草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

さくらそうの品種名

2009-01-22 | ひとりごと
9日の記事にも品種名について私が思うことを記し、また以前にも同じようなことを記したこともありますが、もう少し続けてみたいと思います。
考え方が違う方は大勢おられると思いますが、現時点での私の独り言としてご覧ください。

苗を入手して開花時期を迎えると、ラベルの品種名が違っているのではないかと思える花に出くわすことがあります。
私の経験では、購入したものは1~3割ほどの確率で名前違いが疑われるものがありました。

私は品種名が合っているのかどうかの判断をするのに、書籍に掲載された写真及び解説文、web上で見ることのできる画像、展示会で見た花、などを参考にしました。
まず、花の色や形が明らかに異なっているものは、容易に品種違いと判断できます。
難しいのは色や形に似たようなところがある場合で、写真や画像は色が違って見えることがあり、さくらそうは生き物なので生育状況によって花の形や大きさが変わることも珍しくありません。
私のホームページに掲載した品種名は、疑わしいものは品種名不明としましたが、まだ間違っているものがあるのかもしれません。

○ここから先は私の憶測です。
栽培に長い歴史のあるさくらそうには、古くから伝わるとされている品種も少なくありません。
現代まで受け継がれてくる間にどこかで名前が変わってしまい、同じ花に2つ以上の品種名が付いている場合や、逆に同じ品種名が2つ以上の違った花に命名されている可能性もあるかもしれません。
あるいは同じ花でも、言葉の方言のように地域によって品種名に違いがあるということも想像できます。
もしそうだとすると、離れた地域の情報を得ることが容易ではなかった昔には問題とならなかった事が、現代のように書籍やwebなどにより、どこにいても同じ情報が入手できる時代になったことで表面化したとも言えるのではないかと思います。
このことは桜草に限らず、世の中の多くの事柄にも当てはまるかも知れません。

さくらそうに関する書籍を見ていると、品種の解説文に「別の○○という名前のものも同じ」、などと指摘されている花が多く見られます。
品種によっては同品種とされている名前が3つも4つも記載されている場合もあり、同じ花がそれほど多くの名前で呼ばれたのかと驚くとともに、その全てが本当に間違いなく同じ花なのかという疑問も浮かびます。
もっとも、桜草に詳しい方々が長い時間をかけて検討をされた結果でしょうから、経験も知識も浅い私などが心配する必要はないのでしょう。

1つの品種に複数の名前が存在するのは、ややこしい事ではありますが、それぞれの名前には、その花がその品種名で栽培されてきた歴史があると思うので、どの名前も受け継いで大切にしていくのが良いように私は考えます。
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