京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

山椒愛ス

2018年06月15日 04時03分56秒 | 甘味・喫茶・その他
京都人は、山椒を好む。
まあ、すべての京都人に聞いた訳じゃないから自分だけなのかも・・・。
なんて思っていた。
山椒は、古くから日本の香辛料として活用されている。
縄文時代の遺跡からも山椒は発見されているし、『魏志倭人伝』にも倭の国には山椒が自生しているという記述がある。
極端な話し、昔は塩と山椒ですべての食材を食べていた。



山椒は、日本全国にあります。
関東でも鰻や泥鰌、筍の季節に木の芽や山椒粉を用いられる。
でも京都人のように色々な料理には使われていない。
そのことに京都人は気付いていないかも。
当たり前なんです。
うどん屋さんに行って山椒の粉がないとちょっと腹が立つ。
高級なうどんや蕎麦の店で七味や山椒がSBの瓶だったりするとガッカリする。
自分がそうだから皆そうだと思っていた。
ところが意外に気にしないようですね。


↑和久傳「山椒アイス」

京都市内は「冬は底冷え、夏は蒸し暑い」。
最近は、ヒートアイランド現象で冬、それほど寒くない。
私の小さい頃は、それはそれは寒かった。
北海道の人が京都で住んみ「寒すぎる」と言っていたのを思い出す。
そういう高温多湿の土地に長年住んでいる京都人は、食べ物に工夫したのかも。
それが山椒なのかも。
悪くなった素材をなんとか食べられるようにしていた。
京料理なるモノは、悪い素材をいかにして食べるかを工夫した。
それが料理のはじまりなんだと思う。
器や料理名も工夫した。
京料理って薄味だと思われているけど、そうではない。ほんとうは濃くがある味なんです。濃いという意味ではないですよ。奥行きのある味なんです。薄味が京料理と勘違いしている調理人が結構います。でも最近それが当たり前になりつつあるのは残念なことです。



閑話休題、話しを元に戻します。
山椒って爽やかだと思いませんか?京都人はきっと爽やかだと感じているかも。
柑橘系ですよね。中国の調味料の花椒(ほわじゃん)も油で炒めると爽やかな柑橘系の香りがする。
鰻のような泥臭い食べ物でも山椒粉や実山椒を添えれば、爽やかな印象になる。
中高年のおやじに山椒をそえれば、喰えるかもね。
この爽やかさが高温多湿の京都盆地の住民に支持されてきた所以なんでしょう。
ところが他府県では、それが忘れられている。
近年の味覚の幼児化すると山椒や山葵は、嫌いなものになってきている。
これは、将来ゆゆしき問題に発展するだろう。


↑濃厚なミルクと山椒の味がギリギリのバランスをとっている。で、ちょっと痺れる。不思議な味でした。

本日の前半の写真は、山椒アイス。
珍しいと思いませんか?
食べると甘さと共にかすかに痺れ感がある。
子供は食べられないだろうな。
それでいいのです。
1,300円もするものをションベン臭いガキに食べさす必要ないのです。
子供を大切にするのはわかります。でも猫かわいがりするだけでは、だめな大人になります。辛抱するということ、場所をわきまえるということなんかは、躾けないといけません。


↑紫野源水「青梅」
形が赤ちゃんのお尻みたいでかわいいですね。


↑外郎、白小豆粒あん

和菓子
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河出書房新社

↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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カギッコ爺さんのために

2018年06月14日 05時02分55秒 | モノ
父親と話していて、「最近暗い時、鍵穴が見えなくて困る」という話しを聞いた。
早速、対処をすることにした。
私のイメージは、完成したモノを見ていただいたようなモノです。


↑こういうタイプのキーライトはよく売っています。ただこのライト点灯するためには、小さなボタンを押さないといけません。それが高齢になるとできないのです。

簡単そうでしょ。
実行するとなると手間がかかる。
鍵に取り付けるライトなんて、ありそうでない。
ネットで検索するとあるにはある。
でも実家の鍵に取り付けられるかどうかわからない。
実物を見たくても置いているお店がない。


↑普通なら問題ないのですが・・・・

私は松葉杖生活を2年ぐらいした。
左右2本の松葉杖生活は、実際にした人は少ないかも。
その前は、寝たきり生活、車イス生活でした。
寝たきりって寝ているだけで楽だと思うでしょ。
実はあれが一番つらかった。
自分で寝返りができなくて、床ずれができる状態は厳しい。
なんとかして身体の向きを変えたり、ほんの一ミリでもいいから・・・。
という状態なんてそうそう体験できません。
どうか周辺にそういう方が居られたら、どうかご配慮をお願いします。
車イスには、うまく順応したと思います。
坂の上り下りもできるようになりましたね。
なんの自慢にもなりませんけど。


↑これが完成したモノ。取り付けるカラビナも大きくないといけません。些細なことがネックになるのです。

その松葉杖生活の過程でいろいろな工夫を自分でしました。
鍵や財布、スマホなんてのも使い易くしていました。
落としたら簡単に拾えませんからね。
今回の鍵は、簡単にイメージが出来上がりました。
作業するのに手間がかかりました。
まず、このライトの在庫がない。
今回はヨドバシカメラの通販で取り寄せました。
高くはないのですが、時間がかかりました。


↑これぐらい大きくなると高齢者が扱い安くなります。しかも鍵にカバーを被せることでコピーのシリアル番号が隠れるのです。番号がバレルとネットで簡単に複製できますからね。嫌な世の中になりました。

商品が到着して、つけようと思うと鍵の厚みがあり挟めない!
仕方なく、複製を作ることにした。
3セットなので1万円以上費用がかかった。
これで取り付けは完了。


↑これで問題解決したと思います。

もう一つ、鍵を落とさないようにしないといけません。
父は手先がうまく動かない。
つまり鍵をうまく掴めない。
だから今回このライトにしたのは正解なんです。
これならしっかり掴める。
それから鍵をなんらかの方法で身体に固定したいのです。
スマホや携帯を固定するストラップを探しに行く。
最近、こういうストラップも少なくなりましたね。携帯が少なくなったからでしょう。なんとかベルトに取り付けたまま、伸びて鍵をかける作業ができるようになった。

