京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

胡瓜独白

2012年07月28日 05時09分30秒 | 社寺

↑邪気・病根、封入済みきゅうり。なんで水引なんだろう?

こんにちは。
ぼく、きゅうりです。
いま、僕らが一番元気な時期なん。
僕らは、食べた人の身体を冷やす食べ物なんですワ。
だから今ぐらいの一番暑い時期にぴったりな食べ物なんですワ。



でも祗園さんの関係の人は、祗園祭の7月は、僕らきゅうりを食べたらいけないんやそうです。
何故かって?


↑これが八坂神社の神紋

切り口が祗園八坂神社の神紋と似ているからなんだそうす。
神さんを食べたら失礼ということでしょうね。


↑神光院本堂、7月21日と27日に「きうり封じ」の風景


↑靴を抜いて上がるのを断念。座れないしね。イスは置いてあったけど暑そうだったし。

そうそう夏の土用の時、弘法さん関係のお寺では「きうり加持修行(通常きゅうり封じ)というのをやったはります。
僕らきゅうりを人間に見立てて、人間の邪気・病根を護符といっしょに閉じ込め、土に埋めたり、川に流したりするんです。
せっかくの僕らを食べてくれへんのはちょっと寂しいな。
仏教では、きゅうりの切り口が仏具の一種「転法輪」に似ているからなんだそうです。(転法輪は、インド国旗の真ん中にある丸い部分)
どっちにしても食べてくれはらへん・・・。


↑神光院のきうり塚。涎掛けの布で字が見えなかったので上から書き込みました。

そうそう僕らきゅうりは、人間の身体から熱をとりさるという「陰」の食べ物なんです。酷暑のいまぐらいに食べるといいんですワ。
冬瓜なんかは、その代表やね。
ただ、東洋医学では、陰の体質の人は、食べると逆効果になるから注意。
その場合は、僕らきゅうりを温かい料理として食べるといいかもしれへんね。


↑みんみんの酢豚にはきゅうりも入っています。このきゅうりが好きなんです。

空海さんへ伝言。
邪鬼を封じ込めてほかすんじゃなくて、良いエネルギーをいっぱい僕らきゅうりに封じこめ、それを食べさせたら良かったんと違うかな・・・
土に埋めるのはちょっともったいないと思うワ。
この方法の方がすぐれていると京男さんは、いうたハリます。

なんかカッパ巻を食べたくなってきた。(京男)

Twitter→@kyo_otoko
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2 コメント

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おはようございます (すー)
2012-07-28 05:36:47
この時期、キュウリ美味しいですよね。
夏野菜は夏に・・・これが基本ですよね。
今日も猛暑の予感ですね、外では蝉が大きな声で元気すぎるくらいの声で鳴いています。
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>すーさん、おはようございます (京男)
2012-07-28 05:54:02
今日は午前中にお墓参りの代行です。
暑いだろうな・・・。
野菜だけで甘酢あんかけをつくるといいかね。
いまぐらいの時間は、ひぐらしが鳴いていますよ。山の中みたいでしょ。
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