京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

五色豆

2009年02月02日 05時46分06秒 | お土産
この五色豆は、小さい時に苦手なもののひとつやった。
小さい時、結構もらいもので来た記憶がある。
きっと毒々しい色と甘さが苦手だったかも。
いま、あらためて食べて見た。
やっぱり甘かった。
昔から緑の青海苔は好きやった。
抹茶やと思たけどな・・・。



この五色の色はどこからきているんやろ?
どうやら陰陽思想からきているらしい。
古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の五種類の元素から成るという説である。
また、五種類の元素は
「互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する」
という考えが根底に存在する。


京都・夷川、豆政「五色豆」

五行五色と書いてみると
・木(木行)/木の花や葉が幹の上を覆っている立木が元となっていて、樹木の成長・発育する様子を表す。「春」の象徴。色は「青(緑)」。味覚は「酸味」
・火(火行)/光り輝く炎が元となっていて、火のような灼熱の性質を表す。「夏」の象徴。色は、紅。味覚は「苦味」
・土(土行)/植物の芽が地中から発芽する様子が元となっていて、万物を育成・保護する性質を表す。「季節の変わり目」の象徴。色は「黄」。味覚「甘味」
・金(金行)/土中に光り輝く鉱物・金属が元となっていて、金属のように冷徹・堅固・確実な性質を表す。収獲の季節「秋」の象徴。色は「白」。味覚は「辛味」
・水(水行)/泉から涌き出て流れる水が元となっていて、これを命の泉と考え、胎内と霊性を兼ね備える性質を表す。「冬」の象徴。色は「玄(黒)」。味覚は「塩味」

五色豆の場合は、「玄(黒)」をニッキ(茶色)で表している。



この五色豆は、縁起物。お祝いの時の引き出物としてもらいました。
「泉屋のクッキー」や「河道屋の蕎麦ほうる」もそうやね。
京都人ならわかりますね。京都以外の人にはわからんことやけど。
コメント (6)
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