このユニットをサンセット作った。
これをデイサービスに行く用の鞄に取り付けた。
それといつも外出する時の鞄に取り付けた。
これで落とす心配がない。
予備は、ズボンのベルトに取り付ければいい。
これで鍵穴を見つけやすくなり、鍵を掛けやすくなる筈。
こんなこと、私でないと考えつかないかも。
この手のアイデアは、かなり蓄積してきました。
本日また、病院に連れていくので使用感を聞いてみようっと。

和菓子
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ぬれつばめ

2018年06月13日 05時35分49秒 | 風景・和菓子


ここ数年、ツバメの巣作りを見かけることが少なくなった。
以前ならベランダからツバメが桜の木のところを飛んで、虫を捕りに来ていた。
それが最近、いないのです。



この東山地区もどんどん空き家が増えてきている。
以前ならツバメが巣を作っていた家も、人が住まなくなると巣作りをしないのです。
あれは不思議です。
人が出入りするから巣作りをする。
人が居なくなったら天敵から巣を守れないと判断しているようなのです。


↑紫野源水「ぬれつばめ」


↑煉切、白小豆こしあん

空き家になったと思ったら、工事をする。
完成したらゲストハウスになっている。
この勢いがすごい。
こんなのでいいのかな?
東山区は高齢者が多く住んでいるのです。
独居も多い。
信じられないと思うのですが、家にお風呂が付いていない家も結構あります。
だから銭湯が多かった。
その銭湯がどんどん廃業している。
廃業した後は、ゲストハウス。



もしオリンピックが開催され、その後はどうするのかな?
国際的な何らかの事情が生じて、外国からの観光客が来なくなったら、京都の街はどうなるのだろう。
宿泊施設がどんどん廃業。
そうか、ゲストハウスや急増ホテルは、老人の介護施設に転用できるか。
そんな事態にならないことを祈ります。

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双龍

2018年06月12日 04時59分58秒 | 社寺
本日は、建仁寺の法堂天井に描かれた双龍。
東福寺のものより新しい。



現代の我々には親しみやすく感じるかも。
龍って実際に見た人は少ないでしょう。
人間がまだネズミだった頃、恐竜を見て恐怖した記憶がDNAの奥深くにあり、それが具現化したものなのかもしれませんね。



でもこうやって見るとなんだかユーモラスな感じがする。
漫画みたいな龍といったら作家さんは怒るかな。
でも私にはそう見える。
昔々、龍を描くのがお得意に画家さんに、龍を描かずに龍を表現した方がいいのでは?と言ったことがある。
難しいものですね。



下記のお堂の中にあった説明書きを書き写しました。
これだけ書くのに苦労した。漢字が手書入力を強いられるからです。
写真を拡大しながらでした。
まあ、これもなにかのリハビリになるのでやってみました。



◆双龍図 小泉淳作 筆
 この天井画「双龍図」は平成十四年(2002)、建仁寺開創八百年を記念して、鎌倉在住の日本画家小泉淳作氏によって描かれたものである。大きさは縦11.4m、横15.7m(畳108枚分)あり、麻紙(まし)とよばれる丈夫な和紙に、中国明代で最上の墨房といわれる「程君房(ていくんぼう)の墨を使用して描かれている。
 製作は北海道河西群中札内村の廃校になっていた小学校の体育館を使って行われ、構想から約二年の歳月をかけて平成13年10月に完成。翌年4月14日、建仁寺山内の僧衆によって開眼法要が厳修された。



 龍は仏法を守護する存在として禅宗寺院の法堂の天井にしばしば描かれてきた。また「水を司(つかさど)る神」ともいわれ、僧に仏法の雨を降らせると共に、建物を火災から護るという意味がこめられている。
 しかし、建仁寺八百年にわたる歴史の中で法堂の天井に描かれた記録はなく、この双龍図は創建以来、初めての天井画となる。
 通常の雲龍図は大宇宙を表す円相の中に龍が一匹だけ描かれることが多いが、この双龍図は阿吽(あうん)の龍が天井一杯に絡み合う躍動的な構図が用いられている。そして二匹の龍が共に協力して仏法を守る姿が小泉画伯の重厚かつ独特の水墨世界観で表現されているといえる。



◆法堂(はっとう)
 明和二年(1765)の建立にて瓦葺重檐(かわらぶきじゅうえん)、粱行十間四尺五寸、桁行十二間半の堂々たるものである。
 この法堂は仏殿を兼用し「拈華堂(ねんげどう)」という。拈華というのは、「無門関(むもんかん)」第六則、「世尊拈華(せそんねんげ)」にもとづく。
 お釈迦様が霊鷲山(りゅうじゅせん)での説法において、多くの衆生に向かって金波羅華(きんばらげ)という花を高くかざして示された。この時衆生はその意味がわからず、皆黙っていた。この中で迦葉尊者だけがお釈迦様の真意を悟りにっこり微笑(ほほえ)んだという。これは真の仏法に文字や言葉に頼ることなく、「以心伝心」、心から心へと伝わり、伝承されていくという教えを表したものである。



 土間には甎瓦(せんが)が敷きつめられ、広い天井のもと正面に高く須弥壇(しゅみだん)が築かれ、本尊釈迦如来座像と脇侍に迦葉(かしょう)・阿難(あなん)尊者立像を安置している。
 西側の祖師堂には、開山の栄西禅師の塑像を中心に建仁寺に因縁の深い日中禅僧の位牌をまつっている。
 東側の土地堂(つちどう)には、建仁寺の守護神である張大帝(ちょうだいてい)をまつる。この張大帝は、中国の盧山帰宗寺(ろざんきすじ)の守護神で、当山第十一世となる大覚禅師(だいかくぜんじ)蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)に三度も日本へ渡るようにすすめたという有名な因縁がある。
 また、天井には平成十四年(2002)、建仁寺創建八百年を記念し、日本画家・小泉淳作氏によって「双龍図」が描かれた。

