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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



箕面の紅葉は、元禄年間(1688~1704年)頃より知られるようになり、摂津名所図会には、三千本の楓が見られるとあります。



中でも箕面滝のすぐ近くにある一目千本と呼ばれる場所から見る紅葉は、絶景です。



元禄年間(1688~1704年)の記録によれば「箕面の紅葉は雲外に映え、青松俗間を抜く」とあるので当時から既にかなり高木の楓(モミジ)があったようです。



ここからは想像ですが、滝のほとりにあった瀧安寺(りゅうあんじ)が下流に移転した1603年頃から、寺から滝までの間にモミジの移植が始まり、約100年を経て紅葉の名所となったのではないかと思います。

瀧安寺



特に移転前の瀧安寺があったと思われる場所にモミジが集中して植樹され、一目千本と呼ばれる景観ができたのではないでしょうか。



樹齢800~千年という夕照モミジで有名な河内長野市にある延命寺前山のモミジも、明治以降の移植によって現在のような見事な紅葉林となっているので100年あれば雲外に映える高木の紅葉を見ることができそうです。



江戸時代中期以降になると箕面の紅葉はさらに有名となり、頼山陽、大塩平八郎など多くの文人墨客の来遊があったようです。



今から77年前の1932年の調査によれば、地上1,2mの高さで幹の直径が50cm以上ある箕面山のモミジは65本とされています。



滝に至る遊歩道の途中には茶屋があり、紅葉の中にひっそりとたたずむ姿が絵になっています。



遊歩道のスタート地点となる箕面一の橋の袂には、今回の紅葉狩りで一番赤い紅葉が見られました。



参考文献:森と人間の生活(有岡利幸著)


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