読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

水泳

2006-01-14 19:58:28 | 日々雑感
運動不足も極に達したのではないか?と自分自身が感じるくらいになってしまった。
体が重い、肩や首筋が固い、曲がるはずの部分が曲がらない・・・etc

それから今年はソフトボールで投手をすることにした。(自分で決めた)
勿論、ウィンドミルで投げる。50歳にして本気で挑戦してみよう。

ということから、体を作ることからはじめようと思い、久々、約4から5年ぶりにプールへ行ってきたのだ。
この4から5年間は、四十肩そして頚椎ヘルニアで右の肩が上がらず、泳ぐことができなかった。

今日は、わりとスムーズに泳ぐことができ先ずは一安心。
しかし、体はそうそうついていくことができず。
50メートル泳いでは50メートル歩く。という運動にとどまった。
それでも、やはり運動の後は「爽快感」である。

今年50歳を迎えるにあたって、もう一度体を作り直してみようかと思っている。

さて、幾日続くだろうか。
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「昭和の女」シリーズ 熊谷達也 小説新潮

2006-01-13 22:13:09 | 読んだ
小説新潮に1ヶ月間隔で掲載されていた。
今回読んだのは
2005年1月号「銀嶺にさよなら」、同3月号「鈍行列車の女」、同5月号「X橋にガール」、同7月号(最終話)「鈍色の卵たち」
の4話である。

熊谷達也は、高校の2年後輩である。私が3年のとき彼は1年。
でも、知らない。
しかし、我輩は先輩である。と威張っているのだが、実はこれまで彼の小説を読んだことがなかった。
あまり、好みのタイプではない、というのがその理由。

しかし、後輩でもあることだし、いつかは読まなくてはならないと思っていたのだ。で、まあ今回読んでみたのだが・・・
はっきり言って、「キライ」ではありません、が、やっぱり好みではない、というのが大きな感想。

まあ、今回読んだのは彼の得意とする「マタギ」とは関係のない、昭和30年代から40年代の女たちを描いたもので、多分手探りの状態ではなかったのかなあ、と思う。
実は、それでも読むうちに徐々に良くなってきたのだ。
特に最後の2話「X橋にガール」とか「鈍色の卵たち」はなかなかであると感じたのである。
で、わざわざ本を買ってまでは読もうと思わないが、今後月刊誌等でお目にかかったら読もうかと思っているのだ。

追伸
 いつも思うのだが、我が地域、というか我が母校からは「石ノ森章太郎」「大友克洋」という漫画家、そして「熊谷達也」という作家が出ているのだが、本屋さんには彼らのコーナーがない。実に遺憾だと思うのである。
やっぱ、地元なんだから常に彼らの本が置いてあるコーナーを設けてはいかがか、と思っているのである。
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無言歌 赤川次郎 小説新潮連載

2006-01-11 18:33:55 | 読んだ
2005年2月号から連載が始まり、現在も小説新潮で連載中。

物語は、大学教授柳原利明(56歳)の家庭を中心に展開する。
柳原教授は近頃まで女子大生の内山晶子と浮気をしていた。
そして・・・
柳原教授の長女真由美は柳原教授の研究室馬渕講師と結婚をする。同じ日、晶子も結婚をするが、結婚式場から突然失踪する。
その謎を中心に、柳原教授の学部長選挙への出馬と馬渕講師の異常なまでの当選にかける熱意。
或いは次女亜矢(高校生)の友人の不倫と妊娠。
晶子に逃げられた婚約者の加賀のその後。

などなど、物語は目まぐるしく展開する。
私は今回一挙に2006年1月号まで12回分を読んだのでナントカついてこれたが、これが一ヶ月に一回しか読まないと、前はどうだったけ?とか、この人は誰?みたいな・・・になってしまいそうである。

とは言うものの、赤川次郎である、平易な文章ですっと頭の中に入ってくるのはサスガである。
今後の展開が楽しみである。
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お鳥見女房 諸田玲子 新潮文庫

2006-01-09 17:12:07 | 読んだ
主人公「珠世」は御鳥見役・矢島家<八十表五人扶持に十八両の伝馬金をいただく>の女房である。
といっても、夫・伴之助は婿である。
家族は父・久右衛門<隠居>、夫、嫡男・久太郎<御鳥見役見習い>、次男・久之助<剣術修行中>、次女・君江。長女・幸江は百三十石の旗本に嫁ぎ新太郎という5歳の息子がいる。したがって、珠世はお祖母さまなのである。