書き写してけど、漢字がチャンと表示しているか自信がない。
まあ、チャンと表示されていなくてもご愛敬。

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父と柳麺

2018年06月11日 04時36分00秒 | 
父親と週に一回ランチを外で食べることになっている。
それを父は、楽しみにしている。
最近、ダンダンお店のネタが無くなってきた。
父と一緒に行けるお店というのは、条件があります。


↑龍鳳「京春蝦捲(はるまき)」

1.総入れ歯なので過多すぎる食べ物がだめ
2.量的にそれほど食べられない
3.あまり歩けない、行列も無理(私がかも)
4.極端に高カロリーはだめ
5.座敷はだめ(私も、胡座がかけない)
6.手頃な価格(高額年金生活者だから関係ないと思うけど)
7.食材で好き嫌いがある
というような条件が付く。
フランス料理なんかは、マナーがどうしようもない状態なので無理ですね。
寿司も高級回る寿司ならいいけど、ちゃんとした寿司屋は無理(父親はおどおどする)


↑私は一つだけ横にして具の状態を撮影しようとお箸でつまんで向きを変えた。それを食べると父が勘違いし、右上の一つを持って行った。一瞬、私の全身から殺気が出たと思う。そういうのをされるとすごく腹が立つ。まあ、私も箸を使ったのが悪いのですが・・・。

私の場合、アルコールアレルギーなのでお酒が飲めないというハンデがあり、小料理や焼き鳥、串カツ、おでん屋、日本料理をあまり知らないのです。
エスニックが多いのは、アルコールが合わない料理が多いからなんです。
フランス料理も本当のところは、ワインが飲めないからわかっていないのかも。


↑炸肉丸(肉だんご甘酢煮)

京女も私のようにアレルギーでないけど、あまりアルコールを飲まない。
長年、いっしょに暮らしているので、食べ物の好みは一致しています。
問題は、父親なんです。
彼は、遊び人でないから、店をたくさん知らない。母親に「あなたは糖尿病だから・・・」と完全に去勢状態になっている。母親がお店を選択し、父親がついていくだけだったのでしょう。
父がホテルで和食云々というのは、母親の影響なんだと思う。
ホテルの食事なら間違いない。フランス料理なら萬葉軒なら間違いない。などと思っている世代なんです。
だから私と全然違うのです。私は、もっと実質的かもしれない。


↑鍋貼餃子(ギョーザ)

しかも父は、ラーメン、蕎麦、餃子、焼き飯、天ぷら、すき焼き、お好み焼、パン(京都人はパンが好き)、フライ物なんかが好きですね。好きなモノがすべて糖尿病に直結するのもばかり。
おかず喰いの私と正反対。しかもお腹が減って無くても三度三度食事をしないといけないと思っている。
私は、お腹が減らないと食べない。一ヶ月ぐらい水だけで生きることも可能。
違い過ぎます。
でも大人ですから、父に合わせることは可能。

本日のお店「龍鳳」は、最近見つけました。
マスターの修行系譜からすると由緒正しい広東料理になる。
不味い訳がない。


↑柳麵(ラーメン)、美しいでしょ。

本日の写真は、二日分の写真です。
最初は、京女と食べに来た。
父にとって食べられるかどうか。堅くないか?油が強すぎないか?座席はどうか?メニューはどうか?特に初めていくお店はメニューを憶える必要があるのです。正直言って読めないのです。読字障害がために。
本日、メニューを書いていて、中国語の漢字をさがした。この記事で漢字が表示するかどうかはわかりません。変な文字になっていたらすんません。
読めなくても大体のイメージは掴めるのは、リハビリの賜。

ただ、最初の時は、「カラシ入そば」は食べたけど、「ラーメン」は食べていなかった。
父は、この「ラーメン」を気に入ってくれた。
スープはこうでなくてはね。
私は、ラーメン屋さんが苦手なんです。あの出汁のとり方がいけない。調理師学校でああいう出汁のとり方はしてはいけないときつくインプットされているからかも。しかもあの匂いはいけません。臭みが出すぎ。しかも大量の化学調味料が入るのはいけません。


↑龍鳳撈麵(カラシ入そば)、具の下に麵が隠れています。私的には、カラシと酢を足しました。これは京女と行った時の写真。

「ギョーザ」は味見をしなくても何となくわかるのでぶっつけ本番で注文。
味は可も無く不可も無し。広東料理的にいうと焼売の方がいいのでしょうね。
「肉だんご甘酢煮」は、肉の固さとか甘さをチェックしているので、父にとって満足の一品でしょう。
「はるまき」も美味しかった。

父とこのお店に行った時、カウンターしか空いてなかった。
ここで問題発生。父は、カウンターのイスに座れなかった。
高すぎたのと背もたれがないからだめだった。
四人席に座っていたお客さんが、その様子を見かねて席をゆずってこださった。
ありがたかった。


↑什錦炒飯(やきめし)、これも京女と行った時の写真。

この日、父は大満足してくれた。
行くお店が一軒増えました。

メニューの写真をPCで打っていて、自分の心の奥底で怯えているのがわかった。
脳出血を起こした時、PC上の文字が中国語のような文字に見えていたのです。
頭が痛いとか、倒れたとかでなく、文字が化けていたのが症状だった。
それはすごくショックだったのです。
「文字が読めない。書けない」というのは怖いことですよ。
そのショックを未だに心の奥底で残っているのです。これはなんとかケアしないといけません。

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心地いい湿度

2018年06月10日 06時23分41秒 | 和菓子




昨日の京都は、ちょうどいい湿度だったかも。
夕方には風も吹いて、ちょうどいい気持ちだった。


↑紫野源水「紫陽花きんとん」

今日はまた雨らしい。
台風が日本に近づいている。
まだちょっと早いように思うけど。
南の方から湿った空気が吹き込んで、快適でなくなるかも。
人間ってわがままですね。
欲を言えば果てしなくなる


↑このキントンがなんとも上品な甘さだった


↑きんとん、粒あん

来週から梅雨空が続きそう。
まあ、雨も降らないと困ります。
でも降りすぎは・・・言えば果てしない。



いまを過去と比べるのが良くないのかも。
今日、朝起きた状態は、初めてと考えたらいいのかも。
昨日や一昨日と比べるから、快不快となる。
一生を通して、いまは、この瞬間だけ。
比べないのがいいのかも。


