
↑比例コンパス
PLANE/面積分割、COS/立法分割
これは比例コンパスというものです。
ほとんどの人は、見たことがないかも。
京男は、昔から使っています。
いまでも現役のアナログ的な道具。

↑比例コンパス
CIRCLE/円分割、LINE/直線分割
LINEを使って精密な拡大や縮小をしていましたね
面倒な計算なしで直線、円、平方、立方の等分割寸法が求められます。
学生時代には、これを使って五角形を素早く描いておりました。
五角形を描くのは、面倒でした。いまならPCで数字を打ち込めばすぐに描けるけど。
初代の比例コンパスには、黄金比のメモリが付いてなくて自作で付けていたものです。
黄金比はよく使いましたね。

↑赤い印が黄金比。印の上「3」が白金比、下「2」が大和比(白銀比)
「黄金比?」とか「聞いたことあるけど・・・」という方おられうかも。
簡単に説明します。
◎黄金比
1:1.618。すぐれた芸術作品には、黄金比が含まれている。能面では、若者を表す面(特に女性)は黄金比で作られている。年寄りを表す面(及び男性)ほど大和比で作られている。この比率は、自然界で多く見られる。「フィボナッチ数列」やその他の植物の花弁、貝類のらせん構造などに見られる。身近な例でいうと、コロッケも美味しく見えるものは、黄金比になっている。
美味しいお店のコロッケは黄金比なんですよ!
◎大和比(白銀比)
1:1.414(√2)。法隆寺金堂や五重塔などの建築にも使われている日本古来のもの。蜂の巣の構造や大脳や小腸の構造にも存在する比率。能面では、年寄りを表す面(及び男性)ほど大和比で作られている。若者を表す面(特に女性)は黄金比で作られている。
日本人は、この大和比や正方形(1:1)を好む傾向があるそうです。

◆その他の美しい比率
◎白金比/1:1.732(√3)
◎第2黄金比/1:2.618(約3:8)
◎青銅比/1:3.303(約3:9)
黄金比というのは不思議な比率です。
株価の折れ線グラフも黄金比率で推移するという専門家がいました。
それで予測でき、いつ売り買いするかを待っていて売り買いするということでした。
一日に数億円単位で動かす人がですよ。
やり方を習っていたのですが、いまは忘れてしまいました。(笑)
京男は、マーク、エディトリアルデザイン等でよく使いましたね。
PCでやればいいと思うでしょ。
でも直観的にデザインする場合は、こういう道具の方が私にとってはいいようです。
二十数年前、イタリア製の製図板を捨てた事件がありました。
その時「これから、Macで仕事をするようになるだろう」と言ったけど、本当にそうなりました。そしていま「そろそろMacでも作業は折り返し点になったと思う。これからは、徐々にアナログ的なやり方に戻っていく」と言いたいですね。
ネットもPCもそろそろ時代遅れになってきているように思う。
妙に閉塞感がありますから。理由はクラウド化かもしれません。
便利になったけど、コントロールされている、自由度がないように感じるからです。
京男は、ワクワクしなくなってきたかも。
アナログの道具の方がワクワクして、面白いと思うようになってきた。
もっとも当分は、ネットもPCも必要ですけど。
![]() | 和菓子 |
中村 肇 | |
河出書房新社 |
↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
Twitter→@kyo_otoko
私の場合、ろくに使わないまま今でも引き出しの奥で眠ってるだろうな。(^_^ゞ
Macを始めた頃は、水平垂直、平行線が製図板無しに自在に描ける!って程度でした。
当時はかなりの設備投資でしたが、それでも次代を見据えて導入したものですが・・・
PCの能力がコチラを追い抜いて行ってしまった感もありますね。
さすがに黄金比は知っていましたが!
使わなかったでうか?五角形を描くのに便利ですよね。Macなら簡単だけど。(笑)
PCはすごい勢いで性能アップして、しかも安くなった。考えられないことですね。業界に入ってくる学生からするとあって当たり前。でもなくなったらパニックするでしょうね。私らは、しませんよね。
黄金比というのは、奥行きが深いですよ。私はいまだにやっていますから。