この矢島家をめぐって事件がおきる。
というのがパターンであるが、いろいろと仕掛がある。

前半の大きな柱は、20年前ひょんなことから、久右衛門と知り合いになった「石塚源太夫」が矢島家を訪ね、子供5人ともども厄介になる。
そこへ、久之助が道場で知り合った沢村多津をつれ、居候させようと帰ってくる。
実は多津の父を源太夫は果し合いで討ち果たしており、多津は源太夫を狙っている。さて・・・

どの物語でも、珠世は気強く・優しく・暖かい。
これが読んでいるこちらをすごく安心させる。どんな事件がおきようとも、珠世がうまーく穏やかに解決してくれるだろう。
その方法とは?
を楽しめばよいのである。

文庫本はまだ一冊しか出ていないが、単行本では3冊まで行っているようである。
文庫本が出る間は、小説新潮で楽しむしかない。
今回は物語の発端を知ることができ、先ずはホッとしているのであった。
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女子大生会計士の事件簿 DX1 ベンチャーの王様 山田真哉 角川文庫

2006-01-08 17:52:03 | 読んだ
題名といい、表紙の女子大生の絵といい、なんだか「アッチ」の感じがして「会計士の事件簿」だったらすぐに買ったのに、ずっと敬遠をしていた。
これを買ったら、人格が疑われるのではないか、と変なヨミをしていたのである。

それが「つれづれ読書日記」に紹介され、どっちかというとビジネス書風である、ということを知り、早速買って読んだのであった。

確かに裏表紙にも
「かつてない超実用的ビジネス・ミステリ」とある。
目次を見ると「××事件」となっているが、その下に「簿外入金・架空出金の話」「債務保証・商法の話」などとなっており、まあ<物語を読むと知らず知らずのうちに会計についてわかる>という体裁になっている。

会計の話には割りと興味があるので『なるほどなるほど』『そういうものか?』とか思いながら読んでいて、知らず知らずのうち知識が身につくということではないが、面白かった。
どちらかといえば、こういうふうに小説仕立てにするというのもありか、という印象である。

なぜ女子大生会計士にしたのかが疑問であったり、この主人公の藤原萌美が若干オヤジぽかったりするのが『なんだかなあ』とは思うが、まあまあ、こういう物語の王道風の配役なので、それなりに面白い。

第1巻は7つのお話。第2巻、第3巻も出ているようなので読んでみようと思う。
一つ一つの事件が適度な長さなので、私的には、本命の読物のサブとして息抜き用にはぴったりである。

紹介してくださった「つれづれ読書日記」様に感謝
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新選組!!土方歳三・最期の一日 NHK

2006-01-07 21:54:13 | 観た、聴いた
お正月にやったときは「里見八犬伝」を優先し、こちらを録画していた。
そうしたら本日、BSで再放送。見ました。

なんといったって、私、土方歳三のファンです。
最初に司馬遼太郎を読んだのが「燃えよ剣」、多分中学か高校に入った頃。
以来、誰がなんと言ったって、私、土方歳三のファンです。

昨年の大河から、土方歳三を山本耕史が演じている。
これイメージに近い。
それまでは、誰がなんと言ったって「栗塚旭」が土方を演じるナンバーワンだったが、昨年から1位は山本耕史になった。

ということで、多少のアラは見逃す。
といったって「美しく描きすぎ」というぐらいかな。まあそういう解釈もあるかな、と。

土方は京都を出て以来変わった。しかもいいほうに変わった。
それがこっちにはあまり関係ないのだが、なんだか嬉しい。
あまり性格がいいとはいえない京都時代は勝ちつづけ、京都からでたとたん負け続きである。しかも、彼は負けておらずあたりが負けている。

つまり連戦連敗しているチームで活躍している、打順が下位の選手みたいなのである。
ところがチームは、ここまで負けたら一番調子のいいヤツを3番とかにしてみよう、なんて思わない。
それは変則的な打法だし、無名の高校出身だからなのである。

ということを踏まえていて、土方を良く描いていれば、私、ある程度の過ちやでたらめも許したりするんです。(里見八犬伝とゼンゼン違う態度ですねえ)