↑紫野源水「水ぼたん」

美食家というのは、過去の味覚と常に比べている。
それでは、幸せな気分になれない。
一生で初めて食べると思い、しかもお腹が空いていたら美味しく感じる。
はじめて食べる幸せを感じながら食べればいい。
一生を終わる時、その状態で暮らせば幸せの人生なのかも。


↑ほんのすこし冷やして食べると快感でした


↑本葛、白小豆こしあん

何事も比べないで生きる。
そろそろそういう風に生きたいものですね。

最近、テレビを観て悲しくなった。
ニュースが酷すぎる。
目黒の5歳女児が虐待死したニュースは辛かった。
あの子の手書きの文章が悲しかった。
5歳の子供が書く内容でなかった。
あの手書きのコピーをこの国を指導するすべての人に読ませて欲しい。
「国民の生命を守るのがあなた方の仕事でしょ」と言いたい。
本気になってあのような事件が起こらないようにして欲しい。国際的に恥です。
弱い存在を守るのがエリートの仕事と違うかなぁ。
強い存在に媚びることが仕事ではないと思う。
そんな話しになるのが不味いと感じているのか、あのニュースはあまり出てこない。和歌山のドンファンなんてどうでもいいニュースなんかいらない。犯人がわかってから報道するだけでいい。ニュースが低俗過ぎる。
つまらぬことを書いてしまいました。
すんませんなぁ・・・。

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ノー・コスチューム?

2018年06月09日 06時42分34秒 | 風景

↑建仁寺方丈拝観受付の建物


↑拡大するといてはりました

街中を歩くと不思議な事物にであう。
先週というかひょっとして今年のベストテン入りする言葉に遭遇。
場所は、建仁寺方丈受付。
見学しようと靴を抜いている時、二人の女性が入って来た。
服装が乙姫や織姫だった。
時々、そのような不思議な服装の女性を見かける。


↑断られ立ち去らはった


↑これって気分悪かったでしょうね。旅行の悪い思い出になったと思う。こういうことのないようにしないといけません。

その二人が受け付けに近づいて時、受付のおばさんが「ノー・コスチューム!」と叫んだ。三回ぐらい聞こえた。
女性たちは、なんのことかわからなくて何かを喋った。
きっと「なんであかんの?」といっていたのでしょう。
おばちゃん、ちょっとイラッとしてはった。「この人らなんでわからへんの!」と。
再度「ノー・コスチャーム!」の一点張り。
私が「ファック!と付け加えたら通じる・・・」とはいいませんでした。
あの時は「おばさん、日本語でその扮装はだめなのです。と言えば伝わると思う」と言ってあげました。


↑花見小路通にあった高札

でも境内をうろうろしえいるのは、どうしようもないだろうな。
そういうのは、どうしているのかな?
恐らくああいう服装は、貸衣装屋さんで調達していると思う。
京都市の方から、こういう服装で○○寺の拝観することはできない。
なんていう通達をしてあげた方がいいと思う。
おそらく悪気があってそういう扮装を選択した訳ではないと思う。


↑村上重本店

でも線引きが難しい。
ウエディングドレスでは、拝観できないでしょう。
花魁もだけでしょう。舞妓姿もだめでしょう。
なら浴衣はどうなんだろう?


↑看板の植木鉢


↑杜若(かきつばた)

新京極や寺町のアーケードのところで、そのあたりの旅館の浴衣と褞袍(どてら)そして下駄で歩いていた人がいた。このあたりは温泉街と違うんだけどなぁ・・・と思ったことがある。
さすがに最近は、旅館が「だめです」というのでしょう。
旅館の名前が入っているからクレームが来るでしょうしね。


↑フランソワ・・・最近行ってないかも。ここは、村上重のすぐ側なんです。

最近、人が多そうなので行ってないけど、伏見稲荷大社や八坂神社あたりはどうなんだろう。ゲートがあるわけでないから止めようがない。
特殊な扮装がしたい場合は、太秦映画村に行くといい。ならなんでもありでしょう。


↑18以上は入ったらあかんのかも。昔このあたりを会社帰りによく通りました。客引きのお兄さんが結構立ったハッタ。でも一回も声をかけられなかった。なんでやろ?半ズボンだったからかな?それとも鳥かごを持っていたからか?なんでやろ??

建仁寺方丈受付の話に戻る。
その場にいながら、次のようなことが頭に浮かんだ。
その受けの人が受け付けブースから出てくると超ミニだった!
方丈を観ながらなんでそんな妄想を描いているんだ京男。
ちょっと反省。

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クモが嫌いな人は見ないでください

2018年06月08日 04時59分12秒 | その他


※注意/クモが嫌いな人は、三枚目からクモの写真があるのでこの記事は見ないようにしてください。


↑この写真を見て、アシダカグモの卵を思い出した。場所は、京都駅正面の場所。スイカの種(修学旅行生を私はそう命名。同じように黒っぽい制服を着ている様を表現)が先生から説明を受けていた。こういうどころに直接座るのね。無能で偉そうな先生が説明していた。説明後、京都の街に散っていくんだろうなぁ。その様を「蜘蛛の子を散らす」と表現するのでしょう。

昨日の午前中、玄関にアシダカグモ(脚高蜘蛛)が出現。
これが京女が発見したのなら大騒ぎになる。
彼女は、クモが嫌いらしい。
でもタラバガニは触ったり食べたりします。
クモもタラバガニも全て節足動物門に属します。
家に陸生のタラバガニがいたらちょっと怖いかも・・・。



京女と違い、私はこういうのは平気。
アシダカグモは、益虫ですからね。
ダニやゴキブリ、小さなネズミなんかも補食するらしい。
臆病な正確で、人間がいたら素早く隠れてしまいます。


↑手を近づけても逃げない

今回は、私の「気配」を消す実験をしてみました。
こういうクモは、人間が近づくと逃げるのが当然。
それは、人の気配と感じるからです。
クモは、8つの単眼があります。図形認識能力は殆どない。
でも光の感知に長けている。しかも脳に素早く伝達される。
手足に生えている毛で空気の動きを察知しているかも。
それと気配のようなものにも反応する。


