秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(お季紫の選挙の徒然巡り)

2013年07月12日 | Weblog
お季紫は村の様子が気になって、テラオの目を盗んで、こっそり山里に下りて行きました。

テラオは何も知らないで、今日も呑気に本を読んでおりました。

お季紫は
村のあちらこちらで、ヒソヒソ話している、人達の話を
草の陰からじっと 聞いておりました。

一件の家から、声が聞こえました。

『おやじよ!おらのドカタの仕事、なしんなったら、食うていけんようになるんぞ!』
武〇さんに、いれえよ!』
かなり、怒鳴っておりました。
すると、お父さんらしい、年配の声がしました。
『おまえの言うようには、せんわ!おまえはいつから、親父より、偉うなったんなら!』
お季紫は、外で立ち話している、真面目そうな、青年達の話しを聞いてみました。

『交流ホール造って、維持費に借金作って、税金の無駄遣いになって
雇用は、せいぜい5、6人…なんの、メリットがある?』

『あれは、建てるんだけで、偉い人に何か、見返りあるんじゃないか?』

『みんなの要望を、なんでひとつ、ひとつ、聞いてくれんのだろうのう~』

お季紫は 女の人のいるところへ、行きました。

『公務員天国よ~誰がなっても、庶民には関係ないわ~』
『祖谷で高い車と豪邸建てとんのは、公務員か土建屋さんで~』

『仕事なしんなるっていうて、従業員に選挙の投票先までくくりつけて
くくりつけられた従業員の給料は安うて、親方は立候補者にええ顔だけして
バンバン儲けて、祖谷は今までずっと、おんなじことやりよるわ~』

『村の将来やこの人らには、関係ないわ~しもへ家建てて
出て行く甲斐性のある人ばっかりじゃわ~子供を連れてここを出たら
未来や、他人事じゃわ』
『年寄りもそのうちに死ぬし、人間もおらんようになる。公務員は、先見の明があるわ~
故郷でどっぷり給料もろて、家は他の場所に建てて~』

『選挙に行くの、面倒くさいなあ』
『この村は、公務員と土建屋が、作りあげたようなもんじゃなあ~
お陰で商売人はかなり、恩恵受けたわなあ』

『10年遅すぎたなあ~10年、1番偉い人達は、何をしよったんだろう~』

『何もせんかったんだろ!それがマニュアル通りの仕事なんじゃないん?』

『公務員って、マニュアル通りするから、ワタシ達より、偉いんじゃな~
真似出来んわ~偉いわ~』
『格差社会には、うんざりじゃなあ~』
『格差社会が、酷くなったけん、いろんな事件、おこるんじゃないん?
ヤケクソになるの、ちょっと解る気がするなあ』

『じゃなあ~悪いことする時って、多分正気じゃないよな~?』
『そうじゃな…多分…』

お季紫は、じっと話を聞いていました。

そこへ お菜菜さんがやって来ました。
お季紫にいつも 優しく話しかけてくれる、綺麗な綺麗な女性です。
『なあなあ、みんなの話、聞いてたけど、早い話がな、今黒い噂流れとる立候補者に、
一票入れるか~?ワタシは絶対に入れんよ!悪魔に魂は、売らんよ~!
政治家は、絶対に、特権を悪用したら、人間失格じゃよ!悪を応援するか?オカシイだろ~!
自分の子供に悪は正義ですって言えるか!!!』

お季紫は
思いました。
お菜菜さんは、どうして…
熱くなると、鼻の穴も大きくなるんだろうと。
お季紫は
思いました。
この村の将来は
無党派層に 委ねられていると。
そして
アベノミックスジュースは、裸の王様の 飲み物だと お季紫は、気がついておりました。
小屋に帰ると
テラオが、必死で、泣きながら、言いました
『よかったわいや~心配したわ~~~~オラは選挙やどうでもええわ~~~
お季紫さんだけ無事だったら、それでええわ~~~!』
……
……
あくる日
……
テラオは 何事もなかったかのように、黒〇さんの事務所に行きました。
テラオは 今年も
エエカゲンな奴でした♪
※たのむぞよ~~♪


























































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