というわけで、今回はさほど外れてもおらずまあまあの出来。
ところどころ、土方ファンが恥ずかしくなるようなところもあったけれど・・・

追伸
 本日は、日直&宿直。しかし、本はナカナカ読めなかった。
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ボクの町シリーズ 乃南アサ 小説新潮

2006-01-06 22:04:10 | 読んだ
少々というか「大部」時が過ぎてしまっているのだが、小説新潮の2004年4月号「サイコロ」10月号「人生の放課後」12月号「ワンワン詐欺」と、<ボクの町>シリーズ=高木聖大巡査の交番物語についてである。

すでに文庫本になっている「ボクの町」の続編である。

高木巡査は等々力署の交番勤務。そこで7人の老人たちと出会い仲良くなる。
この7人は「とどろきセブン」と名乗り、地域の活性化?というか老化防止というかコミュニティ不足解消、みたいなことをしている。

そして事件解決に、この人たちの有形無形の援助を受け、高木巡査は頑張るのであった。

と、この3編のうち「人生の放課後」は高木巡査は登場せず、とどろきセブンの重要なメンバーである文恵さんとナオさんの物語。せつなく悲しいなかにも、生きていくことの大切さというか「つべこべ言わず<生きるんだ!>ということが人生なのよ」という強いコトバが感じられる。

この3篇をふくんだのが「駆けこみ交番」としてすでに単行本が出ているもよう。
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お鳥見女房 諸田玲子 小説新潮

2006-01-05 22:57:40 | 読んだ
小説新潮に、毎号ではないが連載されている。
以前から興味があったのだがナカナカ読むということをしなかった。

思い立って、近頃のやつを読んでみたら、ナカナカであった。
ということで、文庫が出ているようなので買ってみようと思う。

丁度読んでいるところは「落ち着いている」時期の話らしく、その前には波乱があったらしく、なんだか興味がある。

物語は、鷹狩りのためにいろいろな場所や獲物などを事前に調査する幕臣「お鳥見役」(そのため隠密という役もあるらしい)の女房「矢島珠世」が、自分の身の回りに起こる出来事に気丈に明るく対処していくというもの。

連載とはいえ、一話完結型であることから、その都度でも読むことができる。
「御宿かわせみ」タイプの物語である。

詳細については文庫本を読んでから。
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里見八犬伝 -テレビ-

2006-01-04 22:00:19 | 観た、聴いた
誤解は承知、反論覚悟である。

一昨夜、昨夜とテレビで「里見八犬伝」を観た。
すごーく楽しみにして観た。

少しくらいは原作と違ってもいい。いや、もっと違っても原作をそれなりに解釈していればいい。
と、私は寛大なのである。

しかーし、これはナンダ!!

先ず、なぜ「八房」が出てこない。
八犬士は、八房と伏姫の間の「子」、八房という犬がいたからこそ成り立つ物語ではないか。

それから「舟虫」はどうしようもない、同情の余地のない「悪女」であったはず。
なのになんなのアレ?どう解釈したらあんなふうになるのか?

そして最後。何であんなに「キレイ」に話をまとめようとするのか。
確かに「愛」も「平和」も大切。だけど、室町中期という時代背景でアレはないでしょう。

この世の中は「不条理」なことだらけなのである。
あちらを立てればこちらが立たない、世の中なのである。
そのなかで「争いごと」を避けるのは根本であるが、根本であるがゆえに矛盾があるのである。

人と犬の間に子が生まれるわけがない。また、犬が殺される場面もある。
しかし、それを描かずしてどうするのだ。
逃げることばかり、では世の中はどうにもならないのではないか。

確かに、里見八犬伝は、非常に話が入り組み、しつこいと感じるくらいやりきれない場面がでてくる。従ってそれを一つの物語として構成しなおすことは仕方ない。しかし、ああまでムチャクチャにされると、がっかりする。

原作があるドラマならば、ある程度原作に従わないと「ウソ」をみんなにおしえていることなる。
それなりの解釈もいいが、だったらゼンゼン違う物語にしたらいい。
八犬士とクモの化身かなんかが戦う場面は、ゴレンジャーとか仮面ライダーのようだった。

