リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

メルボルンでのナイトライフは楽しかった

2019年12月09日 | 日々の風の吹くまま
  さよならメルボルン、また会う日まで

12月9日(月曜日)。☀⛅。今日はタスマニア島ホバートに向けて航行中で、1日中船の上。海はけっこう穏やか。朝ご飯の前に11階のトラックでウォーキング8周。360度、見渡す限りの大海原で、島影ひとつないこの漠然とした風景がなぜかすごく心地良く感じられるから不思議。今日のバフェ朝ご飯はスモークサーモン、グラヴラックス、にしんの酢漬けにハムの類を少々と果物とクロワッサン(2個)。ゆうべはよく飲んだので、今日は「ダイエットだ」とコンティネンタルで行くカレシ。

ゆうべのコンサートは思いのほかすばらしかった。マーク・ヴィンセントはイギリスでスーザン・ボイルを発掘したタレントコンテスト番組のオーストラリア版で15歳でオペラのアリアを歌って優勝して、一躍アイドル的存在になったオペラティックポップの歌手。今26歳だそうだけど、まずテノールの声量の豊かさと声質のまろやかさにびっくり。コンテストの決勝で歌ったというカナダの詩人レナード・コーエンの『ハレルヤ』は聞いていてうっとりとなって、いろんな歌手が歌っている中でワタシ的には一番。アンドレア・ボチェリの『Con Te Partiro(君と旅立とう)』もじぃ~んとなって思わず涙ぐみそうになる始末。いやぁ、堪能させてもらったぁ。

8時半に8台のバスを連ねて船に戻って来て、レセプションであれこれつまんでいたけどやっぱり腹ペコになったので、11階のSpaccanapoliという軽食カフェへ直行。メニューにプッタネスカとかアラビアータとかあるのでバスタ専門かと思ったら、出て来たのは薄い生地のピッツァ。夕暮れが濃くなってダウンタウンの夜景が浮かび上がって来るのを眺めながら、ワインとピッツァの晩ご飯はカジュアルにエレガント、。ほど良くおなかがいっぱいになって、中央のらせん階段をぐるぐると7階まで降りて来たら、お、ジャズバーSilver Noteから懐かしい歌声が聞こえて来る。去年乗っていたエレーヌとアンドレのジャズデュオ。アンドレのピアノもさることながら、エレーヌの歌いっぷりがすばらしくて、ジャズにぴったりのちょっぴりかすれた声と独特のスタイルでジャズの名曲をファンキーに歌い上げる。バーに陣取って久々のレミを嗜みながら楽しんでいるうちにレミを3度もおかわりして、船室に戻ったのはちょうど出港の時間。

午後11時、宵っ張りのカモメの群れににぎやかに見送られて、遠くなるメルボルンの夜景を後に、Silver Muse号はメルボルンを出港。今日はタスマニアを目指して一路南へ。ホバート入港は午前9時。ウォンバットに会えるかな。


メルボルンでの1日

2019年12月09日 | 日々の風の吹くまま
12月8日(日曜日)。☀☀。午前8時、最初の寄港地メルボルンに入港。きれいな青空。高層ビル群が近づいて来るのをベランダから眺めていて、ふと下を見たら何だかレジ袋のようなものが水面のすぐ下を大量に漂流中。おいおい海洋汚染かい・・・と思ったら、何、この赤い頭に白っぽい足の半透明の物体は?クラゲかな?クラゲとしては大きいけど、どう見てもクラゲの形だな。それが群れのように船の横をふわふわと漂って行く光景はちょっと幻想的。

   

きのうは1日中船の上で、朝のウォーキング以外はさしたる運動もしなかったのに、晩ご飯の後で急にくたびれた気分になってあくびの連発。まあ、ランチでお酒を飲んで、Virtuosoのレセプションでシャンペンを飲んで、船長主催の歓迎レセプションでは飲まなかったけど、その後の晩ご飯でワインを飲んだせいかもしれない。それよりも、もしかしたら1日中揺れる船の上で体のバランスを取っていたから、運動のし過ぎでくたびれたのかな。どっちにしても、ゆぅらゆぅらと揺られてぐっすり眠って、今日は元気いっぱい。メルボルンではツアーの予約を入れなかったので、のんびりと朝ご飯をして、コンシエルジュのデスクでダウンタウンの地図をもらって、10時のシャトルバスに乗って、いざ。

シャトルバスから降りたのは91階建てというEureka Skydeckの前。これ、タワマンなんだそうで、最上階には展望台があるけど、予約が必要らしいし、(チケットが)高そうなのでパス。ヤラ川河畔の遊歩道に出て、橋をジグザグと渡って南と北を行ったり来たり。日曜日とあってたくさん人が出ていて、大道芸人がいたり、遊覧船が行ったり来たりの大賑わい。シドニーもそうだけど、植民地時代からの古い建物をヒステリックに「保存」するというよりは、新しい超高層ビルとうまく溶け合って共存していて、これがメルボルンらしさなんだという印象を受ける。片っ端から壊して新しいものに変えてしまったら歴史の流れが絶えるだけ。新旧を溶け合わせることでその土地の過去と現在がつながって、未来に向き合えるんじゃないかと思うな。メルボルン、気に入ったよ。

   

   

趣のあるフリンダーズストリート駅近くのサブウェイでランチをして、南河岸に戻って、30分おきに船との間を行き来している専用のシャトルバスをキャッチ。船に戻ってまずはひと休み。今夜はダウンタウンの(これまた)由緒あるForum劇場でマーク・ヴィンセントというオーストラリアの有名な歌手のコンサート。半年以上前に全額払い込んだ客だけを招待しての無料コンサートで、劇場では歓迎レセプションがあるそうだから、それなりの服装で行かなくちゃ(これがちょっぴりめんどうだけどね)。