リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

目が覚めたらまた同じ日付

2019年12月22日 | 日々の風の吹くまま
12月20日(金曜日)。☂☂。ニュージーランド航空24便は午後8時にオークランドを離陸。夕食が済んだらすぐにシートをベッドにしてもらって、おやすみなさい。赤道を越えて13時間近い飛行時間の大半を眠って過ごして、朝食を済ませた後、正午にバンクーバー国際空港に到着。何だか時差をあまり感じないけど、日付はオークランドで過ごした20日のまま。そっか、シドニーに行ったときにすっぽりなくなった12月3日の穴埋めってことか。人生が1日短くなったわけじゃないんだ。飛行機を降りたら、搭乗ブリッジの先端で采配を振るっていたダグが「お帰り」とハグで迎えてくれた。「快適だった?」 うん、さすが世界一のニュージーランド航空、すごぉく快適だった。

ずらぁ~っと並んだキオスクでパスポートをスキャンして、税関申告の質問にピッポッパッと答えて、写真を取られて、出て来た紙を持って、荷物を引き取って、出口で税関の人に紙を渡して出口へ。クリスマス休暇の時期なので、オークランドでもそうだったけど、バンクーバーもかなり混雑している。外は雨。ずっとこんな天気だったらしい。ま、それがバンクーバーの12月だからねぇと言いながら、タクシーで我が家へ。午後1時半、ほぼ3週間ぶりに我が家に帰着。久しぶりの我が家。いつもドアを開けると何となく不思議な匂いがするなあ。シーラがライトを点けておいてくれたクリスマスツリーに迎えられて、ただいまぁ~。

さっそく荷解きをして、持って行った衣類を洗濯機に放り込んで、冷凍庫のスープを解凍して軽くランチ。カレシはまだ体が揺れていると言ってソファにごろり。2週間も波に揺られていた後で乱気流の多い空を飛んで来たせいかな。乗り物酔いはしても船酔いだけはしたことがないワタシは、片付けるものを片付けて、スーツケースを空っぽにして、洗濯物を乾燥機に入れて次の洗濯と大忙し。あはは、一気に「日常」に戻っちゃった。晩ご飯は冷凍のラザーニャと出来合いのサラダを買って来て、久々にカレシ特製のマティニで乾杯して、久々のおうちご飯。でも、体重を量ったら、カレシは2キロ、ワタシは1キロのおみやげ付き。でも、楽しかったね。次のクルーズまで4ヵ月あるから、ま、いつもの食生活に戻って、運動をして、体力と英気を養っておこうね。

午後11時。久しぶりに揺れないベッドにもぐり込んで、おやすみぃ~。


船の旅の終点~オークランド

2019年12月22日 | 日々の風の吹くまま
12月20日(金曜日)。☁☁。午前6時40分にセットしてあった目覚ましがピーコ、ピーコ。がぱっと起きて、さっと着替え。船はしずしずと終点のオークランド港へ向かっているところ。クルーズの終わりは何ともあわただしい。入港が午前8時で、8時半には船室を出なければならないので、まずは手荷物をまとめる作業。7時過ぎにヴィクラムが朝ご飯を持って来て、テーブルを設えてくれて、船の上での最後の食事。何しろばたばたするから、下船する朝は荷造りと並行できるルームサービスの方が楽。バトラーのヴィクラムはこれから3ヵ月間シドニーとオークランドの間を往復するんだそうで、シドニーは40度だってよぉと言ったら、「船内は涼しいですから」。あ、そうか。週7日勤務で契約が終了するまで休日がないんだよね。

8時過ぎに最後の忘れ物チェックをして、2週間「我が家」だった646号室を出て、集合場所の5階のラウンジへ。下船後の行く先などに応じて荷物につけるタグの色が違っていて、色ごとに下船の呼び出しがかかるしくみ。私たちの白いタグは「市内観光+空港送迎」。出発前に予約してあったんだけど、なぜか1人分だけ優待扱いにしてくれた。もしかしたらブティックでSilverseaのロゴ入りのジョギングシャツを買ったからかなあ。ただ想定外に寒かったからなんだけど、着心地があまりにに快適なもので後で同じのをもう1枚買ったからかな。けっこう高かったし、いつ通ってもブティックは閑古鳥が鳴いてたし。

埠頭のターミナルで何か簡単な入国手続きをして、大型観光バスに荷物を積んでもらって、まずはオークランドの市内観光。目覚しい人口増加で、市内はどこも交通渋滞なんだそうで、バスものろのろ。それでも丘の上にある博物館へ。第1次/第2次大戦の記念博物館と自然/民族/歴史博物館が同居していて、私たちが見て回ったのは主にゴンドワナ大陸から分離して以来のニュージーランドの自然や生物、マオリ族の歴史。

   

早くに大海に孤立したために、コウモリ以外には陸生哺乳動物がいなかったので、飛ばなくても良くなって翼が退化してしまった鳥たち。国鳥でニュージーランド固有種のキーウィはで5種類いて、鋭い嗅覚とセンサーみたいなひげがあって、体温などの生理的な特徴は哺乳類に近いらしい。ウォンバットもかわいいけど、キーウイもかわいいね。とっくに絶滅したモアという鳥は、身長が3メートル以上あってダチョウの親戚。オスはメスの半分以下の大きさだったそうで、巨大なメスに見下ろされたオスの心境はいかに・・・。

      

そうそう、戦争記念博物館には無傷のゼロ戦が展示されていてびっくり。ラバウルでの修理が遅れているうちに戦争がおわってしまったとか。

   

市内観光の2つ目はスカイタワー。高さ328メートルというからスカイツリーの半分だけど、186メートルの展望台にはガラスの床がところどころにあるし、194メートルからのスカイジャンプと1メートル足らずの手すりのないプラットホームを歩くスカイウォークがあって、展望台ではたくさんの人がジャンプした人が窓の外を落ちて行くのを待っているようだった。

   

   

市内観光が終わったらそのまま空港へ。荷物を持ってニュージーランド航空の「プレミアムチェックイン」で楽々チェックイン。セキュリティもエクスプレスであっさり通過して、2階のラウンジで数時間ぶらぶら。ああ、旅の終わりって、さびしいような、ほっとするような・・・。