リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ビタミンDがいっぱい!

2018年03月16日 | 日々の風の吹くまま
3月15日(木曜日)。晴れ!ピッカピカの晴れで、ちょうど昇った朝日にブラインドの隙間か
ら顔を直撃されて、毛布を頭の上まで引っ張り上げたけど時遅しで、パチッと目が覚めてし
まった。家の中いっぱいに差し込む朝日の中での朝ご飯は気持がいいね。今日はカレシが
ビタミンB12の注射をしてもらうと言うので、早くからクリニックへ。処方の注射薬を買って
来て言われて、同じモールの階段を2つ降りて、行きつけの薬局へ。「15分ほどかかります」
と言うので、階段をひとつ上がってドラッグストアで歯磨きやらデンタルフロスやら何やらを
買って、階段を降りて薬局で薬を受け取って、階段を2つ上がってクリニックに。やれやれ、
朝からいい運動・・・。

ランチの前にゆうべやり残した分の仕事を完了。ばんざぁい。こんなに天気がいいんだから、
次の雨の日までは仕事が来ないといいけどね。解放感と春の陽気に誘われて、ランチの後
は川べりのDonald’s Marketへ。行きはずぅっと下り坂だけど、最後の3、4ブロックはすご
く急でかなり膝に来る。Donald’s Market はWhole Foodsの亜流みたいな小さなスーパー
で、ファーマーズマーケットで買って気に入っていたスープミックスを売っているので、まとめ
買いするのが狙い。細長いセロファンの袋に材料がカラフルな層になって入っていて、大鍋
で水を加えて煮込むだけで、どっさりランチ3回分のスープができる。一応はベジタリアンで
も「動物たんぱく」を加えられるし、何よりもめちゃくちゃおいしい。
   

カレシのナイトキャップに毎晩作るココアも買って、ずっしりと重いトートバッグを担いだら、
ずぅっと上り坂の帰りはバス。市役所の隣の「フレンドシップガーデン」が何となくもやもやし
て見えるのは、もうすぐ桜が咲くということかな。帰って来て「肩の荷」を下ろしていたら、カレ
シが「オレも散歩に行きたくなった」。いやぁん、一緒に来ればよかったのに。でも、カレシに
は運動は何よりも大事だから、クィーンズ公園までの往復をてくてく、すたすた歩いて、帰り
にBuy-Low Foodsに寄って牛乳やケフィル、バナナを買ったら、またバッグがずっしり。で
も、カレシが昔のように元気に早足で歩けるようになったのは、何よりもうれしいね。

それにしても今日はよく歩いたもんだ。久しぶりにたっぷりと日の光を浴びて、ビタミンDも
(カレシはビタミンB12も)たっぷりで、幸せホルモンのセロトニンもたぁ~っぷりで、ああ、
春の日差しに浮かれて、とぉ~ってもいい気持・・・。

春はゼイキン喘息でゼイゼイ

2018年03月15日 | 日々の風の吹くまま
3月14日(水曜日)。雨。降ったり止んだりだけど鬱陶しい。ま、鬱陶しいついでに確定申告
の書類を入れてあるファイルフォルダを出して、中の書類をごそごそ。年金や利子収入を証
明する書類や税控除用のレシートは3月初めにはだいたい届いていることになっているの
で、足りないものがないかどうかチェックしたら、カレシの個人年金の払出し金額の書類が
ない。最近は紙の書類を出さないところが多くなったから、さては年金口座のある証券会社
もそのクチか。

銀行の系列だから、銀行にログインすれば証券会社のサイトに行けるけど、ワタシがアクセ
スできるのは自分名義の口座と(残高がゼロの)共同名義の投資口座だけなので、カレシ
名義の口座はカレシにアクセスしてもらわないことには埒が開かない。そこで、銀行サイト
から証券会社にアクセスして年金の書類をダウンロードしてと言ったら、新婚時代からこの
方ずっと家計の管理を奥さん任せにして来たカレシは「どうやるのか教えて」。えっと、まず
銀行のサイトにログインして、証券会社のサイトに入るとアナタの口座のページが開くから、
そこから年金の申告書類(T4RIF)を見つけてダウンロードして・・・。

