万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

日本全土をカバーするミサイル防衛網を

2012年04月16日 15時05分37秒 | 日本政治
新型ミサイルが登場=「ICBM級」の見方も―北朝鮮(時事通信) - goo ニュース
 先日のミサイル発射実験の失敗にも懲りず、北朝鮮は、軍事大国化に向けてさらに邁進するようです。昨日の軍事パレードでは、ICBMらしきミサイル?も登場したそうですが、中国からのミサイル攻撃の可能性も含めて、全国的なミサイル防衛網を整備する必要があるのではないかと思うのです。

 現在の軍事技術では、ミサイルを大量に保有している側が圧倒的に有利な立場となります。何故ならば、防衛側には、有効な防御技術が確立していないからです。これまで、日本国は、専守防衛を基本として防衛力を高めてきましたが、ミサイル攻撃に対して確実に防衛できるほどのミサイル防衛技術はまだ持ち合わせてはいません。今回の発射実験は、北朝鮮側からの予告により、着弾までのルートが予め分かっていましたので、PAC3やイージス艦を配備することで対応しましたが(結局、失敗により無意味となりましたが…)、ミサイルが、日本全土に、同時、かつ、大量に飛来する場合の対応をも急ぐべきです。

 しきりに日中友好を演出しながらも、中国のミサイルは(おそらく北朝鮮も…)、現在でも日本国の主要都市に照準を合わせていると伝わります。両国とも、国際法を遵守するつもりはないのですから、日本国政府は、最悪のシナリオに備えるべきなのではないでしょうか。

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2 コメント

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国家戦略 (愛知のシーサー)
2012-04-17 09:46:13
今回のミサイル実験で、北朝鮮の脅威、安全保障問題が、わが国の最優先課題となった事は間違いありません。
韓国で行われた「核サミット」も、日本にとっては北朝鮮の核ミサイル開発問題について国際的な協力体制を構築する重要な機会であったにもかかわらず、何ら役割も果たさないまま、野田首相は僅かな滞在時間で帰って来てしまいました。
今首相が命を懸けるべきは、増税では無く、国防・安全保障問題であるべきでしょう。
北朝鮮からは、ノドンミサイルが200基余り日本に向けられているという情報もあり、当然核の搭載も考えておかなければなりません。
ミサイル迎撃システムが完全では無い以上、ミサイル基地先制攻撃は当然わが国の必要なオプションであり、誤魔化す必要の無い事実です。
その決意と行動が、北朝鮮への抑止力となるだけで無く、中国への抑止力ともなります。
普通の国として当然の判断をする事が、アメリカをはじめとする友好国の支援と協力を得る最善の策ともなるでしょう。
中国は反発するでしょうが、日本の国家防衛上必要な措置であり、北朝鮮の武装解除を行える立場の中国の無責任の結果でもあります。
このチャンスを活かせない政府であるならば、みすみす国難を呼び込む事になるでしょう。
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愛知のシーサーさま (kuranishi masako)
2012-04-17 17:48:14
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 数年前に議論にもなったかと思うのですが、ミサイルは、攻撃側が有利となる武器ですので、防衛側にも、対抗策として、国際法において、ミサイル基地の先制攻撃の権利を認めるべきではないかと思うのです。何故ならば、発射した後で100%迎撃することは困難ですし、着弾した場合の被害は甚大であるからです。もちろん、迎撃用のレーザー兵器なども開発するべきでしょうが、事前に防ぐことができれば、それに越したことはありません。しかも、ミサイルの基地攻撃は、軍事施設の攻撃ですので、民間人が犠牲になることもありません。日本国政府は、北朝鮮の”ミサイル実験”を奇禍として、国際社会に提案してみてはどうかと思うのです。
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