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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



ウブドは、1930年代に移り住んできた欧米の芸術家の影響を受け、絵画、木彫り、石彫り、銀細工など「芸術のメッカ」として知られるようになったバリ島山中の村である。

ウブドの交差点



ヒンズー教の影響を受けた絵画や彫刻は、バリ島独特のエキゾチックなものが多く、今も世界中から多くの人々を引き付けている。



また伝統音楽や舞踊なども盛んに行われており、ウブドはバリ島における芸術・芸能の中心地として、疲れた人々の心を癒す場所として世界に広く知られている村である。

有名なライステラスの風景



バリ島南部のリゾート地区からウブドまでは、タクシーで1時間程度の距離であるが、ウブドにはメーター制のタクシーが走っていないので、日帰りであればタクシーを貸切にしてウブド内で待っていてもらう人が多いという。

クタからウブドへの道にはバイクが多い



ウブドに宿泊して、片道だけ車を使う場合であれば、ウブドのホテルで車をチャーターするか、中心街に多い白タクを利用することとなる。



いつのまにか増えてしまった白タク業界が、メーター制タクシー業者をバリ島有数の観光地となったウブドで営業させない実力を持ってしまったようである。

ウブドの周囲は、標高600メートルの高原となっていて、そこを川が並行していくつも流れているために渓谷がいたるところにあり、川越しに対岸の雄大な熱帯雨林を眺めることができる。



高級なホテルは、その渓谷の標高差を巧みに使い、プライバシーに配慮したレイアウトとなっているので、1泊10万円の部屋代を苦も無く払える金持ちに隠れ家として利用されているようである。



また渓谷の斜面には、かつて日本各地でも見られた棚田(ライステラス)が標高線に沿って細かく作られていて、日本農業のルーツはこの辺りにあるのではなかろうか。



又、川から離れた平地では、稲田が遠くの椰子の森まで広がり、地上のグリーンと空のブルーのコントラストが美しい。



ウブドの中心部は、絵画や彫刻のショップやカフェなど観光客用の店が軒を連ねているが、一歩路地に入り込むと、人々は昔ながらのヒンズー教に密着した生活をしているようである。

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