結局はワタシがカレシの後から覗き込んで、そのプルダウンメニューをクリックして、そこの
ところをクリックして、そのボックスをチェックして、それそれ、その書類がそうだから「ダウン
ロード」をクリックして・・・とステップバイステップ。ダウンロードした書類を見つけるのに手間
取って、やっと印刷にこぎ付けたカレシ、「いけね、ログアウトしないで閉めちゃったよ」と、も
う一度ログインして、ささっとログアウト。まあ、これでワタシの帳簿を残して確定申告の書
類が全部揃ったので、あとは毎月ちゃんとダウンロードしたクレジットカードの明細を1年分
印刷して、経費として計上するものを抜き出せば帳簿付けの準備も完了・・・。

カナダでは4月30日が個人所得税の確定申告の期限。独身、既婚、事実婚、別居、離婚
の別に関わりなく個人単位で申告することになっていて、去年の事業所得は前年よりうんと
多かったから、個人年金の払込みを控除したり、夫婦間で年金の額を分けたりしても、ワタ
シの方はかなりの額を追加徴収されそうだなあ。ワタシの個人年金の払込みも今年の事業
所得が最後で、再来年からはいやでも払い出しが始まるし、春はゼイキン、ゼイキンでゼイ
ゼイ・・・あぁぁ~。

自分の商売の決算を忘れるところだった

2018年03月14日 | 日々の風の吹くまま
   

3月13日(火曜日)。曇りのち雨。起きたときは空一面の朝焼けだったけど、朝ご飯の頃に
は雲がかなり黒くなって、何だか予報どおりに雨が降りそうな怪しげな雰囲気。太陽が昇る
位置がかなり真東に近づいていて、夏時間になってから日の出の時間が1時間「遅く」なっ
て7時半ごろ(日の入りも1時間遅くなって急に日が長くなった感じ)なので、ブラインドの隙
間から差し込む朝日がちょうどワタシの目を直撃して目が覚めてしまう。日の出はこれから
どんどん早くなって行くことだし、そろそろ遮光パネルを入れて寝る準備をしないと・・・。

早々と仕事を終わらせて春の陽気を満喫しようと、視野いっぱいの青空を恨めしく見ながら、
冷たい鼻先をこすりながら、金曜日も土曜日も日曜日も月曜日もキーを叩き続けて、今日
午後に(1日早く)やっと終わったぁ~と思ったら雨。せっかくあれだけがんばったのになあ。
まあ、次の仕事が「木曜日期限」で入って来ているから、晴れの予報が出ている木曜日まで
がまん、がまん。何しろ決算期を目前にして残っている予算を使ってしまおうと、あわててや
たらと大きいけどほんとに必要なのかどうかわからないような仕事がどさどさっと降って来
る「魔の3月」だもんね。

人さまが決算期だからどうこうと考えていて、あっ、ワタシもおひとり様ビジネスの決算をや
らなくちゃならないんだったと、頭をポンっ。年金をもらうようになってからも、ワタシ自身の
老後プロジェクトの費用稼ぎで「15%現役」でいるもので、所得税の確定申告をするときは
年金や利子の他にワタシの「事業所得」も申告しなければならない。そのためには一丁前
に決算をして、貸借対照表と損益計算書を作って「当期純利益」(つまり去年の事業所得)
を弾き出す必要があるのに、「15%現役」は超零細ビジネスってことで、計上する経費なん
か微々たるもの。おかげで帳簿付けは丸1年間サボりっぱなし・・・。

もっとも帳簿付けは25年以上使っているシンプルな会計ソフトでやるので、半日もかからず
に終わってしまうけど、110%?現役で相当ブラックに荒稼ぎしていた頃には毎月の請求
書だけでもかなりの数だったし、経費もいろいろあったし、物品サービス税の徴収と納付の
申告もあったので、忙しい時期には徹夜で帳簿の処理をしたもんだった。現役を15%に減
らしてこんなに楽になったんだから、ご隠居さんの85%を楽しまないとね。

脳みそが働き過ぎると鼻が冷たくなる?

