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京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

バージョンアップした「京の油照り」

2012年08月01日 04時28分32秒 | 京ことば
「京の油照り」というのがある。
風がなく、薄日がじりじりと照りつけて、じっとしていても汗のにじみでるような天気という意味で使われる。
この薄日よりカンカン照りだからもっとバージョンアップした感じかな。
例えていうなら三条川原で石川五右衛門が釜ゆで、油で煮られた感じかな。
同じように「京の底冷え」と対の言葉もある。
おそらく日本で一番暑い部類の街だろう。
数少ない夏の家族旅行で沖縄に行ったことがある。
真夏の沖縄ということで、熱さに対して身構えていた。
でも飛行機から降りるとそんなに暑くなかった。
沖縄は、直射日光はすごいけど、日陰は案外涼しい。
しかも日が落ちると浜風が吹いて結構快適だった。



しかし京都市内はそうはいきません。
日が落ちても風も吹かない。
しかも湿度がある。
アスファルトのお陰で蓄熱効果もあり、夜中も暑い。
もう力なく笑うしかない。



京都に住めれば日本全国どこに住んでも快適かもしれませんよ。
でも京都人は、京都が好きなんです。
きっと京都人はマゾ集団なのかもね。
京都に生まれると他府県に引っ越す確立が低いそうです。
きっと京都人はエエカッコシーが多いから、「京都人」ということにささやかなプライドを持っているのかも。



それにしても今年の熱さはすごい。
冬は、ヒートアイランド現象で小さい時に感じた「底冷え」は無くなりましたね。
昔は寒かったですよ。
暖房なんて火鉢と掘りごたつしかなかった。
アルミサッシなんてのもないし、隙間風が入り放題。
もっとも今みたいに機密性が高い住宅なら、練炭火鉢や掘りごたつはきわめて危険だっただろうな。
小さい時よく、掘りごたつの中に入って遊んでいましたからね。
掘りごたつなのに湯を沸かすために、ヤカンがかけてありました。
一回足に大やけどをしました。
歩いて学校にいけないぐらいでした。
級友が迎えにきてくれて、背負って連れていってくれたっけ。



暑い所にでていると、無意識にヨーガの「シターリ」という呼吸法をしてしまいます。
舌を丸めて息を吸う呼吸法です。たったこれだけで身体冷やしてくれます。
舌を丸めて外にちょっと出すから人前では・・・かな。
やってみてください。

Twitter→@kyo_otoko
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4 コメント

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こんばんは (cox)
2012-08-01 06:18:12
「京の油照り」・・・「京野菜の油照り焼き」ならいいんですけど。(笑)
加茂茄子と万願寺とうがらしとかいいですね~。

京都の夏って湿度が凄いですよね。
それでも冷房を使わない人もいらっしゃるみたいでビックリです。

今日のドイツはギリギリ20度でした。
もうちょっと暑くなって欲しいなあ。。。(ため息)
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>coxさん、おはようござます (京男)
2012-08-01 07:27:57
人間が油照り状態は、たまりません。
昨日の日差しは痛かった。
賀茂茄子は、昨日も食べていました。
昨日は意外と湿度が低かったのでまだ助かりましたよ。冷房、もちろん全開です。おまけに扇風機までついております。
そちらは20度なんですか!いいな~。それでもバカンスをとったりするのでしょ。

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おはようございます (路渡カッパ)
2012-08-01 09:50:02
連日、体温を越えてますね・・・ほんと京都は暑いです。
クルマも溶けそうというより爆発しそうです。
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>路渡カッパさん、こんにちは (京男)
2012-08-01 10:17:44
すごい太陽光ですね。
ブラインドを下ろし、クーラーを稼動させ、水琴窟のCDを聞きながら、今日はジッとしている予定。
よく考えたら毎年この時期は暑いですよね。五条坂の陶器市がピークにだしね。
まあ2ヶ月ぐらいしたら秋になるだうし、雅満雅満です。
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