万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

皇室とは劇場ではなかったか

2017年05月02日 15時37分46秒 | 日本政治
「皇室」のニュース
 天皇とは、古来、日本国民の崇敬を集めてきた神聖なる存在であり、今日でも、神話の世界に連なる皇室を怖れ多いと畏まる国民も少なくありません。それ故に、こうしたタイトルの記事を書くことはいささか気が引けるのですが、書くリスクと書かないリスクを比較した場合に後者の方が優ると考え、本日は、敢えて、皇室が劇場であった可能性について問題を提起したいと思います。

 東宮家の”愛子さん”については、国民の多数が既に薄々、複数の女の子が入れ替わり立ち代わり”愛子さん”を務めていることに気が付いております。写真を見比べてみれば一目瞭然であり、既に幼少の頃から”替え玉”が指摘されておりました。最近になりまして、美智子皇后にも同様の疑惑があることを知り驚愕したのですが、皇室とは、何者かが設けた日本国をコントロールするための”劇場”であると仮定しますと、こうした”入れ替え”は、シナリオの変更によるキャストの交代として理解できます。

 美智子皇后は、初めての平民出身の皇太子妃として国民の期待を一身に受け、新興財閥であった正田家から入内しております。豊かで教養に溢れる家庭で育った、美しく聡明な良家のお嬢様という設定は、その後、長らく皇太子妃のイメージとなりました。この入内には、旧GHQの強い働きかけがあったともされているものの、皇太子夫妻の御成婚パレードは、高度成長時代の入り口にあって、自由で民主的な資本主義国家として再出発した戦後日本を象徴する歴史の一場面となったのです。

 ところで、御成婚の丁度同じ年に、もう一人の”美智子さん”が注目を集めたことは、今日では、殆ど忘れられています。その”美智子さん”とは、樺美智子という名の東大の女子大生であり、共産党員として安保闘争のデモに参加し、機動隊との衝突で命を落としています。美智子皇后の御印が白樺ですので、何か因縁めいたものを感じるのですが、この時期、資本主義と共産主義という正反対の立場にある2人の”美智子さん”は、運命においても正反対の人生を歩みました。一人はこの世にあっての雲上ともされる皇室へ、そして、もう一人はこの世から消え去ったのです。

 しかしながら、東西冷戦が終焉し、中国やこれを後ろ盾とする北朝鮮等の共産主義国家、並びに、韓国等の台頭が顕著となると、美智子皇后については、左翼的な言動が指摘される場面が増えるようになります。樺美智子さんの存在を知った瞬間、直感的に二人の美智子さんが入れ替わったように感じたのは、美智子皇后の行動が、革命を是とした樺美智子さんの行動的な生き方と重なったからなのかも知れません。富裕な経済人の家に育ったとされながらも、美智子皇后と親しいとされる知識人には、旧社民党や共産党系のリベラルな左翼活動家の人も少なくないとされています。

 時代の変化に呼応するかのように、皇室のメンバーの人格や人柄までもが激変してしまうのは、容姿こそは整形手術島で似せてはいるものの、思想や性格の異なる複数の人物が、”皇太子妃役”、”皇后役”、あるいは、”内親王役”を務めているからなのかもしれません。左翼思想の強い現在の美智子皇后は、”親左翼の皇后”という役柄に適任であったからなのでしょう。別人説は、配役の交代から説明できるのであり、美智子皇后が数十年をかけて配役の交代を内密に進めたとしますと、”愛子さん”は、僅か数か月で配役を替えたため、国民の知るところとなったということもできます。

 果たして、皇室とは、何者かが書いたシナリオに基づくお芝居の舞台であったのでしょうか(シナリオライターは一人なのか、複数なのか…)。仮にそうであるとしますと、この劇の舞台は日本国を越えて世界大に広がり、時代設定もまた、現代に留まらず、近世以前にさえ遡る可能性があります。今日の皇室劇とは、壮大なる世界支配劇場の、そのほんの一幕に過ぎないかもしれないのです。

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7 コメント

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Unknown (竹槍)
2017-05-04 14:25:52
総理が憲法改正を明言されましたね。
国民投票が実施される頃には皇室の暗部が国民に周知されるようになっているでしょうか?
案外、改正されるのは9条だけでなく、1条~8条も、かもしれませんね。
でも、保守派は絶対に受け入れませんよ。
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竹槍さま (kuranishi masako)
2017-05-04 15:04:14
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 皇室のスキャンダルの有無に拘わらず、何れは、第1条から第8条は改正する運命にあるように思えます。今般の皇室の堕落によって、時期が早まったとは言えるのでしょうが、形骸化したとはいえ、西欧の立憲君主制を模した国制を維持する合理的理由が見当たらないからです。保守派、特に、明治憲法を理想とする人々は拒絶するかもしれませんが、同じ保守でも、江戸時代、否、それ以前に遡っての国家祭祀の長としての天皇を残す、あるいは、私のように、人間には腐敗のリスクが伴うので、三種の神器を以って統合の象徴とすべきと考える人々は、憲法改正に賛成するかもしれないと思うのです。
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Unknown (竹槍)
2017-05-04 16:07:35
それなら、1条だけは残すというのはどうでしょうか?
それで2条は皇室典範に移し、3条から8条は大統領の項目に書き換える。
あえて1条を残すことで、保守派を納得させ、かつ、保護を名目に民間法人になった皇室に、国家が介入する大義名分を得る。

皇室の不正が明るみになり、反日左翼だけでなく、無党派層からも、皇室廃止論が出てくれば、保守派も妥協せざるを得なくなるものと思われます。
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まとめと訂正 (竹槍)
2017-05-04 16:11:29
1条(象徴と統合条項)は改正しない

2条(世襲条項)と8条(財産条項)を皇室典範に移す

3条から7条(国事行為条項)を大統領の項目に書き換える
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竹槍さま (kuranishi masako)
2017-05-04 21:57:55
 ご返事をいただきまして、ありがとうございました。
 皇室問題は、犯罪や不正のみならず、皇統の正統性や統合力としての権威まで問われているのではないかと思います。天皇が、朝鮮半島、あるいは、中国等の血筋であり、創価学会の動員力によって支えられ、かつ、圧力団体が暴力で国民からの批判を封じるようでは、第一条を残す価値を、もはや見出すことはできないのではないでしょうか。世襲であればこそ、元の状態に戻すことはできませんので、やはり、人よりも三種の神器の方が国民にとりましては安心できると思うのです。
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Unknown (竹槍)
2017-05-05 16:00:43
第一条を残すのは、皇室を民間組織になっても、ある程度の権威を持たせるためですが、それでも駄目でしょうか?
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竹槍さま (kuranishi masako)
2017-05-05 20:15:24
 ご返事をいただきまして、ありがとうございました。
 民間人となったならばこそ、第一条に残してはならないと思うのです。何故ならば、国民の視線がある現状でさえ、これ程までに腐敗したのですから、民間人となりましたならば、聞くに堪えないスキャンダルが続出することでしょう。また、民間人であることを理由に、皇位継承順位なども、勝手に変えてしまうことでしょう。皇統は、広く国民に拡散しておりますので、皇室という制度が廃止されたとしても、皇統が途絶えるわけでもありませんし、覆水盆に返らずですので、潔さも大事なのではないかと思うのです。もっとも、宮中祭祀の伝統継承につきましては、何らかの手段を講じて文化財として残すべきとは思います。
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