リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

こういう出会いはいくつになっても衝撃的

2018年03月29日 | 日々の風の吹くまま
3月28日(水曜日)。曇りときどき晴れ。朝目が覚めて、そろそろ起きる?と声をかけあって
起き出して、朝ご飯を食べながら今日は何をしようかなあ。この2週間仕事がなかったので、
すっかり「遊びモード」に慣れて、ご隠居さん暮らしってのはいいもんだなあ。バルコニーか
らルーフデッキに移した桜の鉢では2つのつぼみのひとつが開花。ほんとに春なんだぁ。
   

コーヒーを飲みながらメールをチェックして、寝ている間に仕事が飛び込んできていないこと
を確認してから、メディア巡り。カナダのニュースサイトを回ったら、国境の南と大西洋の向
こうのニュース巡りをしてから、太平洋の向こう側で日付が変わったばかりの日本のニュー
ス。ビジネス系の翻訳をやっていると、いきなり最近起きた事件や事故、政局や社会の動
向などを持ちだして来る文書がけっこうあるから、見出しぐらいは見て、うろ覚えぐらいには
記憶しておかないと、ググッて調べるのによけいな時間と労力を取られてしまう。(ネットが
なかった頃は為替倍掛けの値段で日本の新聞や雑誌を講読していたっけ・・・。)

でも、今日はそのネットで、劇的なと言えるのかどうかわからないけど、見えない手がいきな
り目のうろこをべりっと引っ剥がしてくれたと言うか、天地がひっくり返ってああぁ~っと絶叫
するような、ワタシにとっては超新星級の出会い。時々のぞくBLOGOSの「ライフ」のペー
ジで「おもしろそう」と思って開いてみた内田樹という人のブログで、トピック一覧では『日本
人は幼児化した』となっていたけど、中身は『言葉の生成について』という、内田氏の講演録
で、前編、後編と読み通して、さらに3回くらい読み通して、全体をWordにコピーして印刷
したのをそうそう、うんうん、そうなのそうなのと5回くらい読んで、ワタシの「飲みながらじっ
くり話をしてみたい人」2人目に認定。(もうひとりは故リチャード・ファインマン・・・。)

長い間翻訳を生業としていて、2つの言語の間に挟まっているときにいつも思考の隅っこで
感じる、謎とまでは行かないけど不思議なもやもやした感覚にちょこっと光が当たったような、
目の前の窓が急にがぁ~んといっぱいに開いたような、イェ~イ!と叫んで飛び跳ねたくな
るような感じ。初めてカレシと対面したときの感覚と似ていなくもないかな。あれはほんとに
「恋に落ちた瞬間」のときめきだったけど、これは別の意味で「春の訪れ」のときめきかな。