3月末、南方で越冬していた渡り鳥たちが繁殖のために戻ってきます。そのなかには環境省の絶滅危惧種に指定された野鳥もいます。・・・シロチドリも絶滅危惧Ⅱ類(VU)
シロチドリに囲まれた中央のクチバシのやや長い鳥は、ハマシギでしょう。ハマシギも準絶滅危惧種(NT)に指定されている野鳥です。
シロチドリのアップ
今年、近所の池で越冬したアカアシシギ(下)も、シロチドリと同じ絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている野鳥です。
北の繁殖地に向かう途中、先月末に大阪に立ち寄ったホウロクシギ。これも絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている野鳥です。
ホウロクシギは、体長55~65cm。日本で見ることができるシギの仲間では最大種ですが、生息数は少ないようです。
4月中旬には、オオソリハシシギ(体長37~41cm・去年撮影)が大阪に立ち寄ってくれるはずです。オオソリハシシギも絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている野鳥です。
近所の公園で見かけるチュウヒは、絶滅危惧Ⅱ類(VU)よりも絶滅の危険性が高い絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている野鳥です。
3月上旬まで近所で越冬し、北に渡ったツクシガモも、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定された野鳥です。絶滅が心配される野鳥をこれだけ見ることができる大阪は、まだ自然の豊かな都市と言えるのではないでしょうか。