↑これで急に捕まえたら簡単に捕まえられる

今回は、私の「気配」を発しないようにして近づいた。
カメラもかなり近づけた。
結果は、ほとんど動かなかった。すくなくとも逃げなかった。
この状態で突然、私がクモを捕まえたら簡単に捕まえられる。
気配がなく、殺気もない相手には無防備になる。
春先、子犬でも実験していた。とても簡単に捕まえられた。


↑私の机のところにも出現

「気配」は、小さい時からそのようでした。
隠れん坊で、隠れていて、見付からないのです。
みんなが飽きて帰ろうとするから仕方なく出ていた。
なんでしょうね。
でも困ることがある。雑踏の中で、人がぶつかって来るのです。
だから気配を出さないといけないのです。これが疲れるのです。
脳波もそうです。私の場合、β波があまりでない。話していてもでない。
これは簡易な脳波計をつけて実験していたので間違いない。
なにも考えていなくて、口先だけでしゃべっている?
不思議。


↑窓をあけると外に出て行きました

この後、私の机のところに小さいのが出現。
雄なのかな?
窓を開けるとでていきました。

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やっぱり紫陽花は雨がいい

2018年06月07日 04時54分23秒 | 風景・和菓子


昨日、近畿地方も梅雨入りしたようです。
シットリした空気が気持ちいい。
気持ちよくなったので、雨がほどよい加減になった時、散歩しました。
雨の紫陽花を撮りたかったから。



紫陽花は、晴れのお天気ではだめですね。
ウエットな感じがいい。
本日の紫陽花は、近所の智積院で撮った。



ほどよく雨が降ってくれたので良い感じ。
紫陽花はこうでなくてはいけません。
有名な社寺もあるけど、雨の中そこまで行きたくない。
ご近所が一番。



そういえば藤森神社に久しく行ってない。
あそこの紫陽花は、背が高いから撮影し難い。
それと蚊が結構いる。
私、蚊のいる社寺は嫌いなんです。
好きな人はいないか・・・。
いまは、変わっているかもしれませんけど。



三室戸寺は、紫陽花の数が多くて圧巻。
でも遠い。
最近は、ライトアップもやっているそうです。
夜、あの場所には行きたくないな。
やっぱり智積院で十分かも。


↑本家玉壽軒「雨上り」


↑きんとん、粒あん

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狛虎

2018年06月06日 05時01分59秒 | 社寺
両足院の続き。
半夏生は、スッピン状態でした。
受付の毘沙門天の写真を撮ったので紹介します。



以前は、両足院の受付は向こうの入り口だったのに、最近は、この毘沙門天の所になってしまった。
私は、向こうの入り口の方が好きなんだけど・・・。



この毘沙門天は、両足院の鎮守なんだそうです。
ここの本尊毘沙門天は、鞍馬寺にあった鞍馬毘沙門天の胎内仏なんだそうです。
由来によると「織田信長が、比延山を焼き討ちにしたとき、僧侶たちが、京の町に住む茶家の比喜多養清へと運び込み、難を逃れます。比喜多家は、筑前の黒田家の京都御用達であったことから、黒田長政が関ケ原の合戦へ出陣の折、この毘沙門天を兜に納めて、徳川方で、見事勝利を。その功績により18万石から、25万石へと御加増となりました」なんだそうです。
以来長く黒田家にあった毘沙門天は明治10年(1877)に、黒田家より、この寺へと至ることになったのだそうです。



この狛虎は、鞍馬山にもあるから鞍馬山の毘沙門天からきているので狛虎もそれに因んだのかも。干支の虎歳の守りになっているそうです。
百足紋は、毘沙門天のお遣いということになっているからなんでしょうね。
百足って前進するだけで後退はないということから、昔の武将にこの好まれた。
トンボ(蜻蛉)も同じ意味合いです。前進しかしない昆虫。
そういえば京男の印伝系の模様は蜻蛉柄です。



毘沙門天の奥さんってご存知ですか?吉祥天は、鬼子母神の娘さんです。お子さんって居てはるんやろか・・・。
でも大黒天さんが取り持って三面大黒(大黒天・毘沙門天・弁財天)というトリオを組んだはったりします。
豊臣秀吉が出世したのは、三面大黒の力なんだそうです。
建仁寺の近くの高台寺にあります。
高台寺は、豊臣秀吉の正室・北政所「おね」が秀吉没後、出家しておられたお寺。
この「おね」、「ねね」と違うの?といわれそう。「ねねの道」というのが高台寺にあるものね。ひょっとして「じゅんとネネ」から由来しているのか。
「じゅん」って「ちゃちゃ」のことか?
まあ、この問題は、また別の機会に。



私なら新・三面大黒(大黒天・弁財天・お多福)なんかいいかもと思う。
なんでお多福?と言われるかもね。
清水寺では、七福神(恵比須天・大黒天・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋尊)にお多福を足して八福神にしていると森貫主がおっしゃっていた。


↑百足紋。そういえば最近大百足は家に出没してないな。でて来て欲しくないけど。

七福神は、多国籍神様連合なのをご存知?
恵比須天・・・日本
大黒天・・・・インド
毘沙門天・・・インド
弁財天・・・・インド
福禄寿・・・・中国
寿老人・・・・中国
布袋尊・・・・中国
七福神を見ていると日本の立場が低いですね。なんとかしないと・・・。



同じ建仁寺塔頭禅居庵の摩利支天と毘沙門天がタッグを組んだら最強かもね。
天部の神仏の組み合わせって面白いですね。

なんや両足院と関係ない話題に流れてしまった。
すんまへんなぁ・・・。

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まだスッピンでした・・・

2018年06月05日 05時29分05秒 | 社寺


6月1日アポイントの時間調整もあり、建仁寺塔頭両足院に行ってきました。
半夏生の庭を見たかったからです。
昨年だったか行った時、半夏生が全夏生状態になっていて、絵にならなくてガッカリした。
今年は、すべての花が一週間から十日ぐらい早いので、ひょっとしてと考えた。
建仁寺境内や祇園の街でポスターが貼ってありました。
毎年同じポスターだと思います。もう十分見られると思います。
受付もされている。
拝観が600円を払い入りました。



