京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

濡烏

2012年09月24日 04時16分45秒 | 風景
昨日は、夜中からズッと雨。
こんな天気予報だったっけ・・・。
「今日は、お墓参りに行くから、困るんだけどな!」と天を仰ぐ。
すると午前中ぐらいには、止んでくれました。
道路が乾いてから坂を降りました。
さすがに日曜日の午後は人が少ない。



お墓についてもお参りをした形跡があるお墓が少ない。
真新しいお墓に「管理用を払ってください」と張り紙がしてあるお墓もある。
お墓まで手が回らないのかも。
なんか厳しい時代。



朝、雨が降っている時、お寺の屋根に烏がいた。
鳴く声がなんだか寂しそう。



この烏の濡れた羽根の色は「濡烏(ぬれからす)」といいます。
濡烏(ぬれがらす・濡れ烏)とは、女性の髪の色彩を形容する言葉。
また、その髪のもつ黒の色名。
日本人女性の理想美であり、もっと一般的には烏羽色、濡れ羽色、烏の濡れ羽色とも言う。青みを帯びた黒を指す。
色彩は、対象となる物体から跳ね返ってきた光の波長で成り立つ。対象が光を全て透過する場合は透明に、全て吸収する場合は黒く、全て反射する場合は白く見える。同じ色の塗料を塗っても表面に細かい凹凸が多いと光が乱反射して、対象は白っぽく見え易い。布などが水を含むと表面の毛羽が水を含んで寝てしまい、一時的に表面が滑らかになることで色が濃く見える。これを濡れ色効果という。



「濡烏」もこの「濡れ色効果」によって本来黒い烏の羽が更に黒味を増し、水分によって更に艶が増した色合いをさすが、このとき光の干渉が起こり、黒い羽毛の上に青や緑、紫などの干渉色が浮かぶ。モンゴロイドに属する平均的な女性の髪は、黒っぽい色でまっすぐな髪質、水や髪油などを含むと健康な髪の場合、先の烏の羽を髣髴とさせるような干渉色が浮かぶことがある。ただの黒ではなく、この健康な髪の証ともいえる美しい干渉色が浮かんだ状態を呼ぶのが「濡烏」である。



古代日本では日本人のやや青みを帯びた黒髪を「烏の濡れ羽色=濡烏」と呼び習わし、美しいものの一つとして萌え称えてきた。
古代より「髪には魔力が宿る(神=髪)」とされていた。
神に仕える巫女は黒髪の長髪が良いとされ、今日でも巫女は基本的に黒髪で必要に応じて垂髪(エクステのようなもの)をつける。
最近の女性は大抵、髪の毛を染めている。
神さんとの縁が薄くなるのも無理はない。
些細なことかもしれないけど、これが将来大きな問題になっていくことになるのかも。

◎おまけ



これは、ちょっと珍しいホタルイカの乾燥したもの。
デパ地下で見つけ、何気なく試食。
口に頬張った売り場をあるいて、ダンダン口の中にうまみが拡がり、仕方なく購入。



一日数尾食べれば、必要なビタミンB12、銅、亜鉛、鉄、葉酸、レチノールなんかが補充できる。美味しいサプリとしていいかも。
いまの京男にとっては、亜鉛と銅が必要なんですよ。
魚介が嫌いな長男には、置いてあるだけ匂うから不評ですが。

Twitter→@kyo_otoko
コメント (2)
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