草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

私とさくらそう

2009-01-21 | ひとりごと
さくらそう(日本桜草)は、栽培している人が多い植物とは言えませんが、愛好家の方々によって作られている会が各地にあり、開花時期には植物園や公園などで展示会も催されています。

私はさくらそうを自分で栽培するのも好きですが、花を見るのも好きなので、ほぼ毎年どこかへ見に行っています。
展示会で見ることができる鉢は、1鉢に植えられた4~5株の花茎の長さやそれぞれの花茎に咲いた花数などが揃っているなど、自分の鉢とは出来映えが全く違うものですし、自分が今まで見たことの無い品種も少なからずあるので、勉強になります。

ところで、花の大きさや咲き方、1本の花茎に咲く花の数などは、その品種が持っている性質だけではなく、鉢の置き場所や水やり、施肥、用土など栽培の状況によっても変わるようです。
これらのことは、植え替え時に目にすることになる芽の大きさや数、栽培中に見られる葉の大きさなどからも判断することができますが、やはり花に最もはっきりと現れるようです。

どうしても自分で栽培した花を見るときには、前年の自分の栽培はどうだったかという観点から見てしまいます。
花を見て楽しむことと、栽培結果の判断と、両方を切り替えて見ることができれば良いのですが、それは難しいもので私にはまだできないようです。

咲いた花を見て、栽培方法をそれ以上変える必要が無いという状態に到達できれば良いのでしょうが、まだまだそこに至る道のりは長いようで、まだ入り口でうろうろしているような私かなと思います。
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さくらそうの肥料と用土

2009-01-21 | さくらそう栽培記録〜2011年
さくらそう(日本桜草)は、肥料を施すと葉が大きく育ち、翌年の芽の出来具合にも影響が出るようです。
これまでの我が家での肥料の施し方と芽の増え方や開花について振り返ってみます。

我が家でさくらそうの栽培を始めた頃は、追肥を一切施しませんでした。
ホームセンターで購入した培養土や、小粒の赤玉土と腐葉土を混ぜ合わせた用土を使っており、培養土には元肥が入っていたかもしれませんが、葉の大きさなどから判断すると殆ど入っていなかったように思えます。
腐葉土の方はごく微量の肥料分は含まれているようですが、肥料を施すのと比べると微々たるものと考えられます。
そうして栽培した結果は、芽の数は少しずつ増えたものの、開花する芽が少なかったです。

その後、さくらそうの栽培書を入手し、花後に数回液体肥料を施すようになりました。
この頃には用土も、小粒の赤玉土、腐葉土、小粒の軽石、くん炭を混ぜて使っていました。
赤玉土はふるいにかけて微塵と細粒を抜いて使っていましたが、安売り品の土を使ったためか3~4割くらい減ってしまうこと、微塵が混ざったものと比較してみても芽の大きさや数に大きな違いが見られなかったことから、何年かでふるいにかけずにそのまま使うように変えました。
そして肥料も葉が伸びてきてから蕾が見えるまでの間にも2回ほど薄めの液体肥料を施したところ、開花時期に葉が大きくなるほか、翌年の芽が良く増えるようになって開花する芽の数も多くなり、肥料の効果を実感しました。

次に花後の施肥回数を毎週1回に増やしました。
すると葉の色が濃く、硬くて手触りがゴワゴワした感じになる株がちらほら現れるようになりました。
肥料過多かと思い、そのような葉の見られた鉢には施肥を1~2回中止しましたが、葉の枯れる時期や翌年の芽の大きさや数には異常はありませんでした。

一昨年からは、開花前の施肥も花後と同様に肥料の容器に記載されている標準的な草花と同じ濃度で、葉の大きさや色の様子を見ながら回数多く施す場合は蕾に色が見える頃までにしました。
花後は1~2週に1回施していますが、葉の色が濃く硬くなる現象はいくつかの鉢に見られます。
未開花株には葉が伸びてきてから枯れ始めるまで1~2週に1回施し続けていますが、翌年の芽が大きく育つように感じています。

そして花後に1ヶ月程度効果が持続する2~3mmほどの粒状の化成肥料を花後1回施す方法も試していて、あと数年比較を続けたいと考えていますが、液肥を施し続けるのに近い結果も出ています。
しかし、何か問題がおきた時に液肥ならそれ以降施さなければ良いのですが、粒状の肥料の場合は取り除くのが難しい場合があるという欠点があります。

さくらそうの展示会で苗を購入したりすると、栽培についての説明が書かれた紙を頂ける事が多いですが、私が入手したものはほとんど、花後の施肥は2~3回とされています。
私は用土に元肥を混ぜないので、その分だけ追肥が多く必要になるようです。
展示されている鉢を見ると、葉が大きく育っているものが極めて多く、用土に混ぜる元肥もしくは芽出し後の追肥により、しっかり施肥されている様子が伺えます。
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さくらそうの用土いろいろ

2009-01-21 | さくらそう栽培記録〜2011年
さくらそう(日本桜草)は、増し土をする場合に備えて他の植物よりも鉢の縁までの余裕を多くとって植え付けるので、植え付け時に使う用土は若干少なめになりますが、それでも鉢数が増えてくると大量の用土が必要になります。
そこで昨年は芽の数が多い品種の鉢に、一度他の植物を栽培した古土に堆肥を混ぜたものを使ってみました。

その結果はどうだったのかと芽の様子を見てみると、新しく購入した用土、古土ともに芽の成長は変わらないように見えました。
いろいろな植物に使っていた用土を集めたものなので、小粒の赤玉土と腐葉土、中粒の赤玉土と腐葉土、赤玉土と鹿沼土と腐葉土、鹿沼土と小粒の軽石と桐生砂や富士砂、市販の草花・野菜用培養土、など各種ありましたが、どれも芽の状態に目立った違いはありませんでした。

桜草に限ったことではありませんが、鉢植えは水はけが良い用土で水切れさせないように水やりすることで、水生植物などを除けばほとんどの植物が順調に育つのではないかと私は考えています。
しかし、一日中水やりをしている訳にはいきませんので、用土の配合を工夫して水もちを良くし、例えば朝水やりしたら夕方まで水が切れないようにしたりします。
水やりの頻度や時間、水の量、鉢の置き場の環境、品種の違いなどによっても、用土に求められる性質は変わってくるので、どんな用土が最適なのか探ることも、栽培の楽しみであり悩みの種でもあると言えるでしょう。

ただ、桜草は少々水はけが悪い土でも育ちますし、夏には日除けの下で栽培すると良いと言われていますが、私のように日当たりの良い場所に置きっぱなしでも翌年開花する芽ができています。
そう考えると桜草は、環境や栽培管理の違いに適応しやすく、あまり難しく考えなくても育てられる花かなと感じています。
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