なんか雰囲気がシラッとしていた。
お庭を見ると半夏生がスッピンでした。
それでもお庭を歩くために、追加で500円払う必要がある。
係の人に聞くとお茶席もまだらしい。
「ええ!」でした。
なら、6月10日から公開したらいいのに・・・。
ちょっとムカッとしました。



見学の人同士が「半夏生がまだ咲いていないようですね」と話していた。
「半夏生って花と違うんだけどなぁ・・・」と言いそうになりましたよ。
「まだスッピンでんな」と言いそうになりました。



あの葉っぱが白くなるのはなんでやろ?
不思議な植物ですね。



話は全然それるけど、電車やバスの中で女性が化粧しているのを見るのは落ち着かない。一番困るのは、特急や新快速の席で、全席に座っている女性が化粧してはる場合です。鏡を見て下地〜眉毛、口紅なんかを仕上げるのです。こちらは前を向いているので、前席の女性と鏡越しに目が合う。それが何とも居心地が悪い。
そんなモノ見たくないですよね。舞台裏なんか。
特急の乗車時間が50分近くあって、40分ぐらい塗っていた。
これからお商売なんだろうか・・・。



それともうひとつ、突然バッグからおにぎりやパンを取り出し、食べ始めるのもちょっと辛い。ああいうのは、女性専用車両でやって欲しい。
公的空間と私的空間の混同は、やめましょうね。
それから男性サラリーマン風の人がずっとゲームをしているのを見るのも辛い。



もうひとつ、京都駅の正面から八条口に行く二階通路の匂いが辛い。
いつも人が往来するのです。
汗の匂いと体臭の臭いが充満している。
吐き気がしそうになる。八条口側にはご丁寧に蓬莢の豚まんの売り場まである。
その匂い・・・あれなんとかならないのかな?
消臭剤を噴霧するとか・・・。



両足院は、第三週ぐらいの雨の日にでも行って見ます。
半夏生の庭は、雨がよく似合いますからね。
お茶席で食べる上用饅頭が好きなんです。
乞うご期待。

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蒸かしたての豚まんを食す

2018年06月04日 04時23分26秒 | 洛外・食
一週間前、所用があり神戸方面に行きました。
神戸はひさしぶりかも。
せっかく神戸に行くのだから、豚まんを味わいに行きました。


↑春陽軒「豚まん」

蒸したてを食べたかった。
ポートピア以前は、豚まんが食べられるお店が多くありました。
二十歳代は、美味しいと言われるお店に行き、食べ味を分析していた。
自分のレシピを作るためです。
別に商売をするためでなく、趣味的にです。


↑こういうものは蒸したてが一番。冷めて温めなおしても気が抜けてしまう。だから今回実際にお店に行きました。ここは、ウスターソースや味噌で食べます。中身もみそ味です。私なら味噌をもう少しなんとかしますね。形ももうすこし綺麗にして・・・。

私の好みとしては、下山手通にあった東亜食堂の日曜日に作っていた豚まんが好きだった。昔は、よくお粥を食べにいったな。今は閉店している。同じ名前のお店が六甲道にあるそうですが、移動したのかどうかわかりません。
その東亜食堂も途中で味が変化してしまった。それから足が遠のいた。



その結果、自分のレシピを作成しました。本当は、それを自分で作って食べたい。
でも一日仕事になる。しかもたくさん出来てしまう。
中にいれる合挽肉を二つに分け、半分は甜麺醤(テンメンジャン)、五香粉、ごま油等で炒め冷ます。半分は、塩味、干し貝柱の戻したもの、黒クワイ、ごま油で混ぜ、炒めた挽肉と混ぜる。これを自分で作った皮で一口で食べられるように包む。
そして蒸す。
包子の包み方は、餃子の包み方もそうだけど、調理師学校でテストがあったのです。
20分で規定の数を包む。
いまでもきっと作れば行列ができる店になる自信はある。でもそんなことはやりたくない。なんでしょうね。生業にしたくないのです。やっぱり趣味。
ピザでも子供が多かったから、皮から作っていた。トマトソースだって作っていた。だから鰻の白焼きのピザやウニのピザなんてもの楽しんでおりました。


↑トアロード・デリカテッセン「ごちそうサラダ」

さて、次に元町に戻り昼食。
久しぶりにトアロード・デリカテッセンに行き、2階で食事。
ここで「ごちそうサラダ」を注文。ご一緒された方は、サンドイッチ。
色んなことを話しながら食べました。



このお店は、年末によくハムを買いにきました。
ブラッドソーセージは、ここ製をはじめて食べたと思う。
25歳の春でした。因みにその頃、南京街の門なんかありませんでした。
民生だってバラックだった。最後の営業に出っくわした。ゲイロード(インド料理)の帰りでお腹がいっぱいだったのにお店に入り「イカの天ぷら」を食べたな。そして店内を眺めて食べたのを昨日のように憶えている。
そういえば実家にゲイロードのレシートが30万円ほどある筈だ。食べる組み合わせを考えていたので残っているのです。もう捨てられたかも。レシピ帳なんかもある筈だけど・・・。


↑「ミックスサンド」

そのゲイロードは、ヨーロッパをデザイン研修と錦の御旗をたて行った時、ロンドンのお店ではじめてインド料理に出会った。
帰国後、インド料理を探して・・・いまのようにネットなんてなかったのです・・・のがゲイロード。地下にあったお店に初めて行った時の感激を憶えている。
十年ぐらい通ったかな・・・。その頃、キングスアームスで初めてローストビーフを食べた。あの頃のローストビーフは、いまはないですね。最近のローストビーフはちょっと変です。北野クラブなんかも行きました。懐かしい。



最後にお茶を飲みたくなった。
京都で喫茶がなくなったマリアージュ フレールに行く。
ケーキは、シンプルなタルト。
「映え」を求めていないのでこういうので十分。



お茶は、いまの時期にぴったりのT908「カサブランカ」。
モロッコのミントの香りの緑茶とベルガモット(アールグレイの香り)で香りをつけたお茶を組み合わせたというフレーバーティーです。
飲むと心と身体がスッキリする。