2018年03月13日 | 日々の風の吹くまま
3月12日(月曜日)。晴れ。せっかく週末から春らしい青空の日が続いているのに、ワタシ
はオフィスにこもって仕事、仕事、仕事。まあ、モグラ同然だった旧居時代と違って、今は金
魚鉢の金魚。(デッキやバルコニー以外は)戸外には出られないけど、視野いっぱいに見え
るのは青空と白い雲、真っ白なベーカー山と雪解けで縞模様になった遠くの山脈、日差しを
浴びて煌きながらのどかに流れるフレーザー川と巨大なはしけを引いて川を上って行くタグ
ボート。見渡す限りでは新緑や桜はまだ先かな。でも、プランターで冬越しした黄色と紫のク
ロッカスが満開で、やっぱり、ああ、春だなあ・・・。

きのうから「夏時間」に変わったせいでもないだろうけど、今日のメトロバンクーバーは記録
的な暖かさで、まだ太陽が低くて奥まで日が差し込む家の中もヒーターは完全にオフ。それ
もまだぽかぽかで、オフィスなんか25度にもなった。それなのに、なぜかワタシの鼻の先は
ひんやり。別に血行不良や貧血があるわけでもないのに、ワタシの鼻は夏でもまるでそこだ
けが冬のように冷えていることが多い。ときどき温めてもらおうと思ってカレシの頬っぺたに
鼻をくっ付けると、「ワンコの鼻みたいだ」と笑われるけど、あんまり手でごしごし擦って温め
ていたら、低い鼻がよけいに低くなってしまいそうで・・・。

手足の冷え性というのはよく聞くし、ワタシも夢中になってキーを叩いているときに手の指先
が冷たくなることがあるけど、鼻の冷え性なんて、はて、聞いたことがないなあ。手足の冷え
と違って防寒対策を取れないのが悩みで、日本で風邪の季節に流行るようなマスクをした
らどうかと思ったけど、こっちでああいうマスクをするのは病院や歯医者で働く人たちくらい
のものだし、何よりもワタシはマスクが大の苦手と来ているからアウト。特にコンピュータに
向かっていると、鼻の先っぽだけがしんしんと冷えて来て、何ともいえない気持の悪さ・・・。

と、ぼやきながら今日も鼻の頭をさすっていたら、「頭を使い過ぎると鼻が冷える」という研
究結果があることがわかって、なぁるほどっ。何でもイギリスの大学での研究だそうで、脳が
働き過ぎになると、ニューロンにエネルギーを補給するために集中的に脳への血流を増や
すので、鼻先のような末梢部分にまで血が巡らなくなって冷たくなるらしい。ふむ、鼻が冷た
いのは「考えている人」ってことになるのか・・・な?

遊びに忙しいのに仕事戦線は魔の3月

2018年03月09日 | 日々の風の吹くまま
3月7日(水曜日)。晴れ。月の第1水曜日はベルから引き継いだコーヒークラブを開く日で、
朝ご飯がすんだらすぐに1階のパーティルームに下りて行って準備をしなければならない。
ところがそんなときに限って、カレシが浮かない顔で「トイレの水が流れなくなった」。主にカ
レシが使っている玄関脇のバスルームのトイレが詰まったようで、溶けかけたティッシュが
ふわふわと浮いたまま。「引越しのときにプランジャーを持って来たはずだけど」とカレシ。
ずっと見かけないから持って来なかったと思うよ。ぐずぐずしていてもしょうがないので、とり
あえずLondon Drugsに走って、プランジャーとクリーナーを調達。まずはプランジャーで溜
まった水を排水管の方に押し出して、クリーナーを容器半分ほど入れて、また排水管の方
へ押し出して、カレシに「トイレ使用禁止」を宣言。

「無料のコーヒーとクッキーとおしゃべりにお立ち寄りください」という新しいポスターの効果
か、コーヒークラブは大盛況。常連の顔ぶれにカレシの英語教室の生徒さんたちも加わっ
て、ドリス手製のチーズクッキーのお皿は瞬く間に空になり、パーティ用のコーヒー沸かし器
に25杯分用意したコーヒーもお開きの時間には売り切れ。主催者の責任として、使ったマ
グやお皿を食洗機に入れて、動かした椅子を元の場所に戻して帰って来たら即行でランチ。
ランチの後でトイレの水を流してみたら、おお、配管の詰まりは解消したもようで、使用禁止
を解除・・・。

きのうはまたArts Clubの新作『Forget About Tomorrow』のオープニングナイトで、早め
にご飯を食べて、電車でおでかけ。駅からレセプション会場までの15分ほどを「今日のエク
ササイズ」と早足で歩いたカレシは「ぜんぜん苦しくなかった」とご満悦。レセプションでは、
日曜日のディナーでのオークションで競り合った相手がカナダの有名なシンガーソングライ
ターのアン・モーティフィーだったせいで、急に芸術監督サークルでの知名度が上がったの
か、あまり話をしたことのない人たちまでが話しかけて来て、おしゃべりなワタシは楽しいけ
ど汗だく。まあ、こういう世界では名前を知られていることで「チャンス」と言うドアが開かれ
ることがあるかもしれないけど、得意じゃないセールストークは疲れるので、もっぱらact
naturally(自然体で)・・・。

