期は4月中旬から5月上旬頃で,水田の湛水から田植えの時期と合致している.繁殖後の分散は8月頃から始まり,10月中旬頃まで各地で集団ねぐらをとって過ごした後,数十から百羽ほどの群れで南へ渡る>・・・ダイサギ(左)とチュウサギ(右)のクチバシ比べ。眼の下の口角の位置も違いますが遠くからでは判りにくい。

<チ日本で標識放鳥され海外で回収された49個体のうち,46個体はフィリピンでの回収で,日本で繁殖したチュウサギの多くがフィリピンで越冬するとみられている。チュウサギは,かつては日本のシラサギ類の中で最も数が多く,各地のコロニーの優占種となっていた>・・・ダイ(左)とチュウ(右)のクチバシと口角位置の違い。チュウサギには胸にも飾り羽根があります。

<しかし,1960~70年代に全国的に減少し,現在は準絶滅危惧種に指定されている.1980年の全国規模のアンケート調査では,37県79コロニーのサギ類の総数約47,800羽のうち,チュウサギは約1,300羽(3%)にとどまっていた(日本野鳥の会研究部 1981)>・・・チュウサギの飛び出し

 <チュウサギの減少の推移には地域差がある.1991~92年の全国調査では,コロニーに占めるチュウサギの割合は,関 西 で0.4%,静岡で3.1%、関 東 では 12.9% >・・・チュウサギを見る機会は関西で特に少なくなっていますね。チュウサギの尾羽根の上には背中から伸びる長い飾り羽根があります。

<チュウサギのコロニー選択は,留鳥の他のサギ類が形成したコロニーに参入するかたちであり,チュウサギ自身がコロニー場所を新規開拓するのではないことを考えると,チュウサギの個体数維持には他種も関わっていると考えられる>・・・飛行するチュウサギの飾り羽根は尾羽根より長い

最後はダイサギの飛行。背中の飾り羽根は尾羽根の先端から出ていませんね。



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