毎朝、職場近くのコンビニに寄るのが、朝の最初のゴール地点になっている。
職場までの通勤時間は、1時間と10分。途中の信号機の数は、7本くらい。
田舎町の国道をひたすら走る。毎朝祖谷の県道ですれ違う車に至っては、車種もナンバーも自然と覚える。
夜明け前に家を出る季節は、狭い道ですれ違う車のナンバーしか判らなくて、老若男女なのかも判らない。
ライトに映るシルエットで、男女の区別はおおよそついていた。
毎朝、すれ違いながら、妄想好きな私は、ドライバーのお顔を、勝手に想像したりする。
お歳も想像したりする。本来男前好きなので、心の中で男前を、願いながら、すれ違っていた。
季節が3月ともなれば、夜明けに家を出る。従って冬の間に、ナンバーしか知らなかった車の、ドライバーのお顔が、明確になる。
まるで、一人芝居のお見合いごっこ。
カーテンを隅から隅まで全開した様な、隠れようのない夜明けの時刻。
前方からいつものナンバー!
お顔を確かめる!
……
『まじかぁ~』
『なんじゃら・ホイッ』
コンプレックスの固まりの自分のお顔だから、綺麗なモノ、美しいモノ、が大好きな私は、自他共に認める、男前好き。
男前は、お風呂に入って?いなくても、清潔に見えるし、規格外な方は、めちゃくちゃ清潔だとしても、普通に見える。
以前、某放送局の回し者らしき人が、私の家の玄関を叩いた時、ドアを開けてお顔を見て、思わず口に出た言葉。
『うわ!!気持ちわる~!』
『そんなぁ~~』
と彼は、後退りした。
後退りしたのを確かめて、すぐにドアを閉めた。施錠した!
彼には、何の罪もない。
彼だって、彼の仕事を、全うしているだけなのだ。
彼を産んだお母様も、一生懸命にお仕事をしながら?彼を育て、もしかしたら、彼のお母様もずっとコンプレックスの固まりだったのかも 知れない。
彼のお母様のその前のお母様の時代は、多分『生きる』以外は 考えたことがないだろう。
とにかく、彼には全く罪はない。
仕事って 大変だぁ!!
次回に続く
夕方の気温7度 byおとべえをパクる
かしこ