☆☆☆☆☆

3月8日(木曜日)。雨。寒々としているので「仕事日」。もっとも、きのうは何やかやと仕事に
ならなかったから、今日はどんなに晴れていてもがっちり仕事をしないと後がつかえてタイ
ヘン。でも、まずはゆうべのレセプションで発表のあったワインディナーの出席申し込み。来
月の初めにある恒例のカリフォルニアワインフェアに託けたファンドレイジングのけっこう内
輪のイベントで、出品ワインを試飲して回るフェアの方は行けないけど、料理とペアリングす
る形式ならカレシも大丈夫そう。参加できるのは30人から40人ということなので、招待が
来る前にイベント担当のミスティに「出席させてぇ」とお願いメール。こう言う楽しそうなことに
なると、やたらと手を上げるのが早いワタシ・・・。

今日は「国際女性デー」だそうで、世界中でお決まりの抗議集会やデモ行進やら何やらが
目白押し。でも、男女平等やセクハラ撲滅を訴える機会ではあるけど、ワタシにはただの
「イベント」という印象になってしまうのは、プロの「イベントオーガナイザー」がお膳立てする
せいじゃないかと思う。近頃はイベントプランナーやイベントマネジメントの専攻で学士号や
修士号を授与する出す大学がけっこうあるそうだから、高い学費に見合うレベルの専門職
にしないと元が取れないということかな。

でも、政界でもビジネス界でも未だに幹部レベルになると女性の割合が小さ過ぎるのは女
性差別の結果だ、人口の比率に合わせろと声高に叫ばれても何だかねえ。トルドー君なん
かは内閣の顔ぶれを男女同じにして得意そうな顔をしてたけど、あれだって「数合わせ」さ
えすれば太古の昔から存在して来た性別の問題があっさり解消するってもんじゃないだろ
と思ってしまう。まあ、ワタシはたまたま男女に関係なく、仕事ができるかできないかによっ
て成功、不成功が左右される「フリーランス翻訳業」という「ジェンダーニュートラル」な環境
でほぼ30年働いて来たので、職業に関する限りは性差別や不当な扱いを実感したことが
ないのかもしれないな。

日本では、翻訳者が「翻訳事務所」の看板を掲げて、互いに「先生」と呼び合っていた(遠い
昔の)時代にはやっぱり男性の方が多かったんじゃないかと思うけど、今はたぶん女性の
方が多くなっていそう。それでも、フリーランスは自分の腕一本が頼りの生業だから、ビジネ
スが立ち行くかどうかに女も男も関係ないという気がするな。

演劇人のコミュニティは楽しい!

2018年03月07日 | 日々の風の吹くまま
3月6日(火曜日)。晴れ。この春は前半が低温がちだそうだけど、ワタシにとっては長い冬
だった気持が強いので、晴れる日が多くなる春が来てくれるだけでうれしい。この時期には
March Madness(3月の狂気)という言葉があって、元々はアメリカの大学バスケットボー
ルの決勝ラウンドでファンが興奮することから生まれたらしいけど、日本のビジネスので言
うなら予算消化期の「魔の3月」。去年は延長戦並みに5月まで続いたのに、今年は静かだ
なあとのんきに構えていたら、とうとう到来したらしい。

仕事って、なぜか予定が詰まって忙しいときに限ってどどっと入って来るから困る。太平洋
の向こうに千里眼がいて、「あっちに遊んでいるヤツがいるぞぉ」とお客さんにおせっかいな
ことを言ってるんじゃないだろうなあ。遊ぶのだってけっこう忙しいのに。今日はArts Club
の新任芸術監督アシュリー・コーコランが召集した「劇作家交流会」。ワタシはまだ「卵」なの
でちょっとビビッたけど、どういう人たちが劇作家として活動しているのかを知るのも勉強の
うちだし、若いアシュリーの采配の下でArts Clubがこれからどこへ行くのかを探っておくの
も将来の役に立つと思って、虎穴に入らずんばの心境で「出席」の返事。

