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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



1944年7月辻政信大佐はビルマ訪面軍配下の第三十三軍参謀としてビルマに赴任しています。そのビルマでの辻参謀をオナガガモの着水写真と一緒に紹介しましょう。

ビルマ戦場での辻参謀についてビルマ方面軍の参謀長だった田中新一中将(東條首相にバカヤローと言った前参謀本部作戦部長)は、

「辻という男はたいした傑物だ。戦場における活躍ぶりは大したものだ。ただ彼に望むところは対人関係についての反省だ」

「もう少し相手の立場を尊重する気持ちにならんとな。もっとも吾輩も多少、その傾向はあるがな」、二人とも陸軍大学で教育され、優等で卒業した人物の典型でしょう。

雑誌「人物往来社」昭和41年2月号の「侍大将現場に消ゆ」という記事に、ビルマ方面軍配下の第三十三軍参謀長(辻の上司)をしていた片倉 衷元少将(1898~1991年)の以下の談話が記載されています。下の<・・・・>部分

<辻が終戦間近のビルマ戦線で、敵を凌駕する勇気を養うため、英兵の生肉を食用に供させたことを言っているのだ・・・>

<いくら戦陣中とはいえ、参謀勤務でありながら、自分ばかりでなく他人にまでそうさせたことは人間としてゆるせない>

作家の田々宮英太郎は、雑誌の出版後に片倉元少将に会い、この記事の信憑性を確かめたところ、片倉は

「辻大佐と同じ司令部にいた参謀でN少佐(名を秘す)は、戦後、私を訪ねてきて、この事実を詳細に話していったんだからまちがいありません」と言ったといいます。

参考文献;作戦参謀 辻政信 ある辣腕参謀の罪と罰 生出 寿著

 



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