リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

いいとこ取りも損得勘定のうち

2018年03月27日 | 日々の風の吹くまま
3月26日(月曜日)。雨。まだ寒いけど、空が白っぽいせいであまりどんよりとしていないの
で、2人とも朝からいかにもご隠居さん暮らしといった感じでのんびり。芝居のキャラクター
作りのリサーチをしていて遭遇した新語が「割り勘勝ち/負け」。飲み放題の飲み会で割り
勘にすると、ぐいぐい飲む人は割り勘勝ち、飲めない人は割り勘負けってことになるらしい。
生活費は折半なのに相手が大食いなのは不公平だと言うのと同じ心理なのかな。なぁんか
世知辛いね。(あ、「せこい」という言葉も覚えちゃった。)

アクセス上位に急浮上しておもしろくなりそうなのが『日本人が国民としての権利を主張して
何がいけないのでしょうか』。あれ、日本国民ならいけないことはちっともないだろと思ったら、
「海外在住日本人」の投稿。のっけの「アメリカ国際結婚している日本人妻です」という
自己紹介に人柄が見える感じだけど、20年近く在米で「子供の体験入学や(一時的に)国
民保険に入ってアメリカでは高い歯科治療や健康診断や治療をまとめてするために」毎年
帰省している人が、友人に老後は「医療も介護も安い」日本に戻って暮らすつもりだと言っ
たら思わぬ批判を受けて、タイトルの反論・・・。

批判されたことはすべて合法的に日本人としての権利を享受しているだけなのに、(同じ)
日本人なのに「ひどくないですか」って、ワタシは日本国民じゃないから何とも言えないけど、
要するに、日本で税金を払っていないのに滞在中だけ(日本国民として)国保を使ったりす
る一方で、外国の永住権を利用して免税で買い物をしたりJRパスで安く旅行したりといい
とこ取りをした挙句に、めんどうを見てもらう年齢になって日本に住もうなんて図々しいとい
う批判で、昨今の「損得勘定」基準に照らせば一理あると思えなくもないかな。(滞在中には
数十万、百万のお金を使って日本経済に貢献しているんだと反論しているけど。)

カナダでも、移民家族の夫が母国に働きに帰るケースが多くて、カナダでは税金を払ってい
ないのに高級住宅に残った(無収入の)妻子がカナダ人の税金で賄われる医療や教育の
恩恵に与っていることを不快に思う人たちは多いけど、機会さえあれば「いいとこ取り」する
のは人類共通の心理で、損得勘定のうちと言えるんじゃないのかな。英語にだってちゃんと
cherry picking(甘いさくらんぼだけをつまむ)と言う、「いいとこ取り」を意味する言葉がある
もんね。