ワタシひとりで電車に乗って行くので、出かける前に晩ご飯を食べるのは早すぎるし、帰っ
て来てからでは遅すぎる。そこで、ご飯のお預けを食う留守番のカレシと相談して、ランチを
どっさり食べて、晩ご飯は駅のスシ屋でスシ弁当をテイクアウト。決まれば後は出かける時
間まで現在進行形の仕事に没頭・・・のはずが、そんなときに飛び込んで来たのが大きな仕
事。魔の3月だ、やっぱり。量のわりには期限が短いし、明日は午前中はマンションのコー
ヒークラブの世話だし、夜はまたArts Clubの新作のオープニングなんだけど、どうしようか
ちょっと思案投げ首。でもまあ、日曜日にオークションで激烈に散財したから、ここはねじり
鉢巻で稼いだ方がよさそう。

BMOセンターでの集まりは大盛況。わっ、こんなにたくさん劇作家がいるんだと感心するこ
としきりで、初めは「壁の花」を決め込むつもりだったけど、ワタシの劇作の先生だったクリ
スに会えたし、演劇界の内情を勉強をしたし、先輩が書き上げたばかりの脚本をPTCに送
るときに紹介状を書いてあげるよと名刺をくれたり、舞台演劇への情熱を燃やすことで連帯
している楽しいコミュニティという感じで、ほんとに思い切って行ってよかったぁ!

やったぁ、一生に一度のでっかいプレゼント

2018年03月06日 | 日々の風の吹くまま
3月5日(月曜日)。曇り。目が覚めたら8時半。いや、よく寝たぁという感じだけど、頭はまだ
ちょっとばかりどろぉ~ん。何しろ特別ショーが終わって帰って来たのがいつもの就寝時間
を遥かに過ぎた12時半で、2人ともそのままベッドに直行してバッタン、グゥー。でも、すごく
楽しかった。カレシの心臓手術から3ヵ月で、2人の生活が楽しいことを心おきなく楽しめる
ところまで回復したことを実感できて幸せ。

ディナーには100人近くが集まって、まずシャンペンとカナッペでしばしわいわいやってから、
それぞれ指定された席に着いて、旧知でないご近所さんとご挨拶。前菜は山羊のチーズと
オレンジ入りのグリーンサラダ(白ワイン)、メインはギンダラの燻製とミント味のリゾット(赤
ワイン)、デザートはパブロバ(アイスワイン)と、参加者が圧倒的に60代、70代だったせい
か、軽くてヘルシーなメニュー(もっとも、帰り着いた頃には腹ぺこになっていたけど)。ディ
ナーもショーもビル・ミラードを記念する新しい基金のファンドレイジングの一環なので、余
興?も賑やかなライブオークション。

メニュー裏のリストを見たら、5点のうち一番最後が『Once in a lifetime with Bill Millerd』。
グランヴィルアイランドステージでのシーズン最後のミュージカル『Once』(『ダブリンの街角
で』)を演出するビルの横でリハーサルの「見学」という趣向で、「舞台監督との1日」とぼか
してキャシーがそっと教えてくれたものだと直感して、ワタシのだっ。そう言ったところで競り
に勝たないことには話にならないので、Lot #5の番が来て司会者が開始価格を言った瞬間
にハイッ。他の人たちも次々に手を上げて競り上げるもので、みんな興奮して大いに盛り上
がっちゃったけど、手が上がらなくなったところで、司会者が「よろしいですか」と3回確認し
て、手を上げたままだったワタシに「売ったぁ~」。落札価格は5500ドル。

いやっほぉ~!やったぁ~!ばんざぁ~い!司会者の後ろにいたビルがワタシに向かって
親指を立ててにっこり。うれしいっ。みんなに「おめでとう」と祝福?されて、ワタシは天にも
昇る気持。理事会の会長になったリチャードが「また心臓発作を起こすんじゃないかと心配
したよ」とカレシに言うと、「やらかすと思ってたから」とカレシ。うん、やらかしたよねぇ。でも、
ほんとにonce in a lifetime(一生に一度)の貴重な体験になるんだから、70歳の誕生日が
近い自分へのでっかいプレゼントにしよ。

