万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

最悪の場合は対北戦争を覚悟

2009年03月12日 18時39分09秒 | 国際政治
北朝鮮、「衛星」発射予告…「4月4日~8日」報道も(読売新聞) - goo ニュース
 北朝鮮は、日本国をはじめ、周辺諸国の度重なる牽制にも拘わらず、ミサイル実験を敢行という観測が流れています。この情報が事実であるならば、日本国は、最悪に至った場合、戦争を覚悟しなくてはならないと思うのです。

 何故ならば、双方の宣言通りに事態が進めば、その先には武力衝突が待っているからです。日本国が、もしミサイルが発射されれば迎撃ミサイルで撃ち落とすと明言する一方で、北朝鮮は、ミサイル(人工衛星?)が迎撃されたならば、報復手段に出ると言っているます。この言葉どおりに両国が行動するならば、日本国は、北朝鮮からの攻撃に対して自衛権を発動し、防衛戦争を戦わなくてはならなくなるのです。

 杞憂で済めば良いのですが、北朝鮮の行動パターンは、常に冒険主義です。日本国は、最悪の事態に対する準備を怠ってはならないと思うのです。

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14 コメント

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どうせチキンレース・・・ (冬水)
2009-03-12 20:42:32
 ミサイルの迎撃もできないし、北もハッタリ。いつもの、お笑い劇場。
 ミサイル防衛は、ノドンも撃ち落とせないことがばれて、恥をかく。北は、言葉が、ジンバブエ並みのインフレ。
 迎撃に失敗したほうがよいだろう。もともと、弾丸を弾丸で撃ち落とすなんてできないことがばれる。単に、アメリカの軍事産業への、銭蒔きだとわかるだろう。ま、やらんと思うが。商売にならないからね。
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冬水さん (kuranishi masako)
2009-03-13 08:11:33
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 北朝鮮のミサイル実験については、ビジネスの観点からのみでは説明しきれないかも知れません。何故ならば、現在、(1)北朝鮮では、総書記の座をめぐる後継者争いがあること、(2)軍部の発言力が増していること、(3)戦争された国民(一部?)が本気であること、(4)独裁体制維持がかかっていること、・・・といった幾つかの不安定要因があるからです。これらの要素が絡み合いますと、もしやの事態が起きるとも限らないのではないでしょうか。準備しておくに越したことはないと思うのです。
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北は簡単には滅ばない・・ (冬水)
2009-03-13 13:16:31
 あなたが、東欧諸国はどうして、共産主義を放棄したか?と尋ねたので、逆質問。どうして、中国、ベトナム、北朝鮮、キューバでは共産党の支配が揺るがなかったか?
 東欧諸国は、大戦の結果として、ソ連に共産主義を押し付けられただけだが、この四つの国は違うと思う。
 日本人には、分かりづらいことだが、国家というものは作るものなのだ。その点では、会社設立と似ているところもある。
 この四つの国は、それぞれ、建国の英雄が、混乱を収束し、プライドを取り戻したのだ。それぞれの民族主義が、共産主義という仮面を被っているだけのことだ。北の主体思想という言葉に、その事情がよくわかるではないか。マルクス・レーニン主義が主体思想にまで変容している。朝鮮民族の誇りを取り戻す、一種の民族主義運動なのだ。
 韓国のほうが、大日本帝国のリストラで生まれた国だから、日本やアメリカからの支援がなければ、たちまち滅ぶ国なのだ。
 北は確かに困難に直面している。だが、建国神話でできている国だから、簡単には滅ばない。
 安倍や麻生のような冷戦アプローチでは、決して拉致問題は解決しない。日本の圧力にひたすら耐えれば、10年も経てば、被害者の親たちは皆、あの世に行くだろうとよんでいる。
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冬水さん (kuranishi masako)
2009-03-13 15:49:22
 ご返事をいただきまして、ありがとうございました。
 冬水さんは、自己矛盾に満ちているようにお見受けします。

(1)あれだけ民族などなくて、個人しかこの世に存在しないような言い方をなさいながら、今度は、民族主義と国家の一体化こそが(建国神話…)、国家永続性の基盤であると述べているのですから・・・。
 アジア諸国の共産主義が、植民地解放を目指した民族主義の衣をであったことは、随分と昔から指摘されてきております。既に独立を果たしたのですから、この古い衣を脱ぎ捨てて、民主主義や自由主義という新しい衣を纏っても構わないはずです。共産主義=民族主義ではなく、共産主義を捨てても民族が滅びるわけでもありません。体制を変えれば、国民は、より幸福に暮らすことができるのです。

(2)冬水さんの論理に従えば、チベットに関しましても、チベットの人々が、中国からの支配に抗って、民族独立運動を起こすことに理解があってもよいはずです。

(3)不法入国したフィリピン人の家族には深い同情を示しながら、北朝鮮による拉致事件の被害者に対しては、冷淡極まりない態度をおとりになっていることも、矛盾に満ちております。拉致被害者の方が、強引に家族から引き離されたのですから、北朝鮮という国家によって、よほど、不条理で可哀そうな仕打ちを受けております。
 
