リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ガソリン代の値上がりがすごい

2018年03月21日 | 日々の風の吹くまま
3月20日(火曜日)。曇り。春分の日。今日から「公式」に春なのに、ちょっと寒いねえ。おり
しも学校は春休み。でも、行楽に出かけたくてもガソリン代が高騰。今リットルあたり北米最
高の155円で、この先もっと上がるらしいから、手の届くマイホームを求めて遠い郊外に出
て行って長時間の車通勤をしている人たちには頭が痛い話。我が家はあまり使わない小さ
な車1台だけなので懐には直接響かないとしても、そのうち輸送コストの上昇が物価に跳ね
返って来るんだし・・・。

何しろ、戦後にベビーブームが起こった頃は子供ができたら家を買うのが普通で、アパート
も「子供お断り」が当たり前だったので、郊外にどんどん分譲地が造成されて行った。その
頃はモータリゼーションの時代でもあったので、車での移動が前提で、ファミリーカーと言え
ば航空母艦のようなステーションワゴン。時代が進むと車2台のガレージが当たり前。つま
り、北米にも「一億総中流」みたいな時代があったということだけど、おかげで公共交通はな
おざりにされて、郊外の人口が増えるにつれて朝夕の幹線道路は通勤の車で大渋滞・・・。

それでもまだバーナビーやリッチモンドあたりが「郊外」だった頃は、バンクーバーはすぐ隣
だし、ガソリン代もけっこう安かったから、さほどの負担ではなかったかもしれないけど、ベ
ビーブーマーが子育て世代になると住宅バブルが起きて、郊外が東はコクィットラム/ポー
トコクィットラム、南はデルタやサレー、北はノースバンクーバーと広がって、通勤距離も伸
びる一方。おまけにインフレやら高金利やら石油危機やらで通勤コストもうなぎ上り。高架
式の電車が走り出したのは1986年で、ニューウェストミンスター駅が終点だった。公共交
通網整備の財源を補完する税金の上乗せでガソリン代はさらに上昇・・・。

高速輸送システムの延伸が必要な遠い郊外ではまだまだ車が頼りの状況で、ここ10年以
上も続いている住宅バブルで、バンクーバー近辺はマンションも子育て世代には手が届か
なくなり、ポートマン橋が無料化してからは1億円以下で戸建てを買える「郊外」がさらに遠
くなってしまったから、ガソリン代の高騰は巨額のローンを抱えた家計には大打撃だろうな。
石油産地のアルバータ州がBC州が原油のパイプライン建設を拒否した仕返しに石油供
給を止めると脅しているけど、もしも実行したらガソリン代はどこまで上がることやら・・・。

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