久しぶりに着るカクテルドレス

2018年03月05日 | 日々の風の吹くまま
3月4日(日曜日)。曇りときどき晴れ。夜の間に雨が降ったようで、朝ご飯の頃には白いも
のがちらりほらり。おいおい、今日はおめかしして出かけるんだから、冗談じゃないよぉ。そ
う、今日は引退したArts Clubの芸術監督ビル・ミラードの送別パーティと記念ショーの日。
何せ地元の演劇人のたまり場から始まったArts Clubを、ちっぽけな芝居小屋から、多彩
なジャンルの作品を大中小の3つの劇場で年間10何本も上演するカナダ最大級の劇団に
育て上げた、まさにArts Clubそのものと言っても過言でない人なので、その45年に及ん
だ足跡を振り返る目的で企画されたのが今夜のショー。

Stanley劇場でのショーに先立って、レセプションとディナーがあって、こっちはオープニン
グナイトのレセプションで親しくなった人たちが集まってのいわば送別会。でも、郵便で送ら
れて来た案内状を見たら、ドレスコードはCocktail attire。つまり、セミフォーマルと言うこと
で、カレシはスーツでもいいけど、ワタシはカクテルドレス。いや、カクテルドレスは3、4枚あ
るんだけど、問題はまだ着られるかどうか。特に一番気に入っているミッドナイトブルーの生
地と同じ素材と色のアップリケのところどころにシークィンをちりばめたドレス。クローゼット
の中でおそるおそる着てみたら、おおっ、着られるっ!良かった。これもカレシの心臓発作
以来3キロ近く痩せたおかげだなあ。

ドレスが決まったら次はアクセサリー。めったにつけないけど、クローゼットの奥の金庫には
いいものがかなりある。ドレスがわりとシンプルだから、カレシがプレゼントしてくれたパヴェ
ダイヤのネックレスにしようかな。とんぼの羽に小さいダイヤをぎっしり詰めたもので、60歳
の節目の誕生日だからと奮発してくれたんだけど、カレシが「誕生日までクレジットカードの
残高をチェックしたらダメ!」と言ったのを今でも覚えている。銀行口座は昔から共同名義な
もので、家計担当のワタシが銀行サイトにログインすればクレジットカードの明細もチェック
できるから、プレゼントがいくらしたのか分かってしまってサプライズ効果が薄れると心配し
たらしい。

まあ、解禁になってから明細を見たら4桁の数字が上がっていたので、カレシがこんな高い
ものをっ!とびっくり仰天したのはたしかだけど、女性のものには完璧なオンチのカレシが
老舗の宝飾店で店員さんと相談しながら選んでくれたエレガントな逸品。うん、今夜はこれ
をつけて行こうっと。

春めいて来たような・・・

2018年03月04日 | 日々の風の吹くまま
3月3日(土曜日)。晴れ。お掃除日和。マーケット日和。まずは床掃除。春めいて来たもの
で、カレシがルーフデッキに出入りするようになったのはいいけど、雨の後でまだ濡れてい
るときに出るもので、フローリングにスリッパの跡が残って、そこへ日が差し込んで来ると、
あぁ~あ、そこいら中に足跡。ということで、まずは窓際のあちこちに散らばっている鉢物の
枯れた葉や花びらを掃き集めて、掃除機で吸い取ってから、モップかけ。特に汚れる通り道
とキッチンと玄関口は念入りにごしごし。大汗をかいたけど、家中がきれいになると、やっぱ
り気持がいいね。

カレシに手伝ってもらってごみやリサイクル品を処分して来たら、もう11時。冬のマーケット
がオープンする時間。エレベーターで下りたら正面玄関のすぐ外なので、こんな便利なこと
はない。朝ご飯になくてはならないブリオシュローフを2個真っ先に買って、えっとぉ~と見
回したらきのこ屋さんのお兄ちゃんと目が合って、なぁんだお隣だったの。大きくてしっとりし
た生しいたけを10個ぐらいとポルチーニきのこの粉末。こごみはまだ?と聞いたら、「雪が
深くて奥まで入れないからまだずっと先の話」とお兄ちゃん。遠い郊外できのこ栽培をする
傍ら自分で山に入ってきのこや山菜を採集して来るのが仕事。ファーマーズマーケットには
そういう商売が多いね。

大きくなりすぎたアレカヤシを株分けしてから、生き残りそうな半分くらいを選んでスペアの
寝室に置いてあったら、その1株がいつの間にか花芽をつけていたのでびっくり。ヤシだっ
て椰子の実ってものがあるんだから花が咲いて当たり前かもしれないけど、旧居に十何年
もあったのは花をつける気配さえないまま根ぐされしてしまったので、花を見るのは初めて。
緑色のポチポチがだんだん膨らんで来て、黄色に色づいて真ん中からぱちんと開きそうな
感じ。アレカヤシの花言葉(があるの知らなかったけど)は「元気」だって。何と言うタイミング
の良さ!
     