たまには神戸に行くのもいいのかも。
京都駅からJR新快速なら50分で行ける。
大阪に阪急や京阪でいけば同じぐらいの時間がかかる。
同じ時間をかけるなら神戸の方がずっといい。
ただ神戸に行くと歩きますね。
この日15000歩ぐらい歩いていた。

しかも最近、私の立ち寄り先のお店が閉店してしまっているので行くお店が極めて少なくなってきている。
新規開拓しないといけませんね。
でも最近好みの店がない。
自分がガラパゴス化して来ている。
でもいい時代を知っているのは間違いない。

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やっぱり納得してないかも

2018年06月03日 06時53分54秒 | 社寺


建仁寺塔頭霊源院『甘茶の庭「甘露庭」公開』写真の最後です。
この甘茶の花、額紫陽花の花と同じに見えます。
葉の形が違うらしい。
甘茶の葉は、額紫陽花に比べ小ぶりで細長いそうです。
そういわれても額紫陽花の葉をチャンと見ていないとわからない。



甘茶は、ユキノシタ科の落葉低木落葉性の低木アジサイの変種。
額紫陽花は、 アジサイ科。
こういわれても納得できない。



まあ、われわれが普通、こういう花を見かけた場合、ほとんど額紫陽花と考えていいのかも。
だからその当たりでこんな花を見かけても、お茶にして飲んではいけない。
なぜなら紫陽花なら毒性があるのでは?
でも、紫陽花のすべてに毒性があると確認されていない。
京都薬大の調査では、中国四川省産アジサイからは毒が検出されたのに対し、京都産のアジサイからは毒が検出されませんでした。
だから「品種や個体によって毒の有無や成分、含有量が違うのではないか」というのが現時点での話。





紫陽花の毒性とは、「青酸配糖体」という植物由来の有毒成分と、「抗マラリア成分」、「嘔吐性アルカロイド」です。
「青酸配糖体」は他にアジサイを調査した方々の報告によって確認され、「抗マラリア成分」や「嘔吐性アルカロイド」は、常山アジサイという山野草含に含まれていと報告をされています。
毒を含んだアジサイの葉っぱや茎、花を食べた場合の中毒の症状は、嘔吐や痙攣、めまい、顔面の紅潮、歩行のふらつき、呼吸麻痺、昏睡などが挙げられます。





2008年に茨城県の飲食店の料理に添えられていたアジサイの葉を食べた客10人のうち8人が、食後30分ほどで吐き気やめまい、嘔吐などの中毒症状を訴えました。
同年、大阪の居酒屋でだし巻き卵の下に敷かれていた葉を食べた客が、40分ほど経った後に嘔吐や顔面の紅潮といった中毒症状を起こしています。
2009年に花祭りでアマチャを飲んだ保育園の園児119人のうち28人が30分〜1時間のうちに嘔吐の症状を訴えたほか、2010年には同じく花祭りでアマチャを飲んだ小学生99人のうち45人もの児童が気分を悪くし10〜30分後に嘔吐した事例があります。





まあ、小さな子供たちには、甘茶は与えない方が無難なのかも。
最近の子供は、いろいろなアレルギーを持っている場合があるので注意が必要なんでしょう。
いまの子供は、昔と違い、甘い物なんか捨てるほど周囲にありますからね。
でも上記のように「抗マラリア成分」「嘔吐性アルカロイド」という成分は、うまくすると薬になる可能性もあるのかも。



いずれにしても甘茶を毎日ガブガブ飲まないだろうから、心配はないでしょう。
植物というのは、不思議なものですね。
どうも私の場合、植物や鳥の種類に詳しくない。
違う分野はやたら詳しいのに・・・・。

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躙口で考えた

2018年06月02日 06時30分12秒 | 社寺


今日の記事は、一昨日の建仁寺塔頭霊源院『甘茶の庭「甘露庭」公開』の続き。
霊源院の建物内の写真。



お座敷は、それほど広くないです。
でも私の家より広い・・・。
最近、こういう何にもない空間に憧れます。
ボーッと庭を観ていたい。
ネットも電話もコンピュータもない状態。
最近、ネットは余り観なくなりました。
テレビも同じ。ラジオも。
だんだん自分自身がガラパゴス化しているかも。



私は、ありがたいことにこういうお寺が多い京都東山地区に住んでいる。
それも歴史的に有名なお寺が多い。
歴史が重積している空間。
それが年齢が進むにつれて観じられるようになってきた。
若い頃は、そういうのが観じられてなかった。
そういう事からすると加齢も悪くない。



さて、上の写真が「躙口(にじりぐち)」。
甘茶をいただけるということで申し込むと案内してくださった。
「せっかくですので、ここからお入りください」とおっしゃった。

みなさんならどうされます?
1.リンボーダンスで入る。 →柔軟性が問題になる
2.匍匐前進で入る。 →杖を抱えて前進
3.お腹を上にした匍匐前進で入る。 →杖をお腹の上で抱える
4.高飛び込みで入る。 →向こうの部屋の茶釜ブースに激突する可能性有り
5.ステッキを使った棒高跳びで入る。 →ステッキの強度に問題?
6.跨いで入る。 →脚の長さがちょっと足りないかも
7.座って頭を下げて入る。 →扇子と杖をどう使う?
8.テレポテーションで入る。 →イメージではできるけど・・・
9.縁側から向こうの部屋へ入る。 

どうしますか?
これが知り合いの家なら「3」上の出入り口?から綺麗に跳びこむでしょうね。
でも茶釜に足で蹴散らすでしょうね。



スマートでないけど、杖を引きずりながらハイハイで入りました。
杖を扇子代わりにならなかった。残念。
無事部屋に入ったご褒美に甘茶と干菓子をいただきました。


↑左が甘茶、右が干菓子(おちょぼと麩煎餅)