 コメントを拝見いたしますに、論理一貫性が無く、自己の都合で主張が変化しますので、公平性を欠いているように思えるのです。
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拉致被害者に冷淡などということはない (冬水)
2009-03-13 16:16:47
 チベットは、建国の英雄たる人物がいればねとは思う。でも、ダライラマ達では駄目だ。逆効果。
 拉致被害者に冷淡なことはない。だが、今のアプローチでは、どうにもならないと言っているだけ。あなたは、このまま、圧力をかけたら、北は、被害者を帰すと確信できますか?
 北が崩壊することを期待しているのだろうけど、何時頃ですか?
 1,2年で崩壊するのなら、今のアプローチでもよいでしょう。
 でも、崩壊する時は、証拠隠滅のために、被害者を殺害するかもしれませんよ。それでもよいのですか?
 被害者の家族の年齢を考えると、現実には、金で解決するしかないと思えるのですが。
 とりあえずは、国交交渉をして、まず、横田夫妻とキム・へギョンちゃんを、瀋陽あたりで面会する約束を取り付けることでしょう。孫に会いたいという横田夫妻の希望を何故、とめたのでしょう?
 救う会は、カルトに汚染されているのじゃないですか?さらに、拉致そのものに、カルトが関わっていると疑っています。蓮池兄が、そのカルトのメンバーであったのに、東電などに就職している。不可解です。
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冬水さん (kuranishi masako)
2009-03-13 21:44:05
 ご返事をいただきまして、ありがとうございました。
 建国とは、体制の成立を意味するものではなく、その国の祖先の人々が、統治の枠組み確立した時をさすのではないでしょうか。北朝鮮とて、檀君神話?を否定してはいなのではないはずです。

 北朝鮮が崩壊するに際して、日本国政府は、特殊部隊を編成し、かの地における拉致被害者の救出に最善の尽くすべきと思います。如何に圧力を加えようとも、北朝鮮は、拉致被害者を返すことはないでしょう。そうであるならば、体制崩壊しかないのです。

 なお、拉致事件をお金で解決することはできません。誘拐犯に対して身代金を払ってはならないことは、鉄則なのです。何故ならば、もし、身代金を払えば、次なる犠牲者が発生し、結局、犠牲の転嫁にしかならないからです。

 蓮池氏につきましては、北朝鮮寄りの発言が危惧されていると報じられており、個人的な背景については、それ以上の情報がありませんのでわかりません。しかしながら、もし、何らかの背景があるのでしたならば、やはり、それを国民の前に明らかにすべきと思います。
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体制崩壊まで・・・ (冬水)
2009-03-14 05:14:29
 待つと言う事になりますね。では、被害者の親たちは、あの世に行っている可能性のほうが高いでしょう。つまり、救う気はないということを意味します。結果的には、北朝鮮の狙いと一致します。
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冬水さん (kuranishi masako)
2009-03-14 08:00:09
 ご返事をいただきまして、ありがとうございました。
 日本国単独の経済制裁だけでも、北朝鮮は、明日にでも崩壊する可能性があります。しかも、金正日は、脳卒中を起こしており、後継者争が内乱に発展し、内部崩壊するシナリオも考えられます。また、4月のミサイル発射も、見方を変えれば、北朝鮮の体制崩壊を誘発するかもしれません。

 被害者のご両親が健在であるかどうかは、問題解決とは何らの関連性もありません。実際に、被害者の中には、ご両親のいずれかを既に亡くされておられる方もおり、それでも、誰も、拉致問題が解決したとは見なしていません。ご家族の活動も、お子さんやご兄弟といった親族に引き継がれているケースもあります。この問題の解決は、被害者の日本国の帰国以外あり得ないのです。
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惨いことを言う人ですね? (冬水)
2009-03-14 20:54:22
 六カ国協議の国で、日本以外の国は、北朝鮮の存続を希望しているのです。
 最大の鍵の国である中国は、北を崩壊させないでしょう。鴨緑江、豆満江を挟んで、敵性国家があるのは好まないでしょう?形式的かもしれませんが、北は同盟国です。緩衝国家として必要と思っているでしょう。
 韓国は、北が崩壊した場合の影響の大きさから、とても、崩壊させる気にならないでしょう。
 アメリカは、沖縄基地の存続のため、北が存在して、日本の安保上の脅威になるほうが好むでしょう。北の脅威がなくなれば、沖縄での基地反対運動は激しくなり、維持できなくなります。沖縄基地がなくなれば、ディエゴガルシア基地は維持できません。
 ロシアは中国と同様です。
 こういう事情だから、北は強気なのです。
 したがって、日本政府が今の政策を続ければ、被害者の親たちどころか、被害者本人も、みんな死亡して、終了です。
>>被害者のご両親が健在であるかどうかは、問題解決とは何らの関連性もありません<<
 惨いことを言う人ですね。死ぬまでに、一目でも会いたいのが親心です。それを叶えてあげるのが本当の政治家です。
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冬水さん (kuranishi masako)
2009-03-14 22:52:06
 ご返事をいただきまして、ありがとうございました。
 もし、北朝鮮の体制崩壊をアメリカが反対している理由が、米軍基地の維持であるならば、その必要性は、とうに消滅しております。何故ならば、日本国にとっても最大の安全保障上の脅威は、他ならぬ中国であるからです(かつて、冬水さんは、アメリカは、日本国からの撤退を望んでいると申しておりましたが・・・)。

 酷いことをおっしゃっておりますのは、冬水さんの方ではないでしょうか。私は、たとえ、親御さんにもしものことがあっても、拉致被害者の救出活動を継続すべきと申したのです。本当の政治家であるならば、北朝鮮の体制崩壊をもって解決すべきと思います。拉致被害者の方々も救われますし、飢餓と弾圧に苦しむ北朝鮮の人々も救われます。
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