秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ( ジャガイモと人生色々・菜菜美ちゃん)

2016年07月07日 | Weblog


読者の皆々様、激暑お見舞い申し上げます。
ご機嫌如何 お過ごしですか。
祖谷地方は、毎度毎度のジャガイモ掘りの季節です。
炎天下。まさに太陽は、傾きながらも、ガンガン大地を照らしておりました。

予約したジャガイモを取りに、ヴヴヴ星人のお友達の家を訪ねる。
家の前の下にある、カラッカラッに乾いた畑の中で、小さくコンパクトになったオバチャンが、ポツンと 座っておりました。
白い農作業の帽子を被っていなければ、多分景色に溶け込み過ぎて、見つけられないと 思います。

『オバチャン~~こんにちわ~!』
素早く、振り替える90才のオバチャン。
「菜菜美さんか~」
『うんっ~ジャガイモ取りに来たよ~!』
「まてよ~アツいきんの、今、上にいくわ~」
両手を器用に杖代わりにしながら、素早く這い上がってくる オバチャン。

ワタシは持参したジュースを持って、オバチャンを待っていた。
『オバチャン、アツケするよ、今の時間は、畑仕事はしたらいかんよ~』
「それがの~あしたは、でーさーびすじゃけん、芋ほっとかな、せわしいんじゃわ、待てよ縁で休まんか~」
『オバチャン、ジュース飲もうや。たまにはジュースも、美味しいよ~』

ペットボトルのカル○スをオバチャンに渡した。
「まあ、うまげえなの」※美味しそうなの
と悦びながらも、すぐにジュースを飲もうとしないオバチャン。
ワタシはポ○リを半分飲みながら、ふと思った。


オバチャンは…もっしかして…ペットボトルのジュースの蓋の開け方が、ワカラナイのかも!?
ヤカンに入ったお茶しか、普段は飲まないから、缶なら未だしも、ペットボトル500ミリリットルは、ハードルが 高すぎたか?
とりあえず、オバチャンの手元のジュースを取り、キャップを開けて、置いてあげた。

すぐに 飲み始めた。

「あっさりして、オイシイワ」

初めての? カル○スサイダーデビューか!?

縁側に二人で座り、青い空と入道雲を見ながら、ヴヴヴ星人の思い出話をしていた。
3人で過ごした時間が、次から次へとパラパラ漫画の様に、過っていった。
ツーンとした 寂しさが、込み上げてきた。
キレイな風が 庭の雑草を撫でていく。
泣きそうになっていたけれど、すぐに素面になれた。
だって オバチャンが
(人生)の話を 始めたから。

身体の弱かったご主人の代わりに、集落の手伝い事にでるたびに、意地悪なことを言われた話とか、
ここでは書けないような、波瀾万丈な人生を、必死で生きたこと。
オバチャンは、縁側が飽きたのか、庭の芝生の上に、座りなおした。
まるでヨガをやっているような!?芝生の上で様々なポーズをとりながら、芝生と一体化していた。

ワタシは潔癖症なので、オバチャンの縁の上にあった、スーパーのナイロン袋を草の上に置いて、座りなおした。
オバチャンは、土と草を毛穴から吸収するから、元気なんだ。多分…。
足が痛い時は、湿布で治ると言う。ワカリヤスイ。

誰もが必死で、生きている。
自死を選択しても、それも生き方の最終の選択だから、責めることは出来ない。
お決まりの選挙運動が、繰り広げられている。
議員の報酬が余りにも高すぎる。
生活苦で今日もどこかで、誰かが 死んでいる。

これが今の 日本の現実だ。
政治家の狙いは
政治を無関心にする有権者を 増やすことなのか?

『もう・ええわ』
と 思うのは ワタシだけ?。
オバチャンの芋を 畑から上の家に運ぶのは オバチャンの、おい縄一本だ。
オバチャンは、自力で生きてきた。
私利私欲だけを追求し、お縄になった前政治家のオッサン達に、正しい縄の使い方があることを、教えてあげたいと 思った。

草 々




































































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