放映された「里見八犬伝」は、原作の登場人物を借りた、矮小なマガイモノであった。
そこに、どんなに金をかけても役者をふんだんに使っても、ダメなものはダメなのである。

蛇足ながら。
古河公方と扇谷管領が里見を攻めたが、古河公方は足利一族。ということは源氏。それなのに赤い旗はないだろう。
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初詣で

2006-01-03 19:20:58 | 日々雑感
今日は天気が良かったので、平泉「毛越寺」と「中尊寺」に初詣に出かけました・・・

しかーし、天候は悪化し、平泉についたときには「雪」が激しく・・・
それでも、毛越寺は無事に参詣できたが、中尊寺は・・・

普通でも急勾配で難所の月見坂。アイスバーンに雪がうっすらとかぶり、危険極まりない状態。
通常の靴では滑って登れません、私はよちよちと橋の方をなんとか、という状態なのに、なんなんだこの人ごみ。
ハイヒールのブーツを履いたお嬢さん、赤ちゃんを抱っこした若いパパ、平坦な道でさえも危ないご老人、片腕を三角巾で固定しているアンちゃん・・・
みんな、どうにかして登っていくではないか。
もっとも下りで転んだ人はいましたが・・・

とまあ、雪の毛越寺、中尊寺は初めてでございました。
冬にいくときは、滑らない靴が必要でございます。

お札、破魔矢、お守りなどをいただいてまいりました。
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仮想儀礼 篠田節子 小説新潮連載中

2006-01-02 18:24:37 | 読んだ
現在進行形の小説、小説新潮に連載中のものである。
以前から読もうと思っていたのに、月が替わるとなんだかうっとうしくなってしまって読まずにいたのだが、この休みに2004年まで遡って読んでいる。
ちなみに、2006年1月号で22回になっている。

チョット脱線してしまうが、月刊誌とかの連載ものはつらいものがある。
まあ、連載といっても「御宿かわせみ」のように1話完結型はまあ話についていけるからいいが、ずっと続きモノ、しかも推理小説や歴史小説は、途中からなかなか入っていけない。
とするとそれらは読まない、ということになる。
小説新潮であれば11本の連載があるので、今月号を買った人は、何を目当てに読むんだろうか?
しかも、私などは時々前の話を忘れてしまったりしているので、前回までの話はなんだっけかなあ、なんて・・・大変なのである。

とまあ脱線はこのくらいにして・・・

仮想儀礼は、人生にというかステップアップにというか、兎も角現状から昇ろうとして失敗した男二人が、あのニューヨークの自爆テロを契機に、宗教を商売にしてしまおうという、そして宗教で商売するということは・・・という物語。
といってしまえば、みもふたもないが、そこにはいろいろとドラマがあり、そして日本の今が描かれているのである。

篠田節子、特有の骨太さそしてストーリーである。
いま、夢中で読んでいるところである。

と奨めても、まさか小説新潮を二年もさかのぼって読む人はいないだろう、と思うのです。いずれ本になったときにでもどうぞ。

追伸
で、小説新潮を読み返していて改めて気づいたのだが、井上ひさしの「一週間」変なところで切れていてそのままだぞ!!
いや、これまでも違和感があったのだが、オレが終わったのに気づかなかったんだろうと、モヤモヤしていたのを抑えていたのだが・・・やっぱ、終わってなかった。連載を休止してもう1年近くになる。どうしたんだ!!

追伸2
諸田玲子と畠中恵、なかなかいい。
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謹賀新年

2006-01-01 18:04:03 | 日々雑感
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

さて、暮から正月の休みに読んでいるのは・・・
「小説新潮」「オール読物」を2004年まで遡り、次の人たちの小説を読んでいます。
・宮城谷昌光「風は山河より」(小説新潮)
・諸田玲子「お鳥見女房」シリーズ(小説新潮)
・長部日出雄「天才監督 木下惠介」(小説新潮)
・宮部みゆき「ソロモンの偽証」(小説新潮)
・篠田節子「仮想儀礼」(小説新潮)
・津本陽「獅子の系譜」(オール読物)

このほか、畠中恵・加納朋子、宇江佐理恵などを読もうとしています。

それにしても、せっかく部屋を片付けたのに、雑誌を引っ張り出してきて、正月早々積んでいるのですから・・・いやはや
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