読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

仮想儀礼 篠田節子 小説新潮連載中

2006-01-02 18:24:37 | 読んだ
現在進行形の小説、小説新潮に連載中のものである。
以前から読もうと思っていたのに、月が替わるとなんだかうっとうしくなってしまって読まずにいたのだが、この休みに2004年まで遡って読んでいる。
ちなみに、2006年1月号で22回になっている。

チョット脱線してしまうが、月刊誌とかの連載ものはつらいものがある。
まあ、連載といっても「御宿かわせみ」のように1話完結型はまあ話についていけるからいいが、ずっと続きモノ、しかも推理小説や歴史小説は、途中からなかなか入っていけない。
とするとそれらは読まない、ということになる。
小説新潮であれば11本の連載があるので、今月号を買った人は、何を目当てに読むんだろうか?
しかも、私などは時々前の話を忘れてしまったりしているので、前回までの話はなんだっけかなあ、なんて・・・大変なのである。

とまあ脱線はこのくらいにして・・・

仮想儀礼は、人生にというかステップアップにというか、兎も角現状から昇ろうとして失敗した男二人が、あのニューヨークの自爆テロを契機に、宗教を商売にしてしまおうという、そして宗教で商売するということは・・・という物語。
といってしまえば、みもふたもないが、そこにはいろいろとドラマがあり、そして日本の今が描かれているのである。

篠田節子、特有の骨太さそしてストーリーである。
いま、夢中で読んでいるところである。

と奨めても、まさか小説新潮を二年もさかのぼって読む人はいないだろう、と思うのです。いずれ本になったときにでもどうぞ。

追伸
で、小説新潮を読み返していて改めて気づいたのだが、井上ひさしの「一週間」変なところで切れていてそのままだぞ!!
いや、これまでも違和感があったのだが、オレが終わったのに気づかなかったんだろうと、モヤモヤしていたのを抑えていたのだが・・・やっぱ、終わってなかった。連載を休止してもう1年近くになる。どうしたんだ!!

追伸2
諸田玲子と畠中恵、なかなかいい。
コメント
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