京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

もうすぐ重陽の節句なんだけど・・・

2012年09月07日 03時39分25秒 | 風景・和菓子

↑先日この前を通ってフト見ると、すごく綺麗に見えたのです。理由はよくわかりません。

もうすぐ9月9日。
「重陽(ちょうよう)」の節句です。
節句の説明をしてみます。
日本の宮廷において節会と呼ばれる宴会が開かれた。年間にわたり様々な節句が存在しており、そのうちの5つを江戸時代に幕府が公的な行事・祝日として定めた。新暦では3月3日・5月5日・7月7日は同じ曜日となる。


↑東洋的な美しさかも

この数字は、古代中国の思想から来ています。
この「陰陽」の考え方で、「奇数」は動的且つ不安定な数で「陽」とされ、「偶数」は静的且つ安定した数で「陰」とされています。
「偶数」は治まりが良くそのままで完結しているが、それに対して、「奇数」は変化しようとする性向があるというか、常に余韻を抱えながら、次に移る・続くという性質を持っていると言えます。
「偶数」は「偶数」同士足しても引いても掛けても「偶数」しか生みませんが、「奇数」は「偶数」も「奇数」も生み出す発展的な数字という考え方です。
まだまだ説明すると奥深い世界ですが、とりあえず日本に置いても「陰陽」の考えを受け継いでいます。





「節句」は、以下の通り。
・人日(じんじつ)/1月7日
・上巳(じょうし、じょうみ)/3月3日
・端午(たんご)/5月5日
・七夕(しちせき、たなばた)/7月7日
・重陽(ちょうよう)/9月9日



この中で「人日(じんじつ)」だけが判りにくい。
普通なら正月を1月1日で節句としたらいいのに。
これは、古代の中国の考え方で、正月の1日を鶏の日、2日を狗(犬)の日、3日を猪(豚)の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。そして、7日目を人の日(人日)とし、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていたそうです。このあたりがどうも理解できない。
古代中国では、1日に鶏以外、つまり犬、猪や豚、羊、牛、馬、人間を食べていたのかな・・・。なんて思ったりしますね。ありそうですよね。かの国の場合。


↑亀屋良長「菊寿」

この節句、どうも日本では、実感がないので一度止めて一から再構築すればいいと思う。
・元旦(がんたん)の節句/旧暦1月1日
・上巳(じょうし、じょうみ)の節供/旧暦3月3日
・端午(たんご)の節句/旧暦5月5日
・七夕(たなばた)の節句/旧暦7月7日
・重陽(ちょうよう)の節句/旧暦9月9日
以上のように決めると季節が合います。




↑煉切、白こしあん

一番最高位の「重陽」が、まだ残暑の残る、菊も咲いていない時期にすることはないと思います。旧暦なら約一ヶ月後になるから、良い感じになるでしょう。
こういう行事だけは、旧暦にし、祝日にしたらいいと思います。
同じ休むなら、意味ある休み方をした方がいいと思いませんか?
経済効果だけを狙って連休にするなんて、とても卑しいことです。
もっと勤勉に働いた方がいいと思うけど。
お休みは、小売店も休めばよいのです。ついでにテレビも放送しない、新聞も休みでいいじゃないですか。どうせ大した記事は載ってないのだから。
毎年、同じような内容の記事になっているかもね。
近年、確信に近い思いが出て来ているのです。

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする