京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

狛ねずみさんも気持ちよさそう

2009年04月20日 04時06分54秒 | 社寺・和菓子


ここは、大豊神社(おおとよじんじゃ)。
哲学の道沿いにあります。



この狛ねずみさんは、ちょっと久しぶりです。
子歳の前に撮りにきました。
この狛ねずみさんのある社は、「大国社」ね。
つまり大国主命(おおくにぬしのみこと)をお祀りしてある。
普通なら狛犬なんですが、『古事記』で出てくる話に由来するんです。
話は以前書いたので省略。
いつか来たときより表情がほころんでいるように感じた。
春だからかな・・・。



この左の狛ねずみは、豊穰・薬効を表す水玉(酒器)を抱える。
「子宝」の意味あるそうです。





右の狛ねずみは、巻物を抱えている。
「学問」を表しているそうです。







本当は、椿を撮りたかったけど、もうおしまいでした。
ここには、五色八重散椿があります。
今年は見頃を逃がしてしまいまいた。


嘯月「戯れ」
そういえば大豊神社で今年はじめて黄色のモンキチョウを見た。


外郎、白あん

本日の特別付録『大国、伯耆国に死す!』
これは、以前の記事「狛犬ならぬ狛子」で、八上比売命(やまみひめのみこと)さんとのラブロマンスをまたの機会にということでした。トラックバックを見てくださいね。

それから1年半も経ってしまっている。このあたりで続きを書いておきます。

さて、本題。

『大国、伯耆国に死す!』
実は、八上比売命(やがみひめのみこと)さんは、大国主さんのお兄さんたち(八十神)に結婚をせまられてハッタ。ところが大国主さんを婿として指名しやはった。そのことを恨んだ八十神たちは、大国主さんをだまして、伯耆国(ほうきのくに、いまの鳥取県中部あたり)西伯郡(さいはくぐん)にある手間山に赤い猪がいると誘いださはった。山上から猪に似た大石を火で焼いて転がし大国主神を焼き殺してしまわはった。
これを知ったオカンの刺国若比売命さんは泣き哀しみ、天上に参上して神産巣日神に救いを求めた。哀れに思った神産巣日神は蚶貝比売(きさがいひめ)と蛤貝比売(うむぎひめ)の二神を遣わし大国主神を蘇生させた。

※治療法/蚶貝比売は殻を削り集め、蛤貝比売は水を持ってきて練り合わせ、母の乳汁のようにして塗りつけると、効あって火傷は癒り、大国主神はもとの美しいイケメンにならはった。
蚶貝って赤貝のことらしい。蛤貝は蛤(はまぐり)。
※いまでも手間山には、赤猪岩神社(あかいいわじんじゃ)があるんだそうです。

ところが、これを見やはった八十神たちは、また大国主神さんを騙して山へ連れ込み、大木を切り倒して楔を打ち木を裂くと、その間に大国主神を入らせるなり楔を抜き、大国主神を再び殺さハッタ。

オカンは泣きながら大国主神を探したところ、なんとか見つけることができ復活させた。そして我が子に、このままではいつか八十神たちに殺されてしまう(殺されているがな・・・)と言って、すぐに紀伊の大屋毘古神(おおやびこのかみ)さんのところへ送り出さハッタ。

ところがやね。また八十神たちが追いかけてきた。よっぽど大国主さん恨まれたハッタんやね。追いかけてきて、弓をかまえて大国主さんを引き渡せと言うてきやハッタ。そこで素戔嗚尊(スセリちゃんのお父さん)のいる根国に行くよう言って、木の股をくぐって(意味不明)逃がさハッタん。
さあ、根国に行ったら「浮気をしたらあかん」という条件で須勢理比売命との結婚を認めハッタ義父の素戔嗚尊さん、どうしやはるかな・・・。
なんかすごい話やね。

続きは、また今度。
コメント (8)
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