   

午後は仕事の仕上げ。読めば読むほどに、この人、ほんとにアラサーなのぉ?と思ってしま
う文章。学歴や職業や(おそらく)年収からすれば、女性としては超エリートなんだろうな。そ
れにしても、馬脚を現しちゃったって感じだね。やっちゃったねぇ。クビになったら、ソーシャ
ルメディアのお友だちには知られるだろうな。どういう反応になるのかな。てもワタシの知っ
たこっちゃないけど。

日本語に忘れられつつあるような・・・

2018年03月03日 | 日々の風の吹くまま
3月2日(金曜日)。雨。雪になるほど寒くなくても鬱陶しい。でも、新しいコンタクトになったら、
未来まで見通せる(わきゃなぁい)と錯覚しそうなくらい視界が明るくなった。ほんとは去年
の秋に新調するつもりだったのに、ぐずぐずしていて結局は半年も遅れてしまった。状況が
状況だったからしょうがいなけど、この2、3ヵ月はレンズの曇り方がひどくて、朝レンズをい
くら念入りに洗浄して入れても、夜には薄膜が張ったようになって、白内障になったらこんな
風に見えるのかと思ったくらい。それも真新しいレンズであっさり解決して、世の中がばら色
に見える(わきゃないか)。

今日は週末のおきみやげ仕事。いかにも今どき的な内容で、知らずにソーシャルメディア中
毒になっている社会を垣間見ている気がするファイル。日本の最高学府を出て、30歳そこ
そこでかなり高年収の女性と思われるんだけど、何なんだろうな。ちょっとググっただけでい
ろんなSNSで大活躍?しているのが一目瞭然。ソーシャルメディアだからくだけているとし
ても、子供っぽい文章からは「おつむ空っぽ」という印象を受けるし、無思慮な軽々しい発言
も高学歴のキャリアウーマンのイメージから程遠いもので、びっくりするやら、呆れるやら。

頭で考えずに感覚で言葉を発している感じだけど、今どきのソーシャルコミュニケーションっ
て、こんなもんなのかな。それにしても、日本語の今どきの口語、さっぱりわかんないんだ
けど。普通にガチガチの大人の日本語なら問題なくわかるけど、ソーシャルメディアという名
の世間に飛び交う今どき日本語は、たしかに日本語っぽいのになぁ~んか今いちよくわか
らない感じで、翻訳仕事の中にLINEやSNS系のテキストがあると、あぁ~あという気分に
なる。まあ、ググれば何とか意味合いを把握できるからまだいいとしても、手間がかかって
仕事の効率はがた落ち。

もっとも、言語は時代や使い手によって変わって行くものなので、しょうがないと言っちゃしょ
うがないけど、もしも仕事をやめたら、5年後、10年後はどうなってることやら。「読み書き」
だけは何とか維持して来たのに(仕事以外で書く日本語についてはほめられたもんじゃな
いけど)、日本語を読んだら知らない単語だらけなんてことになったりしててね。日本語で暮
らす可能性はゼロだから、日常生活ではまったく困ることはないけど、何となく日本語に忘
れられつつあるという感じ・・・。

視力は裸眼0.008、矯正後1.0

2018年03月02日 | 日々の風の吹くまま
3月1日(木曜日)。晴れ時々曇り。今日から弥生3月。きのうは雨風で荒れもようだったけ
ど、今日は春の気配が感じられる穏やかさ。ライオンが寝過ごしたのかどうか知らないけど、
3月は子羊の如くやって来たというところかな。転んでけがをしてしばらく掃除の仕事ができ
ないでいたシーラが久しぶりに来て、バスルームの掃除。前の土曜日はへたっていたカレ
シに代わってワタシがトイレとシンクの掃除をしたので、主にカレシが手をつけないバスタブ
とシャワーの徹底掃除。泊まり客があったので自分でバスタブを掃除したと言ったら、「どう
りでいつもほど汚れていなかった」。うん、ワタシだってちゃんとやれるのよね。

