12月17日(火曜日)。☂☁。一度も目を覚まさずによく眠ったぁ。目が覚めたらちょうどピクトンの港に入るところ。南島のほぼ北の端、ワインで有名なマールボロ地方にある人口4千人の小さな町。カーテンを開けて、まず緑の濃さにびっくり。北島の首都ウェリントンとの間を行き来するカーフェリーがけっこう頻繁に出ている。どちらかと言うと行楽地なのかな。今日のツアーはワイナリー(2ヵ所)とイングリッシュガーデン。朝からワインの試飲ってのも何だけど、せっかくワインカントリ-のマールボロまで来たんだから、やっぱりワイナリーに行ってみないとね。ということで、朝ご飯もそこそこに大型バスに乗って出発。雨がポチポチ降り出したけど、運転手兼ガイドのブルースさんが「ガーデンに着いたら雨は止めますから」。
ぴ宇トンの町を出てワインの町ブレニムに向かう途中の風景は延々とブドウ畑。その間にヒツジの牧場とウマの牧場が点在していて、数は多くないそうだけど何とシカ牧場まである(食肉と毛皮が目的)。途中に枯れた木々に覆われた湿原があって、侵略的外来種であるヤナギを駆除するために人為的に枯れ死にさせているんだそうで、すでに原生植物が復活しつつあるという話。それにしても、沼地に骸骨のような白っぽい枯れ木が累々というのは、雨が降っていることもあって、ちょっとシュールな風景。
まずUpton Oaks Gardenへ。夫婦が買い取ったビクトリア朝時代の別荘を修復して、3ヘクタールもある庭園を2人だけで作って運営しているそうで、2人の娘の名前を付けたゲストハウスもあるので民泊もやっているらしい。着いた頃に雨はほとんど上がって、迎えてくれたとっても素敵な奥さんが「どうぞ自由に歩き回ってください」。ロマンチックな庭園をテーマにしたというだけあって、どこぞの公爵の御曹司が伯爵令嬢とそぞろ歩きしていそうな雰囲気。
たくさんのバラや名前のわからない鮮やかな花々が咲き乱れていて、リンゴやイチジクが実をつけていて、ほんとに何となくロマンチックな気分になって来る。これだけの庭園を夫婦2人だけで計画して、植えて、手入れをしているなんて、ほんっとに惚れ込んでなければできないことだな。
さて、いよいよワイナリーへ。