万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

小沢幹事長のどこかおかしい自己犠牲の演出

2009年12月27日 15時43分09秒 | 日本政治
小沢氏「悪者になるのは構わない」 予算編成振り返る(朝日新聞) - goo ニュース
 民主党の小沢幹事長は、マニフェストの修正について、財政状況や国民からの要望を受けて、敢えて自分が悪役を引き受けたと主張したいようです。しかしながら、この恰も自らを犠牲者のように見なす構図は、どこかおかしいと思うのです。

 そもそも、先の衆議院選挙に際し、実現困難なマニフェストを掲げた責任は小沢氏にもあります。もし、日頃から小沢氏が、財政や国民のことを考えていたとしたら、選挙に勝つために、”ばらまき政策”を並べるようなことはしなかったはずです。にも拘わらず、選挙目当てのマニフェストが、予想通りの修正を余儀なくされると、今度は、自らをヒーローに仕立てるような言い回しをするのは、責任逃れとしか言いようがありません。

 小沢幹事長は、まずは、無理なマニフェストを掲げたことに対して、国民に正直に謝るのが筋なのではないでしょうか。自己犠牲の演出は、言い逃れに聞こえてしまうのです。
 
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