シーラが掃除をしている間に、予約が入っている新しいコンタクトレンズのフィッティング。何
でも徒歩3分圏内ってほんっとに便利。今までのレンズを外してもらったケースに入れて、
新しいレンズを装着したら、おお、視界がはっきり。レンズを落ち着かせてから、検眼室へ。
焦点がぴたっと合って、美人のバクラ先生が一段ときれいに見えるし、視力表の文字も目を
凝らさずにすらすら。でも、4列目で最初の文字しか識別できなくなって、残りはスキップ。
矯正後にどのくらい小さな文字まで読めるかを調べるテストでは下から2番目の「20/20」
のレベルまで難なく読めた。

この「20/20」は日本では1.0の健常視力。ワタシは先天的に角膜が凸凹なせいでかなり
の乱視の上に遠視と近視もあるので、小学生の頃は裸眼で何とか0.1あった視力は今で
は0.008で、矯正できなければ法的に「盲人」と認定されるレベル。メガネは厚くなり過ぎ
て、かけていると頭痛やめまいがするので、とっくの昔にギブアップ。それ以来コンタクトひ
と筋なんだけど、モノビジョンの設定なので、コンタクトの度が合わなくなって来ると両目で
は焦点が合わなくなって、片目を瞑らなければ遠くも近くもはっきり見えなくなるから厄介。

でも、角膜が凸凹の不正乱視のおかげで、夜にレンズを外すと窓の外の夜景が一面に打
ち上げ花火の海のようになって、健常な目にはたぶん見えることがない幻想的な世界に浸
れる。視覚障害にも「災い転じて」式の思わぬご利益があると言えそうだけど、その一方で、
コンタクトを入れさえすれば角膜の凸凹が平らになって、健常者並みの視力で不自由のな
い生活ができるわけで、ワタシの視覚の世界はそれだけ豊かなのかもしれない。

というわけで2月も終わり

2018年03月01日 | 日々の風の吹くまま
2月28日(水曜日)。雨。風も出て来て、何だか荒れ模様になりそうな感じ。2月も今日で終
わりで、明日はもう俗に「ライオンの如くやって来る」と言われる3月。猛々しくやって来て、
「子羊の如く」去って行くことになっているけど、はて、どうなるかな。きのう脚本に助言してく
れていたキャシーから「いつ会う?」とメールが来たので、仕上げたはずの最終版を開いて、
またあちこちをいじり回しているうちに、気がついたら1日が過ぎてしまった。まあ、熱中して
しまうと、時間が経つのに気づかずに丸1日どっぷり浸かってしまうのがワタシ・・・。

スラニナ先生との予約があって出かけて行ったカレシ、「コレステロール値もナトリウムも血
糖値も血中酸素も心電図も正常で、血圧は少し上がったけどまだ低め」。おお、いいねえ。
「でも、まだ赤血球が足りないのは体がビタミンB12をうまく吸収していないせいだろうって」。
はあ、ビタミンB12不足か。「赤身の肉を食べるといいんだけど、たくさん食べても体が吸収
なけりゃムダだってさ」。なるほど。じゃあどうすればいいの?「ビタミンB12の注射。ほら2
週間ごとに10回って処方箋」。へえ。「先生が予約なしでしてくれるし、薬剤師にしてもらっ
てもいいって」。やっぱりいろいろとあるんだなあ。

昼前にトロントのデイヴィッドから電話。ひとしきりオンタリオ州の政治情勢を論じて、次に検
査の結果。コレステロールやナトリウムの摂取を管理するために、ワタシが加工食品の栄
養成分表をしっかりチェックしているので、「オレのボディガードさ」とカレシ。あれ、ほめてく
れているのか、こぼしているのか。クリスマスの直前に次女ローラに生まれた孫2号のロー
ガンが乳児検診で先天性股関節脱臼と診断されて、手術することになったとか。「けっこうよ
くあることらしいから心配はしていない」とは言うけど、長女スーザンの息子エヴァンが軽度
の自閉症と診断されているし、かわいい孫のことだもん、おじいちゃんはやっぱり心配。

明日は2017年の勤労所得から控除できる退職積立金(RRSP)の払込み期限。危うく忘
れそうになりながらも枠いっぱい払い込んだけど、拠出は71歳になる来年が最後で、来年
中に年金基金(RRIF)に変換して、再来年からは個人年金の払い出し。おひとり様翻訳業
からすっぱり引退するかどうかを決める潮時で、のんきに構えて仕事をしていられるのも今
年いっぱい・・・。