甘茶は、花祭りの時飲んだものと同じ味でした。
うすら甘いお茶の味がしないような・・・感じです。
麩煎餅には、生姜砂糖の味。
「おちょぼ」は、落雁は、名前が「おちょぼ」。おちょぼ口からきているのかな?
落雁は、米などから作った澱粉質の粉に水飴や砂糖を混ぜて着色し、型に押して乾燥させた干菓子。小さな時は、嫌いなお菓子でしたね。きっと神社のおさがりとかの影響かも。おの「おちょぼ」には大徳寺納豆が入っています。和紙で個装してあるのがかわいいでしょ。
同じ個装で和三盆製がある。和三盆だと思って落雁だったらちょっとがっかりします。昔からです。
そういえば落雁って作りたては、美味しいのです。こんなものは賞味期限はないように思われます。でも無害ですがカビが生えるらしい。それが風味を損なう。嫌いになったのは、お供えをしてあり、風味が落ちて、しかも線香の匂いがするモノを昔は子供におやつとして食べさせた。その影響で嫌いなのかな・・・。
州浜もそうだ。


↑「おちゃぼ」という名の落雁。赤の点が可愛い。二つ並ぶとオッパイやね。

甘茶より薄茶の方がよかったかも。干菓子と合いませんね。



私は、普通、杖というかステッキを持っている。
身体を支えるためというより、雑踏で歩く時、人が当たらないようにするためにステッキを持っています。雑踏を歩くと怖いですよ。歩く人が自分の進む方向を見ていないのです。杖を持っていると認識してくれる場合が多いのです。



ただ、お寺の拝観なんかで靴を脱いで座敷にあがる場合があります。
その時、杖用のスリッパ?を持っています。
杖の石突きに小石が挟まっていたり、汚れていたりすると問題ですからね。
お寺は建物が文化財ということもあります。傷が付くと大変です。
受付で杖を預かってくれるなら必要はないのですが、大抵預かってくれません。
松葉杖の時は、トイレ用の杖スリッパをもっていました。
個人の家でも同じです。土足やトイレのスリッパで座敷に上がられたら、絶対嫌ですからね。
こういうスリッパというか石突きカバーは、鞄の中に必ず入れるようにしています。
お年寄りが杖を使っているのをよく見ます。高齢化社会なんだと思います。でも以外とこの種のカバーを持っていませんね。

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縁と天ぷら

2018年06月01日 04時52分38秒 | 
昨日は、父親と外食をする日だった。
雨が降るのに・・・・。
まあ、結果的に傘をささずにすみましたけど。
まず実家に行き、PC系の作業を済ませ、新しいデータの使い方を父親に教えておりました。何回も何回もやってもらって確実にやれるまで、実行してもらう。
これは、大切なこと。
口で説明しても無駄なんです。身体で覚えてもらわないとね。
そうやっているとダンダン頭が回転してくる。
高齢者とはそういうモノです。
ゆっくりゆっくり丁寧に。


↑天麩羅膳/海老二尾、魚介、野菜、穴子、口替り、かき揚げ、お揃い

それが終わってからファッション指南。
タンスからいろいろな服を出してもらう。
私がプレゼントした、新の作務衣とか夏用の涼しい服装のモノが出て来た。
タンスにあることを忘れてしまっているのです。
実際に上下をコーディネイトし、ハンガーに吊しておく。


↑御飯にかけると美味しかった。(笑)

次に食べ物系、ケアマネさんにお弁当についてリクエストしていた。
高くてもいいから、美味しい弁当を探して欲しい。
今の弁当屋さんが悪いのではないけど、三年も経てば飽きてくる。
飽きてくるから、外部でおかずを買ったりするしているのです。
お勧めのお店が見付かったらしく、ケアマネさんが父親にパンフレットを持ってきてくれたようです。
私から渡すと逆らうのです。だからケアマネさんを使う。後ろで糸を引いているのは私なんですわ。
はじめてパンフレットを見る芝居をして、いままでの倍の値段だ。でも割烹系の人が独立してやり出したようで、刺身まで付いてくる。
この弁当に全部替えるのでなく、週に2回ぐらい替えて見るといいと思う。
実施発注する時は、私がケアマネさんに注文をします。細かく指示してね。


↑天麩羅膳1

すべて終わった時、雨が止んだ。話している時は雷が鳴っていたのです。
「さて、本日のランチは何が食べたい?」と京男。
「天丼!」と古京男。
きっと何かのテレビ番組をみたんだろうなぁ・・・。


↑天麩羅膳2

タクシーを呼び、高島屋へ。
その時、雨は止んでいたけど、また降り出す可能性があるので高島屋にある「天ぷら 新宿 つな八」にする。まあ、空いているだろう。
食べたのが本日の写真。
古京男は、揚げたての天麩羅に大満足だった。
次に私の買い物。
売り場を歩いているとS画伯さんにバッタリ会う。
ちょうど一昨日、モノを送ってもらった御礼が言えた。
院展の作家さんの作品を見に来たのだそうです。
古京男にS画伯さんを紹介。
最近、こういうことに驚かなくなってきた。
会いたいと思うと会うのです。


↑菜彩膳(さいさいぜん)1

その後、古京男の買い物を地下でする。
古京男の要望をグレードアップして購入。
「値段の安くて不味いモノは買わないようにしましょう!」と進言。
いつ最後の晩餐になるかわからないのに、不味いのを雅満(我慢でない)することはない。ただし、カロリー等は考えるとしみじみ言っております。
私自身、そう思うものね。
無事、買い物が完了。
雨が降ってない間にタクシーに乗ってもらう。
それから私の買い物。
京女が食べるサンドイッチを買う。一週間に二、三回買うので顔なじみになってしまった。新しい具のサンドイッチを購入。
その他、食べたいモノを買う。
最終的にドラッグストアで買い物をし、タクシーに乗る。
すると知っている運転手さんでした。
行き先を言わなくても自動的に家に向かって走ってくれる。
で、この間、乗った時の話しの続きを話していた。
そのことが当たり前のように思っているのです。
縁の力みたいなものがどこかで働いているのかも。
最近、つくづくそう思う。


↑菜彩膳2

本日もまた高島屋方面だ。
毎日デパートに行くと少々飽きてくる。
でも買い物難民だからしかたないのですよ。

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